ライブは生き物を体感!立川流の寄席を満喫
この記事は9分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
ライブは時々刻々と変わります
昼から落語!
こんにちは。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅をお手伝い。
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
行っていました!
立川流の昼席。
会場に着いたら…
「え??」っていう行列。
都内の落語会は、けっこう若い人がいるもんなんですが、この日はご高齢の団体が入っていたらしく…。
落語は、一人芸なのでお客さまや状況によって、落語家さんが変化をつけてきます。
この日は、満席になるくらいのご高齢…。
ということで、ネタはすべてご高齢仕様になっていきます。
当然です。
過激なことやって大勢を引かせても意味ないですから。
ライブは生き物を実感した3つの瞬間
この日の寄席は、立川流の昼席。
立川流の落語家さんしか出てきません。
そんな立川流フルコースで7名の落語家さんが登場しました。
立川仮面女子 「寿限無」
まずは、登府屋旅館で働きながら落語をやりきった前座…
立川仮面女子が登場!
旅館でも何度もやっている「寿限無」です。
このところ、自分なりのスタンスができつつあるようで、自信を感じるようなできです。
自分の名前に触れながら、マクラもいい感じ。
会場もついてきて、話に入ります。
お坊さんが立て続けに名前を言わされる演出もハマり、今日は満席の会場で「いいじゃん、いいじゃん!」と思っていたら…。
ネタ中の会場に響く低い声…
「うるせーな!静かにしろ!」
ちょうど私の後方からの声だったので、めちゃめちゃビックリしました。
会場全体が凍りつきました。
一番びっくりしたのは、演じていた仮面女子さんかもしれません。
自分が話して、お客さまが聴くはずなのに、いきなり「うるせーな!」ですから。
おそらくですが、その方の近くにおしゃべりしていたお客様がいたらしく、そのおしゃべりへの注意だったようです。
常連さんなんでしょうか。
思ったより大きい声でビックリしました。
もっと、小さい声でいいのになぁ…。
そして、いい雰囲気はどこかへいってしまい、みんなビクビクしながら落語を聞くハメに。
落語に集中できず、ネタは、もう入ってきませんでした…。
仮面女子、かわいそう…。
ライブは生き物です。
立川笑二「出来心」
雰囲気を変えて…
一番手、立川笑二さん登場。
ネタは、泥棒がハマり役の「出来心」。
マクラの小学校での寄席の話も共感できて、面白かったです。
立川吉笑「道灌」
二番手、吉笑さん。
ずっと拝見したかった落語家さんです。
「噺家が闇夜にコソコソ」という深夜番組で大喜利をやっていた、あの方です。
「ぞおん」というネタが聞きたいな…と思ってたんですが、「道灌」でした。
わたしは、「あちゃー、道灌か…」と。
「道灌」は、立川流では一番最初に教わる噺と言われています。
基本中の基本なんでしょう。
これまでいろんな方の音源を聞いたんですが、「うーん、練習用のネタ?」って思っていました。
どこが笑いどころなのか、私にはわからなかったんです。
だから、「道灌か…。」と思ったんです。
ところが、吉笑さんの「道灌」は、とても面白かったです。
若い人向けのギャグも入っていて、楽しかったです。
まさか、Zardがでてくるとは。
落語は「どのネタか?ではなく、誰が演じるか?」というのを実感しました。
立川談慶「人情八百屋」
前回の昼席でもお会いした、談慶師匠。
ツイッターもマメになさるし、絡んでくださる素敵な師匠です。
人情八百屋、キタ。
このネタは、ヤバいんです。
予想通り、泣かされちゃいました。。。
うまいなー、もー。
立川志の春「金明竹」
休憩のあとに志の春さん登場。
イェール大学卒の帰国子女の落語家さんです。
早口言葉のような聞き取れない関西弁が聞かせどころのネタです。
いやー、聞き取れませんでした。
さすが!
立川こしら「つるの恩返し」
待ってました!
トリ前は、いつもお世話になっている こしら師匠。
ここでもライブは生き物がでちゃいました。
こしら師匠といえば、過激なネタが最高なんですが、この日は、ご高齢満席の会。
ソフトランディングのお年寄り向けのネタでした。
それはそれで、見ていてニヤニヤしちゃいました。
いい人感満載、マックスでした。
まぁ、今日は、客層に合わせ、こうなるかも…と思っていましたから、想定内っす。
立川志らら「替わり目」
トリは、志らら師匠。
真打になりたての師匠です。
庄内の友達の宿にもいらしているので、名前は存じ上げていましたが、初めてお会いしました。
酔っ払いが滑稽な「替わり目」。
女将さんが、めっちゃコワ汚い感じで面白かったです。
途中、一箇所だけ、ライブは生き物がでちゃいました…。
長嶋茂雄さんにお茶を出したことのある志らら師匠。
マクラで「長嶋茂雄さんネタ」を話しました。
すると、会場が微妙なムードに。
「ウケる」でも「ウケない」でもない、微妙な空気。
なんと、まったく同じネタを志の春さんが数分前にやっていたのです。
ネタが「カブる」。
不運にも、ライブだとこんなこともあるんだなぁ…と貴重な瞬間でした。
泣いて笑って驚いて、いろんな経験ができた立川流昼席。
やはり、こしら師匠の本気のぶっとび感を聞くには「こしらの集い」しかないと改めて思ったしだいです。
さて、そのこしら師匠が、どんなネタをやってくださるかわかりませんが…。
3月1日、登府屋旅館で落語会をやります。
立川こしら&仮面女子。
立川こしら一門、そろい踏みです。
落語だけでもOKです。
お気軽にお越しくださいね。^^
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