仕事と個性と関係性。だから、バリアフリーと落語なの!
この記事は15分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
エクスマ塾生限定セミナーで講演しました
めっちゃ緊張しつつも、楽しい場でした!
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
藤村正宏先生が提唱するエクスペリエンスマーケティング。
実践を通して、しっかり身につける塾が「エクスマ塾」。
単なる座学ではなく、実践を通してというのがポイント。
現在80期にも及ぶ回数を経て、千人以上の塾生さんを輩出しています。
その塾生限定で行われるセミナーが、「エレメントE」。
エクスマ関連のセミナーの中でももっともコアな部類です。
初心者向けの説明をしなくても、みんな塾生ですから、飲み込みが早い。
だから、自然と話が深くなる。
今、開催中の米沢塾ではこんなことしているよ、という雑談のような話も自然と深くなる。
藤村先生が話す最新の情報や近未来に目から鱗です。
この日のキーワードは、アップデート。
みんな新たな世界を体感しながら、自分たちのアップデートを誓った場。
そんな場で講演させていただきました。
表のテーマは「ポケモンGO!」。裏のテーマは?
今回、藤村先生からいただいたお題は、「ポケモンGO!」。
まさかの設定に戸惑いつつも、塾生限定なので私も気合が入りまして、思わず裏のテーマまで設定してしまいました。
それが…「しくじり先生」。笑
「ポケモンGO‼︎」の取り組み。
ブームを扱い、マスコミに登場するのは、一見すると華やかです。
でも、「実際は?」というお話をさせていただきました。
誤解なきように付け加えれば、この日は裏テーマに沿って、面白おかしくイジってみてます。
あとで帰ってきて思いましたが、7月22日にアプリのダウンロード開始で、8月1日にはすでに企画が決まり、チラシのゲラができていたのですから、このスピードはスゴかった。
おそらく、質とスピードでは日本一です。
これが、小野川温泉のチカラだと思います。
「ポケモンでやりたいんですが、どうでしょう?」
と話を持ちかけると、すぐにのってくれる。
興味ない人は、反対せずに見守るし、興味ある人は、手伝ってくれる。
これがありがたい。
世の中の取り組みは、反対で頓挫しがちですからね。
そして、できあがったチラシ、看板、体験などなど。
「ポケモンとか、こんなことやってないで、もっとちゃんと」というお言葉をいただくこともあるのですが、他社の人間であるはずの温泉街のみなさんが、企画を瞬時に仕上げる能力。
小野川温泉は、並はずれたものがあると思います。
看板作りとか、イベントの裏方とか、自分にできない特殊な作業をやっていただけるので、とても心強いんです。
さらに、イベントでは、ツイッター民という顔の見えないはずの方々とリアルで楽しいひと時を過ごし、関係性が気づけました。
「ゲンガー(ポケモン)のアイコン、僕です」みたいにつながれるのは、うれしかったです。
その辺をちょっと伏せ気味に自虐多めで話を作ってみたという。
自虐を盛り返す、短パン社長からの紹介コーナー
与太郎噺のイメージで自虐多めで講演を終えたら、その後の短パン社長。
「短パンブームはなぜ去らないのか?」と自らがブームの中心であるから語れる対比。
熱狂を生み出すための考え方を語ってくれました。
そんな話の後、話題は、私に。
まさかの動画を使っていただき、会場で私が一番びっくりしていました。
使うとしょっぱい空気になっちゃうので、最近は講演で使わなかった動画。
流したうえで「もっとこうやんなよ」と言わんばかりの熱いメッセージをいただきました。
それが、こちら。
行動と個性と関係性をきちんと伝える
私にとっては久しぶりに見た動画でしたが、会場では涙する人多数。
「そうか、なんでバリアフリーってことを伝えきれていなかったんだな。」と猛省っす。
そこは伝わってると思ってたんで。
さらに、この日は内容が盛りだくさんで伝えきれないから、「ブーム」とククって「ポケモン」と繋いだ「落語」。
伝えきれてなかったところを再認識。
そのエピソードがこちら。
参加してくださった酒井さんのフェイスブックです。
私に問題があるのに、文中では酒井さんの自責点になっているあたり、優しさです。
【エンドウさんと『正義と微笑』】
講師はるぱんこと遠藤 直人さん。山形県米沢市で、鈴の宿 登府屋旅館を経営なさる若旦那。
テーマは「ブームと集客」的なもの。
世界的大ブームのポケGOを使い、地元・小野川温泉に数百人を集めたり、ブームの落語会を温泉で主催しての集客、落語会主催のノウハウを広めての地域活性化策など、鋭利な分析と自虐トークをちょいちょい挟んで、軽妙に講演は進みます。でもでもでも、るぱんの本当に伝えたいことが、わたしにはよく見えないーっ。
藤村先生がおっしゃっる、「本質」であり、「真理」の部分。というわけで、懇親会の席で赤ワインぐるぐるしつつ、超失礼な質問をるぱんに。
「ブームっていうけど、そもそもなんで落語なの?ポケGOはわかるけど、そんなに落語が好き?」ここで落語論が返ってくるかと思いきや、語られたのは意外なひと言。
「だって、落語って座ったまま聞けて、老若男女が楽しめるでしょ」……ここだ、真理は!見えてなかったのはわたしだ!ばかばか自分!
るぱんは、自分の代で、登府屋旅館を車いすでも過ごせる宿に改築した。
それは、家族想いで旅館を経営する傍ら、ご自身も大の旅行好きだったお父さまが、晩年、病に伏されて車いす生活を余儀なくされ、旅行に行きづらくなった経験からの発案。でも、るぱんはそのことを、セミナーで声高に語ることはせず、奥ノ谷 圭祐さん(短パン)の後トークで明らかにされた(短パンが語るその話で、何人ものセミナー参加者が涙したのに。メイン講師の立場としては、入れたほうが明らかに「おいしい」ってわかるのに)。
そう、るぱんは含羞の人。同じとーほぐ人だから理解できる。
すべての行動の通奏低音を自身の中に確立しているけれど、照れもあり、それをエラそーには語らない。
ルパン3世も、直江兼続も、ポケGOも、落語も、すべては時分の花。
その花を咲かせる、エンドウさんの大木は、何があっても変わらない。
その真理をもって、大好きなお客さまや地域の人とつながり、関係性を築く。というわけで、エンドウさんには、太宰のあまりに有名すぎる言葉を。
「かれは、人を喜ばせるのが、何よりも好きであった」
そーなんですよね。
「おもてポケモン、裏しくじり」という自分のテーマに酔いすぎて、伝え方が変な方向に行ってしまっていました。
まぁ、よくご存知の方からすれば、それもまた「らしさ」なんですが。笑
「車いすでも泊まれる宿」という行動につながる、個性はなんなのか?
「落語」を宿でやりたいという行動は、どんな個性と関係性によるのか?
「落語が好き」なのは、もちろんあるんですが、東京に住んでいる人たちほど落語に通えるわけもなく、詳しいわけでもない。別にそこで1位になりたいわけではないんです。
この絵を出せば、だいぶ伝わり方も変わったろうに完全に忘れてました。
酒井さんが掘り起こしてくださった通り、なんでバリアフリーで落語なのか?
「自分の好きなこと」と「バリアフリーで楽しめるもの」を考えたら、落語だったんですよね。
だいたい、旅館は、わざわざ足を運んでいただいているのにも関わらず、「夕食」「温泉」「就寝」「朝食」という4つの楽しみで終わることが多い。
うちは、「鈴の絵付け」もありますし、温泉街なら「そぞろ歩き」もありますが、なんか足りない。
「旅館の夜って、ヒマだよね」と思ったんです。
夕食後って、ヒマですよね。
その時間帯に、老若男女の誰でも楽しめる何かがあれば、もっと面白いかなと。
それが、車いすでも楽しめるものなら、なおいいな。
そんなふうに考えていて行きついたのが、「落語」。
絵の通り、車いすでも聞けるし、和の空間にピッタリ。
そして、私自身が初心者向けに解説したり、話をしたりもできる。
「なんとなくできたらいいな。」くらいの気持ちで描いたのが、この絵です。
まだ、落語家さんとのつながりもなく、落語をCDやDVDで楽しんでいた2014年10月28日に描いた絵です。
翌月の2014年11月、初めて生で立川流の落語を見ます。
そこで、初めて立川こしら師匠の落語をみました。
翌年、2015年の7月、こしら師匠の一番弟子の命名権オークションに参加。
惜しくも落札を逃すも、つながりが生まれました。
その4ヶ月後、登府屋旅館で初の落語会。
2ヶ月おきに落語会を開催し、この11月で6回目を数えるほどになりました。
なんとなく描いた一枚の絵が、今となっては予言の書のようです。
好きと仕事が組み合わさって起きた奇跡。
この辺を話せばよかったんだなーと、講演が終わった翌日に完全に理解した次第です。
おあとが、しくじりのようで。
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