本当は怖い「自由」。みんな自由になりたくない?!
この記事は9分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
本当に「自由」ですか?
「自由」って、いいの?悪いの?
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
自由。
海外では、デモをして命をかけてまで・・・
「自由」を得る。
抑圧状態の国にとって「自由」は、かけがえのないものです。
さて、日本はどうでしょう?
日本は、自由な国?
あなたは、自由?
たしかに、日本は自由な国です。
でも、国民はというと、意外と自由を経験していないと思います。
私、40歳。
戦後も戦後、団塊ジュニアの世代です。
生まれた時から、国のシステムは、ガッチリできてました。
「はい、明日から幼稚園だよ。」
「バスに乗って、毎日、幼稚園に行くんだよ。」
「ピカピカの一年生だ!入学おめでとう。」
「土日は、お休みだよ。」
「いよいよ、中学生だね。」
「明日からは夏休みです。」
「そろそろ高校受験だね。」
「おめでとう!高校に合格したね。」
「大学受験が、始まるよ。」
「大学に入ったら、ひとり暮らし。」
「そろそろ就職活動かな。」
「新入社員諸君、明日から週休2日で働いてもらいます。」
という具合で、味わう自由。
きちんと敷かれたレールの上で味わう「自由」。
目的地が決まった電車の中の、食堂車でのひとときのような自由。
例えば、土日のお休み。
例えば、夏休み。
例えば、昼休みの休憩時間。
実は、私たちの「自由」って、そんな感じじゃないでしょうか?
制限つきの「自由」。
それって、本当に「自由」なの?と思う反面、
私は、「自由」を「恐ろしい!」と思ったことがあります。
自由を恐ろしいと思ったのは…
20代後半、仕事先を辞め、オーストラリアにワーキングホリデーに行ったとき。
前述の会話のように、それまでずっと受けていた「ゆるやかな束縛」。
「学校」や「会社」。
束縛の存在に初めて気づき、初めて抜け出し、自分自身ですべて決める。
やってもいい!
やらなくてもいい!
決して、壮大な話ではなく、日常生活レベルでです…。
起きて何かしてもいい!
寝ててもいい!
全て自由。
仕事を探して働いてもいい!
働かなくてもいい!
「自由、コワ…。明日からどうしよう。」
自ら選んだわりには、けっこうビビりました。
で、結局落ち着いたのは、「やりたいことをやる!」
その一点。
当たり前といえば、当たり前です。
ですから、オーストラリアでは、やりたいことをやりました。
仕事辞めて海外に行けば「自由」ってわけでもない
最近は、ワーキングホリデーもビジネス化してきています。
だから、海外に行くのが自由ってわけでもありません。
日本にいながらにして、すべてを決めて、決まりきった長期旅行のように過ごすこともできてしまいます。
どの学校に行くか?
どこでホームステイするか?
どのホテルに滞在するか?
すべて決めてから旅立つことができます。
それって、「自由」じゃない…。
日本人には、そのほうが安心かもしれませんが、制限された自由を海外で過ごすだけです。
私の場合、とりあえず現地に行って、いくつか学校を見学して、決めました。
無鉄砲というか、無計画というか。
でも、なんとかなりました。
ホームステイ先も見つかり、学校も決め、アルバイトも見つけました。
慣れてきたら、プランテーション(農場)で働きながら、各地を放浪しました。
とりあえず、リセット。
そしていろいろやってみました。
今の日本は、システムがよくできています。
システムが良すぎるから、そのうえで人生が進む感じです。
誕生 → 就学 → 就職 … といった具合に。
それを否定しているわけではありません。
戦後、苦労して築き上げてきた安定のシステム。
その中のルールであれば、いきあたりばったりにならず、安定して過ごせます。
「ゆるやかな束縛」と「制限された自由」は、表現こそネガティブですが、海外から見たらうらやましがられるよくできた仕組みです。
制限された自由より外で発想できるか?
制限された自由は、ビジネスの世界にもあります。
厳しい束縛としては、「規制」。
ゆるい束縛としては、「業界の常識」。
いずれも、従っていれば間違いない。
業界全体が右肩上がりなら失敗しない。
その中で自由にすればいい。
もし、業界全体が右肩上がりでなければ?
もし、今までの経験が全く通用しないほど、経営環境が変わっていたら?
「制限された自由」は、危険です。
・長いものには巻かれておけ!大手が正解。
・下請けでもちゃんと尽くせば生き残れる!
・競争して勝たないと生き残れない!
・やりたいことがあっても、周りの目があるからやめとけ!
・新しいことはリスキー
・○○業は、こうするもんだ!
こんな緩やかな束縛は、今、とても危険。
制限された「自由」から、真の「自由」へ。
自ら「やりたいようにやってみる」意識。
「もしかして、自分って本当は自由じゃない?」と問いかけてみてください。
そのうえで、「本当なら…」と思うなら、やってみましょう。
「自由」は、恐ろしい。
たしかに自由にやりすぎて無鉄砲は怖い。
しかし、一番怖いのは、型にはまっているのに気づかず、自由だと思いこみながら落ちていくこと。
結局は、使いこなせればいいだけです。
「自由」を使いこなそう!
人生のどんな局面において、自由を使いこなせるようになりたいもんです。
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