「障がい者差別解消法」よりも、「バリアフリー思い込み解消運動」
この記事は7分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
市報の取材を受けました
今日は取材でした。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅をお手伝い…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
取材を受けると改めて気づくことっていっぱいあります。
質問を聞いて答えを考える。
その間にいろんな気づきが掘り起こされます。
今日は、市報の取材。
テーマは、4月から施行された「障がい者差別解消法」。
公式サイトはコチラです。
「障害者差別解消法ってなに?」パンフレット
この法律、なかなか微妙なんです…。
何が微妙かといいますと…。
「障がい者を差別しないようにしよう!」というメインテーマはわかります。
しかし、そのために…
「合理的配慮をしよう!」
ここがわかりにくい。
合理的配慮、ってなに?
合理的な配慮。
合理的 … 道理や論理にかなっているさま
配慮 … 手落ちのない、または、よい結果になるように、あれこれと心をくばること。
「道理にかなうよう、良い結果になるようあれこれと心を配りましょう」
ということです。
わかったような、わからないような。
公式サイトの事例で出てくるのは、むげに断るシーン。
「車いすの方はダメです。」
「うちでは、受け付けていません。」
といった具合に頭ごなしに断わっています。
これはやめましょうということ。
実際は、ここまでむげに断るケースはあまりないと思います。
それよりも、もうちょっと手前でボタンの掛け違いが起こり、トラブルになると思います。
障がい者とのトラブルでありがちなケース
例えば、貸切風呂。
電話での問い合わせ。
「貸切風呂はありますか?」
という質問に対し、
「ありません。」
「そうですか…。」
(ガチャ!問合せ終了)
実際、当館には貸切風呂はありません。
このやりとりは、事実としては正しい。
しかし、そこで「No!」と断る前に「合理的配慮」。
「貸切風呂はございませんが、時間帯をずらして、大浴場を貸切状態で使うことはできます。
チェックインの前かチェックアウトのあと、1時間くらいでしたら。」
質問の仕方にもコツがいります。
貸切風呂のあるなしではなく…、
「夫の入浴介助をしたいのですが、お風呂の貸切はできますか?」
そんな質問なら、「No!」の前にいったん考えてしまいます。
この「いったん考える」が大事なんです。
ともすれば、自分の施設はバリアフリーではないという「思い込み」があります。
ともすれば、バリアフリーはこうでなくてはならない!という「思い込み」があります。
障がい者を意図的に差別しようとする人は少ないはずなんですが、結果的にむげに断ってしまうケースがあります。
ですから、「いったん考えましょう」。
「バリアフリー」と聞くと、段差がなくて、フラッとで…と思いますが、実は段差があったほうがいい場合もあります。
例えば、お風呂。
当館は、バリアフリーな大浴場で、お風呂はフラットですが、これがかえって車いすの方には使いにくいんです。
浴槽は床と同じ高さから入るよりも、ヘリがあって車いすから移乗できるほうが使いやすいんです。
また、お部屋も小上がりのようになっているほうが寛げる場合があります。
そして、「バリアフリー」と聞くと、ついつい「車いす」を連想しますが、視覚障がいや聴覚障がいの方のためのバリアフリーもあります。
障がいは無数にあるため、バリアフリーも人それぞれ。
そのお客様ごとに「いったん考えて」ベストな対応を模索する必要があります。
「うちは、スロープつけたし、段差もないし、バリアフリーで大丈夫!」
と簡単にはいかないのです。
今日、市役所の方の取材を受けてみて、改めて思いました。
障がい者に対して「差別」というほど強い意識よりも知らずに陥っている「思い込み」の方が多い。
ですから、まずは「思いこみ、してない?」といったん考えてみるといいです。
差別解消はもちろんのこと、思い込み解消運動を展開したほうがいい。
かくいう私も、日々新たな思い込みに気づいています。
障がいは人それぞれなので、前回の対応が正解とも限りません。
常にいったん考えながら進むのが、大事だなと思う次第です。
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