バリアフリーはプロに③「リフォームは、落とし穴との戦い」

この記事は6分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^

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落とし穴を飛び越えられるか?

リフォームって、大変。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

貸切風呂の作り手シリーズ第3弾。
今回は、施工編です。

誰がなんといおうと結局作るのは、工務店さんや大工さんです。
お客様が直接触れるのは、彼らが作ったお風呂。

ですから、最後の最後は工務店さん次第です。

今回は、新規の建築ではなく、リフォームでした。
前回のバリアフリー貸切風呂もリフォームでした。

このリフォームというのは、なかなか曲者です。

これまであった場所に作る。
過去の図面を元に話し合って作る。

ところが、いざフタを開けたら、全く違うっていうのがよくある話。

「あれ?こんなところに壁がある。」
「予定してた厚みと違う。」
「あるはずの柱が…。」

工事の前に徹底的に話し合っているにも関わらず、全てを覆すような展開が起こったりします。

そんなときこそ、工務店さんの力量が試されます。
果たして、どこまで持っていけるか?

予算ではなく、発想とワザでカバーする
これができないと「すいません。総工費、大幅アップですがいいですか?」となります。
工事はじめてから言われたら、ダメですとは言えません。

監督の小山さんと本多社長

今回お願いした本多建設さんは、リフォーム経験が非常に豊富。
これが助かる。

対処法が思いつかなかったら、アウトですから。

経験が豊富っていうことは、うちの工事をする前にすでに経験している可能性がありますから。
状況に応じて、3パターンくらいの改修案を踏まえ、ベストを選ぶ。

今回は、壁を壊して新たに壁を作ってスペースができあがる上、バリアフリーでフラットにしつつ、配管なども新たに作る工事でした。
正直、落とし穴にビクビクしていた私でしたが、落ちることなく作っていただきました。

本当にバリアフリーか?

バリアフリーは、最後の調整が大事です。

例えば、電気のスイッチなど触ったりする部分の高さ。
何も言わなければ、普段の住宅のスタンダードの高さになります。
ついてしまってから、変えるのは困難です。

本多建設さんには、「福祉住環境コーディネーター」の資格を持つスタッフもいらっしゃいます。

設計士は、法律にそった設計をする資格ですが、福祉はまた違う目線が必要です。
手すりやスロープを作るにしても、福祉目線はとっても大事。

手すりの向きが逆さまになっているトイレとか、けっこうありますから。

最後の最後、ユーザーが触れる部分の高さや位置。
ちょっとした調整で使い勝手が大きく変わります。

今回の滑り台型のスロープもその一例。

スロープの斜めが一直線ではない

スロープといえば、平らな板を斜めに傾けたように作るものですが、このスロープは違います。
最後のところは、お尻が置けるように床と平行になっています。

その途中も緩やかに曲がっています。

職人さんが、固まる一歩手前のところを手で仕上げたからできたワザアリのスロープです。
さらにその周りのタイルもなかなかの技です。

スロープを手のひらで撫でてみると、見事な手仕事にビックリします。

また、最後の最後に出てきた石の面取り問題。

角がキツかったのを丸く面取り

取り付けおわった石の角がちょっとキツく、当たると痛いかもしれない。
でも、もう取りつけちゃった。

普通は、石の細工は工場でやりますが、取りつけたらあきらめたくなるところです。

それを、現場でやっちゃう。
ぜひ手で触っていただきたいのですが、滑らかに丸くしていただきました。

工場で仕上げててきたようにしか見えません。

設計士や施主がどんなに細部にこだわっても、それを実現するのは施工業者です。
今回もその腕に何度も助けていただいた工事となりました。

匠の技は、ぜひ触ってお確かめください。^^

 

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