大旅館の廉価版からの卒業。どう磨いて役立つか?

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大企業の廉価版は、もうコリゴリ

大は小を兼ねる。
…のを見て、小は中を目指しがち。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

お盆です。
おかげさまで満室まつりです。

旅館には、1年間で3大繁忙期があります。
年末年始、ゴールデンウィーク、そして、お盆です。

このところ、繁忙期になるたびに実感することがあります。

車いすのお客様が激烈に増えている。

そうなんです。
これは、間違いない。

お電話でのお問合せは、ほとんどが「車いすですが大丈夫か?」。
一番最初になくなるのが、「バリアフリー特別室」。
「館内の置物になるのでは?」と半信半疑で購入した「車いす用スロープ」「お風呂用の車いす」「館内車いす」などが、連日ちゃんと使われています。

米沢全体、小野川温泉全体に車いすのお客様が多いわけではなく、当館ならではの現象。

車いすでの旅が、定着してきています。

また、車いすではないものの、ご高齢のお客様も増えています。
「エレベーターの近くのお部屋にして」「座卓を椅子とテーブルにして」「ベッドを借りたい」など、当館の使い方もしっかり事前にご理解いただいています。

ありがたいことです。

以前は、「高齢者は大丈夫ですが、車いすはちょっと難しいのでは?」というスタンスでした。

2013年から方針を変え、「車いすでも大丈夫」にして4年。
お客様に浸透しているのを肌で感じています。

まだまだできてない部分もあるなか、「ここまでならいける」という当館の使い方をご理解いただいているお客様に泊まっていただけるのは、本当にありがたいことです。

「貸切風呂はないですか?」というご要望が多いなか、ないならないなりの「できる範囲での入浴」にご理解とご協力をいただいています。

「バリアフリー」「車いす旅行」という方向で暗中模索してきて、不完全な中でも喜んでいただけて本当にうれしいです。

小は中を目指しちゃいけない

今、旅館業界は、岐路に立っています。

2020年まで、あと3年。
今すでに分かれ道に来ていると思っています。

東京オリンピックまで、あと3年。
宿泊バブル崩壊まで、あと3年。

2021年には、激烈な競争が待っていると思います。
競争にならないくらいの不毛な状況になるんじゃないか?
とすら思っています。

ネガティブで申し訳ない。

「旅館」という言葉は、とても曖昧です。
ときに便利であり、ときに不便です。

収容人数1000名、ちょっとした村のような大旅館も「旅館」。
収容人数8名の自宅のような小旅館も「旅館」です。

ホテルなら、ビジネスホテルやリゾートホテルやシティホテルなど、ジャンル分けがありますが、旅館のジャンルは曖昧で定着していません。

それがよくもあり、悪くもあります。

旅館は年々減っている

旅館は年々減っています。
ホテルは年々増えています。

オリンピック後は、また違うカーブになると思いますが、それまではこの流れは変わりそうにありません。

小旅館が頑張って、大旅館のやることをマネるのはいい。
でも、どうせ中途半端な規模で中旅館になってしまうのは危うい。

小は小らしく、何ができるか考えたほうがいい。
中になって、よくわからなくなったら、逆にキツくなります。

昔は、当館もそんな「中」を目指していた時期がありました。

旅館が年々減っているのも、よくわからない「中」化しているからかもしれません。
大旅館の一歩手前を目指す中化思想。

大旅館のようにありとあらゆるものを揃えるのは、無理。
でも、その60%くらいは揃えよう!とやってしまいがち。

うちは、機能の点では「バリアフリー」だけに絞ってみました。
まだまだ至らぬ点はありますが、その点で120%を目指す。

大旅館にできない120を目指す。
そもそも旅館が小さいだけでも、バリアフリーの点では強みです。
大旅館は移動距離が長すぎて、バリアフリーに向きません。

車いすのお客様を見るたび、つくづくそう思います。

大旅館がマネできない120%。
たった一つでいいので、それができれば、そこに喜ぶお客様がいらしてくださいます。

お盆の今、ご先祖様に感謝しつつ、過去と未来の中間地点として思うのは、そんなことです。

小さいなら小さいなりに喜んでもらう。
そして、小さいなら小さいなりに生き残る。

 

登府屋旅館は【 バリアフリーの温泉旅館 】
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