ハートとハード。レベルに合わせたバリアフリー対応

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ハートとハード、どっちが先?

昔は、車椅子と聞いただけでお断りしておりました。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

今でこそです。
「車椅子でも楽々バリアフリーの宿」なんて言っているのは。

バリアフリー

先日のバリアフリーシンポジウムのヒトコマ

最初は、私もかなりビビっていました。

実家である宿に戻ってきてしばらくして気づいた当館の良さ。

「段差が少ない」
「エレベーターの前にお風呂がある」
「玄関にスロープがある」

若者目線では気づきませんでしたが、結構バリアフリーな作りでした。

そこで最初考えたのが、「高齢者向けの宿」でした。

その頃の私は、こう思いました。
「でも、車椅子はやめておこう。」

「車椅子でも大丈夫!」と打ち出すには、まだビビっていました。
段差が少ないとはいえ、何箇所かは段差がある。
車椅子では狭い場所もある。
トラブルになりやすいのではないか?

最初、なかなかここから抜け出せませんでした。

それでも、高齢者向けを謳っていれば、車椅子の方からもお問い合わせいただきます。
お断りしていました。

トラブルになるといけない、というビビリです。

それが、とあるきっかけで車椅子を受け入れようと本気で思うようになりました。

思い切って、「バリアフリー特別室」を改装しました。

車椅子でも使いやすいお部屋です。
おかげで不安なく、受け入れできるようになりました。

まず、ハート。そして、ハード

そもそもが段差を前提に作られている和風旅館。
急にバリアフリーと言われても、簡単じゃないのは当たり前です。

車椅子でも大丈夫というには、それなりのハードの改修が必要です。

そこで「ハードは無理」と思ってやらないのは、もったいないです。
まずは、「車椅子への不安」「トラブルやクレームへのビビリ」を軽くして、受け入れてみることです。

車椅子は無理でも、今の設備でも安心して泊まれる高齢者もいらっしゃいます。
その中で、「自分の施設でも可能なレベル」が見えてきます。

ビビリから抜け出し、「自分の施設でも可能なお客様」にアピールできるようになります。

それが第一歩なんだと思います。

すべてのお客様を受け入れようとして、施設の足りなさに悩み全てをお断りするより、今ある施設にあったお客様を呼ぶ。

まずは、ハートで解決です。
できる範囲でやる。

続けていけば、必ずハードの問題に直面します。

まさに今の当館がそこです。
「貸切風呂はないんですか?」

めっちゃ言われます。
進めていくとどうしてもハードを変えたくなる。

言うなれば、泊まりたいお客様のレベルが一段上がるわけです。

ここで、どうするか?

これまでスロープをつけたり、手すりをつけたり、ちょこちょことは直してきました。
貸切風呂は、簡単にはできません。

ずっと前から「貸切風呂」は作りたいと思ってきました。
うちの設備を見渡した時に、貸切風呂があれば、かなり整いますから。

いわば、車椅子でも快適に過ごすための最後のピース。

バリアフリー特別室+貸切風呂。
最強の組合せです。

それはわかってはいるんですが、簡単じゃない。

なんとかやりたいと思いつつ、悶々としております。
時期が来れば!

それまで、どんな貸切風呂がベストなのか、よく考えたいと思います。
アイデアありましたら、教えてくださいね。

 

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