Airbnb!ノーセキュリティな宿泊は自己責任で

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外国人観光客を狙ったグレーゾーン宿泊

ご存じですか?
Airbnb。

グローバルスタンダードという言葉は、ときに危険…。
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。

最近話題のニュースについて、私なりの意見をば…。

このサイトです。

Airbnb 公式サイト

えあーびーあんどびー。

まず、ご存じない方のためにB&Bの説明から。

当然ですが、漫才ブームをけん引した中国地方の二人組ではありません。

ベッド&ブレックファースト。
略して、B&B。

旅館的に言えば、「一泊朝食付き」のこと。

日本の旅館は、一泊二食付が多いですが、海外では一泊朝食付が多い。
そのことをB&Bというわけです。

で、エアーは、「インターネット経由で気軽に」ってことですかね。

インターネットでB&Bを探せるサイトです。
が、問題なのは、その先。

泊まる先が、民家なのです。

一般の住宅で一般人が
「うち、一部屋空いてるから、貸し出して泊まってもらえば、ちょっとお小遣い稼げるね。」
というサイト。

旅館業やホテル業などの「宿泊業」でもなく、
旅行会社などの「旅行業」でもない。

日本の法律のグレーゾーンのなかで行われるサービス。

それが、Airbnbなんです。

なので、旅館業界からは、「こっちばっかり法律守っていろんなことクリアして営業してるのに、それはないんじゃない?」と不公平感が強いサービスとなっています。

実際、宿泊施設は許可制です。

保健所の許可、消防の許可、建築の許可。
さまざまな規制をクリアして、営業しています。

 

消防検査

先月行われた消防の立ち入り検査

 

そちら側の細かい事情は、なかなか難しいので詳しくは、コチラ。

観光庁の見解

一般論はさておき、私の実感ですが…。

 

オーストラリアでの放浪経験から…

正直いって、わたしとしては、不公平感よりも「オイオイ、大丈夫か?」という気持ちの方が強いです。

Airbnb自体は、まだ日本ではあまり知られてませんが、空いている部屋さえあれば、どこでもできます

実は、田舎の米沢にもそれっぽいことやっている人がいます。
宿泊だけでなく、外国人を連れていっしょに観光したりしていました。

うーん、グレー極まりない。

貸す人はお小遣い稼ぎになる。
借りる人は安くてすむ。

一見ベストマッチな商売です。
法的な点を除けば。。。

ですが、わたしが言いたいのは、安全面。

商売的には、旅館とは全然違うと思うので、相手にしていません。

ただ、お客様の立場になってみると…。
泊まる人を選ぶサービスだと思います。

 

私は、若かりし頃、オーストラリアを放浪していました。
1年間、旅しながら働きながら勉強しながらウロウロしていました。

教科書で習ったプランテーション農園で働き、バックパッカーズという安宿に泊まりながら。

このバックパッカーズ。
1泊800円くらいの安宿です。

当時は貧乏放浪者でしたので、とにかく安く泊まっていました。

そのなかで、一番すごい環境だった施設…。

36人部屋!

宴会場のような部屋に2段ベッドが18台。
18×2人=36人部屋。

カーテンも仕切りもなく、ただ、ベッドがあるだけ。

しかも、男女混合…。^^;

自分のスペースは、ベッドの周り。

お分かりいただけるでしょうか。
世界には、そういう場所もあるのです。

もちろん、ノーセキュリティです。

鞄にカギをかけても、カバンごと持っていかれるかもしれません。
鞄をベッドに鎖で縛っても、寝ているうちに切られたらそれまで。

いろいろ想定した結果、万全のセキュリティはないとあきらめました。

なにかなくなっても文句は言えません。
言えるかもしれませんが、あとのまつりです。

だから、あきらめました。

このあきらめ。
果たして持てるかどうかです。

Airbnbの施設も防犯や安全面で、「旅館やホテルなら当たり前」は通用しません。

その施設に泊まって、このあきらめを自己責任で受け入れられるか。

そのとき、わたしが行きついた最強のセキュリティ…。
それは…
みんなと仲良くすることでした。

なるべく、周りの人と仲良くする。

あいさつする。
ニコニコする。

「この日本人、なんかムカつく。」
と思われないように。

「この日本人、いいヤツそうだな。」
と思われるように。

それ以上のセキュリティはないと感じました。

 

グレーゾーンにはセキュリティはない!

もし、Airbnbを利用する人には、価格ではなく、セキュリティへの覚悟を持ってご利用ください。

旅館やホテルにとって、料理やサービスなんて、ハッキリ言えば二の次です。
一番大事にしているものは、「安全」ですから。

火災が起きないように。
事故が起きないように。
事件が起きないように。

見えにくいですが、そのあたりを土台にして商売をしています。

だから、わたしが Airbnb の存在を知ったとき、最初に感じたのはレベルの差です。

放置しておけば、なにかしらの事件事故が起こると想像できるくらいレベルが違う。

日本は事件が起こって、ニュースになって、規制ができる国です。

たとえば、不衛生な生肉を食べて命を落とすような事件があれば、そこには新たな規制ができます。
そうやって、トラブルが二度と起きないよう、規制が作られ、お客様の安全が守られてきました。

宿泊業界の規制は、今まで何かしらあって、いろいろ作られてきたものです。

食中毒や火災や事故や盗難など、いろいろあって。
万が一に備えて保険にまで入ってます。

そこが大きく違うんです。

本当かどうかわかりませんが、すでに事故も起きています。

日本初のAirbnb死亡事故?の記事

 

グローバルスタンダードは、ときに残酷です。

日本独自のルールでうまくやっている。
にもかかわらず、外国の圧力により相手のルールに合わせて一緒の土俵でやらされる。

一見正しいようですが、日本ならではの慣習や厳しい目はなくなってしまいます。

Airbnbを国がどう扱うかは、まだわかりません。

国がどう扱おうとかまいません。
利用するのは利用者です。

本人が使って、困らないように様々な想定と覚悟は持ってください。
厳しいようですが、起きてしまってから困るのは自分ですから。

私が36人部屋で感じた感覚です。

 

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