1泊2食禁止法案、可決?!変わりゆく時代にどう生き残る?

この記事は8分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^

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「んなことあるかい!」がある時代

法律なんて変わるものですから。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

「では、賛成多数ということで、宿泊業界における一泊二食禁止法案を可決いたします。」

拍手の国会中継。
苦々しく、テレビのスイッチを消して、深いため息をついた。

世の中、なにが起こるかわからない。

アメリカに誕生した新政権は、アメリカ第一主義を掲げ、他国のあらゆる業界にアメリカのルールを押し付けた。
日本の宿泊業もその一つ。

「1泊2食なんて、ナンセンス。抱合せせずにバラ売りで。」
大統領の一言が、巡り巡って、日本にやってきた。

そう、海外では、部屋は部屋で売り、食事はレストランで。
1泊2食のようなオーダーの受け方は、日本独自の文化だ。

アメリカの旅行サイトを日本で定着させ、海外のお客に利用させるため、アメリカはここにメスを入れてきた。
その要求を日本の政治家は、丸呑みした。

結果、可決。

1ヶ月後の新年度からは、「1泊2食」で商売できない。
さて、どうしたものか?

・・・・・

宿泊業界における1泊2食禁止。

んなこたない。
もちろんフィクションです。

でも、ありえなくないですよ。

今の時代。
旅館に限らず、あらゆる業界が、明日、全く売れなくなる可能性は十分にあります。

それも、年10%ずつ売上が落ちるのではなく、一瞬でズバッとゼロに。

んなこたない。
と言いたいところですが、ほんのちょっと前に日本では、同じことが起きていました。

敗戦後の日本で起きたこと

エクスマセミナーで藤村先生が一言。
「決して右翼ではないですけど…」
そんな前置きのもと、写しだされた1枚の写真。

零戦と大和

零戦と大和

当時、世界最高レベルの技術を誇った戦闘機「零戦」と戦艦「大和」

ご存知の通り、日本はこの戦争に負けました。

戦後、アメリカは、日本の軍需産業を禁じました。
兵器は、軍ではなく、会社が作っていました。

軍のための兵器を作っていた会社は、一瞬で売上がゼロ。
活動も禁止になったわけです。

果たして、その後どうなったか。

誤解を恐れずに言いますが、「軍需産業を復活させよう」とか「戦争できる強い日本にしよう」とかそういう趣旨ではありません。

あくまでもビジネス思考のトレーニングとして、この事例を用いています。

もしも、あなたの会社が、明日、メイン商品の発売を禁じられたら。
同じように、技術の進化によって、あなたのお店だけでなく、あなたの業界の全てが必要なくなったら。

例えば、自動運転が開発されたら、タクシーやトラック、自動車学校、免許センター、警察の交通課の皆さんは、仕事が無くなります。
自動なんですから。

今の技術の進化は、そのくらい強烈です。

前述の「零戦」や「大和」を作っていた会社はどうなったのか?

戦艦の大砲は、打つ前に標的との距離を測ります。
5〜50km先の距離を正確に測ります。

その技術を持った会社は、戦後、カメラを作りました。
それが、ニコンです。

飛行機の技術が優れすぎていた日本に対し、アメリカは、戦闘機のみならず、民間機の開発も7年間禁止します。

飛行機を作っていた職人は、仕事がなくなりました。
文字通り、ゼロ。

彼らを雇って、作られたのが自動車。
それが、トヨタでした。

さらに、時速250kmと高速で飛ぶ戦闘機は、スピードに耐えられず、異常振動で空中分解することがありました。
この研究をしていた人が、戦後、空気抵抗を減らし、安定した高速の乗り物を実現しました。

夢の超特急・新幹線です。

戦後、業界そのものを失ったいくつもの軍需企業は、自社の特徴を生かしながら、全く新しい形で平和な日本に貢献し、生き残りました。

 

もしも1泊2食を禁じられたら

今、そのくらい激変の時代にいる。
それを認識して考えてみましょう。

もし、1泊2食を禁じられたら…。
考えてみました。

■施設・設備を活かす

・日帰り入浴施設にする(大浴場)
・居酒屋にする(宴会場・厨房)
・飲食店にする(厨房・宴会場)
・休憩施設にする(宴会場・客室・布団)
・マッサージ施設にする(宴会場・客室・布団)
・食品を作って通販する(厨房)
・マイクロバスで送迎する(バス)
・介護のデイサービスを行う(厨房・風呂・宴会場)
・ケータリングを行う(厨房・車)
・レンタカーを行う(車)

■温泉を活かす

・温泉で化粧品を作る(温泉・素材)
・温泉で養殖する(温泉・素材)
・温泉熱で発電し、売電する(温泉・熱源)
・温泉熱で農業をする(温泉・熱源)

■立地を活かす

・観光案内所にする(建物)
・観光ガイドをする(人)

■人を活かす

・スタッフの特技を活かしたイベントをする(落語・宴会場)
・スタッフの特技を教えるイベントをする(編みもの・宴会場)
・セミナーをする(SNS)

ざっと思いつくところでは、こんな感じです。

こう考えると、いろいろあるものです。
売上が下がってきたら、ただ嘆くのではなく、違う一歩を踏み出してみるのもいいかもしれませんね。

いつそんな日が来てもおかしくないような時代なんですから。

 

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