タクシー業界を破滅させるのは、ライドシェアではない
この記事は7分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
規制緩和に反対する集会
システムの限界なんです。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅をお手伝い。
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
先日、ライドシェアに反対する集会のニュースがありました。
本当は、「お客様の安全が大事」というメッセージも発しているんだと思います。
でも、ニュースで切り取られるのは、「業界を守ろう」というメッセージ。
①規制緩和
→ ②新システム導入(ライドシェア)
→ ③旧システム崩壊
→ ④雇用崩壊(業界のため、会社のため)
→ ⑤安全崩壊(お客様のため)
ホントは、⑤も述べているのに、④しか述べていないかのような印象。
視聴者の立場で見ていると、業界が自分たちの利権に固執しているように伝わってきます。
編集権は、報じられる側は持っていないので仕方がないのですが…。
さて、ライドシェア。
このサービス、インターネット+GPSであるスマホが一般に普及したためにできました。
技術の革新から生まれたサービスです。
これまでの日本の法律でいえば、「白タク」と呼ばれる違法行為です。
技術が進歩したんだから、それを認めて、法律を変えようというのが今回の動き。
すると、今までの法律をちゃんと守って、その分のお金もかけて事業を行ってきた側からするとフェアじゃないとなります。
「 旅館業界 vs Airbnb 」もまったく同じ構図です。
同じ土俵なら優勝劣敗でいいんです。
問題は、片方はガチガチに法律が決まっていて、審査があり、審査をクリアするためにはお金がかかるのに、もう片方はノーチェック。
でも、安心してください。
それだけでは業界は滅びません。
業界としてのパイは小さくなりますが、取って代わられるところまではいかないです。
もし、あなたが受験生で雪が降るかもしれない試験日に、試験会場まで時間通りに着きたいとき。
どちらを選ぶでしょうか?
もし、お得意先のお客様がやってきて、駅までお送りしなければならないとき。
どちらを選ぶでしょうか?
答えは、いわずもがなです。
だから、選択肢が増えるだけ。
同じことは、「 旅館業界 vs Airbnb 」でもいえます。
タクシーも旅館も根本が変わったときに滅びる
Uber も Airbnb も、今あるタクシーと旅館・ホテルと根本は変わりません。
A地点からB地点への移動手段として車を誰かが運転する。
遠い場所で雨風をしのぐため部屋を貸してくれる施設で一晩過ごす。
あとは、状況に応じて、選択肢を使い分けすることになります。
が、根本的に変わるとき、どちらの業界も壊滅的な大打撃を受けます。
根本的とは?
まったく新しい技術の革新です。
既存の技術に法律がついていってないから緩和するというレベルではなく…。
まったく新しい技術。
例えば、自動運転の車です。
自動運転が普及すると、あらゆるものが必要なくなります。
「運転免許」「自動車学校」「タクシー」「トラック」「バス」。
これまで業務として、消費者に利用されていたものが、ことごとく必要なくなります。
警察の交通課の業務も変わるでしょう。
車を所有すること自体が見直され、車庫もいらなくなるでしょう。
移動が必要なら、Uberのように自動運転の車を呼び、必要なときだけ乗る。
自宅に車庫を持ち、車を置く必要がなくなります。
タクシーだけでなく、旅館やホテルもそうです。
自動運転の技術が向上し、車の乗り心地が向上すれば、泊まる必要がなくなります。
明日は東京出張だからと、自動運転の車を呼び、その中で寝る。
起きたときには東京に着いている。
夜行バスの自動個人バージョン。
キャンピングカーくらいオプションがあれば、ビジネスホテルのシングルルームでできることは車内でできそうです。
ビジネスホテルカー。
移動と宿泊が一石二鳥になります。
手段以外の価値があるか?
では、すべてのタクシー、すべての旅館、すべてのホテルがなくなるか?
そうはならないでしょう。
ただ、生き残れる会社とそうでない会社が明確になるでしょう。
「手段」のみなら、取って代わられます。
移動の手段。
一晩寝る手段。
手段ではなく、目的になるような価値を持てるか?
それにはどうすればいいのか?
今のうちに、自社なりの価値を生み出して伝えていかないと、あらゆる技術が自動化したときには取って代わられます。
もしかしたら、「人間は仕事をしてお金を稼ぎながら生きていかなければならない」こと自体が取って代わられるかもしれませんが…。笑
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