どうしてGo To キャンペーンが必要なの?悪者にしないで

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Go to キャンペーンは、国による観光復興

兆大事なお話です。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

ワイドショーなど、様々なメディアで「Go to キャンペーン」の名前を聞くようになりました。
我々、観光事業者にとっては、大きな期待を寄せる待ちに待ったキャンペーンです。

予算の概要

残念ながら、政争の具となってしまい、開始が遅れそうです。

外注先の問題などはわかりますが、是々非々です。
「キャンペーンそのもの必要ない」とおっしゃる方がいらっしゃるのには困ってしまいます。

地方の一観光事業者として、このキャンペーンの必要性についてご説明いたします。

山形と米沢、それぞれの限定キャンペーン

今、山形県でも米沢市でも観光キャンペーンを行っています。
どうして、キャンペーンをするのか?

それは、お金が回すためです。

会社にとって、お金は血液と一緒。
血液が止まれば、会社は死にます。

観光業はどの施設もコロナウィルスにより多大な影響を受けております。

当館の場合には、
2月は、前年同様。
3月は、30%減少。
4月は、97%減少。
5月は、77%減少です。

特に5月は、ゴールデンウィークに県の要請を受け、自主休業しました。
入っていた予約も全部お断りしての自主休業。
国からも県からも休業補償はなく、持続化給付金200万円、県の支援金は20万円、市の支援金は30万円でした。

合計250万円ですが、ゴールデンウィークを営業した売上の方が大きいです。

日本では、移動そのものを禁じることができません。
ですから、移動先である我々が休むことで移動させない形になっています。
コロナウィルスの感染拡大防止のためにみんなで営業を自粛しました。
地域住民やスタッフの命を守るため、自主休業は当然の対応です。

ゴールデンウィークも終わり、5月11日。
営業を再開しました。
しかし、店を開ければ予約が入るかというとそう簡単ではありません

しばらくは、宿泊客ゼロが続きました。
このままでは、5月の売上はゼロかと思いました。

そこで、米沢市では、米沢市民限定プランを実施しました。
詳しくは、こちらのブログ。

行政と流れを変えよう!米沢市民限定プランの裏側

5月21日から6月14日という短期間ながら、110組・330名・予約総額は約400万円です。

5月は77%減少でしたが、キャンペーンがなかったら、売上ゼロの100%減少だったかもしれません。
なんとかキャンペーンのおかげで23%分のお仕事が生まれました。

25日間で330名ですから、1日平均13名。
平日をお得にしたことで、平日にも分散し、三密回避に繋がりました。

一方、山形県のキャンペーンは、3万人の当選枠に対して、8万人がご応募くださいました。

うち当館の持ち分は96名様分でした。
12月4日までの6ヶ月で96名様がご利用くださいます。

1ヶ月で平均16名のお客様です。

いずれのキャンペーンも予算を全額使いきるほど人気でした。

大切なのは、この2つのキャンペーンで旅行してもいい雰囲気ができたことです。

景気は「気」持ちしだい。
雰囲気作りがとても大切です。

山形県では、1ヶ月間、感染者ゼロが続いています。
安全なエリア内で経済を回すことができています。

同じお金でも使い方次第で結果は大違い

休業支援金は、もちろんありがたいですが、その会社のためにしかなりません。

例えば、支援金の200万円を受け取れば、必要最小限の支払いに回し、残りをキープします。
袋小路のようになって、あまりお金は回りません。

ところが、キャンペーンの予算なら話は変わります。

半額キャンペーンであれば、200万円の予算で売上は倍の400万円になります。
米沢牛などの食材やシーツや浴衣など、取引業者からの仕入れも生まれ、お金が回ります。
ガソリン代やお土産など、宿泊費以外のお金も動きます。

今、地方の県では、コロナウィルスの感染者は確認できなくなってきています。
今のうちに、一刻も早く経済を回すべきです。

いつ第2波がくるか、わかりません。
また自粛になってしまうかもしれません。
米沢市のプランのように短期間でササッと経済を回しましょう

テレビのコメンテーターさんは、「まだ収束していない」「まだ早い」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

誤解を恐れずに言えば、地方では収束しています。
油断は禁物ですが、感染者ゼロエリア同士の往来は大いに行った方がいいです。

東日本大震災で東北が被害を受けても他のエリアで経済を回したように。
安全なエリアでは積極的に経済を回すべきです。

Go To キャンペーンを全否定するのではなく、もっと柔軟に考えて本当に役に立つ使い方に変えたらいいと思います。

例えば、段階的にまずは「東北地方+新潟」など、エリアを区切ってエリア内の旅行から始めるとか。
その後、徐々に全国に広げていくとか。

コロナに関して状況は時事刻々と変わります。
政争の具にするのではなく、迅速に経済を回すためのベストウェイを考えて、実行していただきたいです。

米沢限定、山形限定といい流れが来ています。
お金という血液がやっと地域内で回るようになってきました。
キャンペーンが遅れれば、また血流ストップです。

安全性も考慮しつつ、迅速かつ効果的な手を打ち、いい流れをキープしていただきたいです。
地方の観光業はどこもギリギリの綱渡りです。
政治家の皆さん、よいお知恵をよろしくお願いいたします。

 

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