落語は現代に通ずる!日常にあふれる「時そば」
この記事は4分ぐらいで読めます♪お付き合いください^^
落語の根幹は現代に通じます
ストーリーの奥深くが大事。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
落語は、ギャグではありません。
ギャグも多少は入りますが、ギャグだけではない。
時には、時事ネタも入りますが、時事ネタだけではない。
漫才と一番違うのは、そこかなと。
要は、ストーリーで描かれる人物やその行動に「人間の本性」が見え隠れする。
それが落語の奥深さ。
立川談志師匠は、それを「業の肯定」と言いました。
やっちゃいけないとわかっている。
もっとこうすりゃいいとわかっている。
でも、できない。
ついつい、間違った方を選んじゃう。
人間だもの。。。
例えば、「寿限無」。
親が子どもに恐ろしく長い名前をつけてトラブルが起こる話です。
聞いていると、「んなこたない」と思いますが、現代にも同じことは起こります。
「損保ジャパン日本興亜」
「東京三菱UFJ銀行」
そんな長くしなくていいじゃん。
ジャパンと日本ってイコールじゃん。
そう思いますが、ついついやっちゃう。
そこには、名前をつけるとき、人間は思い入れでついついおかしなことをしちゃうという本性がみてとれます。
「寿限無」は、現代もいろんなところで起きているわけです。
「時そば」で考えてみた
「時そば」は、お金を誤魔化す話です。
当時16文のそば。
わざと細かいお金で支払って、1文誤魔化す。
現代で言えば、850円の会計を50円玉と10円玉で支払って誤魔化すような話。
ですが、現在は、レジスターが発達していますし、最近ではお釣りも自動で出るくらいですから、細かく払ったからって、誤魔化すなんてできません。
でも、現代でも同じようなことを見つけました。
要は、食い逃げはしないけど、ちょっと誤魔化す話。
我が、旅館業界にありました。
子ども料金です。
大人料金を誤魔化す方は、まずいません。
ところが、子ども料金は、年齢によって2歳未満が無料だったりします。
すると、3歳だけど1歳11ヶ月と申告しちゃえ、とか。
けっこうあります。
小学校1年生だけど、幼稚園扱いにしちゃえ、とか。
疑ってなくても、見た瞬間に「それ、無理あるっしょ!」と思うこともしばしば。
基本的に性善説でやってますからね。
申告で誤魔化されたらアウトなのは、「時そば」も一緒です。
これもまた人間の業なんですね。
今度から、見かけたら「うわー、時そばだー。今、何歳だい?」と心のなかでそっと呟きます。
もうすぐ落語会「寄席どうふ」
そんな現代にも通じる落語。
ぜひ生でご覧ください。
腹抱えて笑うもよし。
テーマに据えられた人間の本性はなんだろう、と考えるよし。
18日(日)のお昼ですよ。
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