バニラ・エア騒動の影で密かに見られた動画

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普段はなかなかわからない車椅子での移動

経営者なら、障害者差別解消法をおさえておかないと…。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

ちょっと前のニュースでしたが、バニラ・エアに乗ろうとした車椅子の男性が、タラップをずり這いしてのった事件がありました。

バニラエア炎上に関するまとめ~航空クラスタのツイートを主に~ 

実は、この事件があった日、宿にテレビ局から電話がありました。
「日本テレビ ニュースゼロです。」

なにごとかと思いました。
話を聞くと、どうやらうちであげている動画をニュースで使いたいとのオファーでした。

こちらです。

車椅子専用リフトを使用している動画

昨年11月、「車椅子のけんぼー」こと、加藤健一さんと一緒に福岡空港で撮った映像。
まさかこんなニュースになるとは思わず、車椅子での旅行のイメージを膨らませてもらおうとユーチューブにあげておきました。

それをニュースのスタッフが見つけ、宿に電話してきてくださいました。

結果的には、この動画は使われず、スタッフが茨城空港で同じような動画を撮ったものが使われました。

ここに2つのポイントが隠されています。

とりあえず、あげておく大切さ

アドバルーンは、空中に浮いているから見つけてもらえます。

同様に、情報はインターネット上にあげておくことで、思いもよらない人が探し出してくれます。
「こんな情報いる?いらないでしょ。」と自分で決めつけず、あげてみる。

車椅子で飛行機

車椅子で飛行機に乗るには?

今回は、もし使われたからといって宿の売り上げが上がるわけでもありませんが、探す人がいるっていうのが大事。
その感覚を持ってSNSに向き合うといいです。

障害者差別解消法の存在

経営者なら一度チェックしていただきたいのが、「障害者差別解消法」。

何も知らずに対応して、炎上してしまうことがないよう。
経営者なら、知ってほしい。

要は、「車椅子利用者など、障がいのあるお客様には、合理的配慮をする。」
これに尽きます。

合理的配慮。

この微妙なニュアンスの言葉は、人によって解釈が違いそうですが、でも仕方なくこの言葉になったんだと思います。

要は、「むげに断らない。」

「もしかしたら、このくらいは対応できるんではないか?」
というポイントを探るってことです。

例えば、スロープを作ることはできなくても、段差を人間が何人かで乗り越えさせてあげる、とか。

いきなり「無理です!」と言わず、いったん考えてみる。

バリアフリーに力を入れている当館でも、難しい状況というのはあります。
難しいときは、難しいとお伝えするしかありませんが、その手前で一回考えてみる。

本当にダメかどうか。
そして、それをきちんと説明する。

その説明で救われることもあります。

今回の問題は、たまたま飛行機で起こりましたが、ご商売をしているなら、どこで起きてもおかしくない話です。

合理的配慮。

要は、気持ちひとつです。^^

 

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