登府屋旅館 SDGS 100連発 ③

この記事は9分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^

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温泉宿のSDGS

今日は、21から。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしいし、カップルではサウナも…
鈴の
宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

「SDGS100連発」の第3弾。

そろそろみなさんもわかってきましたね。
「登府屋旅館の…」といいつつ、実際は「小野川温泉の…」や「米沢の…」が混ざっていることに。

旅館は地域と共にありますから、これでいいのです。(開き直り)

第三弾は、まさに米沢らしいSDGS。

SDGS #21 雑草を食べている

先日の「秘密のケンミンSHOW 極」で米沢市民は雑草を食べている。
しかも、干して保存してまで食べている。

と紹介されていました。

バラエティとして面白がりつつも、その深い意味をSDGS的に考えてもいただきたい。

どうして、雑草を食べるのか?

米沢での呼び名は「ひょう」全国的には(スベリヒユ)

そもそも米沢人は、雑草と思っていません。
「ひょう」は「ひょう」。

この写真を見ても、いい感じで育ってて美味しそうと思ってしまいます。

#22 謎の山菜を食べている

雑草だけではありません。

米沢人は採りますが、他地域の方は見向きもしないという「謎の山菜」が多くあります。
米沢の山では奪い合い、他地域では誰もとらない。

ゴボウアザミもその1つ

ゴボウアザミもそうです。
米沢側の山では、採られますが、福島県側では誰も採らないという…。

SDGS #23 木の実を食べている

米沢には、実のなる木をやけに見かけます。

栗、くるみ、銀杏、柿などなど。

くるみを拾って割って食べるのはなかなか珍しいかと思いますが、米沢では普通です。

SDGS #24 垣根を食べている

表現が悪いですが、普段は完全なる垣根。
でも新芽を食べられるのが、ウコギです。

このウコギ。

米沢の民家では、普通に垣根として見かけます。
春になるとみんな収穫して食べています。

垣根を食べているというより、食べられる垣根を植えているが正解です。

SDGS #25 毎年収穫できる環境を守っている

上記のいずれも、枯れたという話を聞きません。
絶滅しないように毎年食べられるように収穫できる環境が守られています。

SDGS #26 かてものを知っている

前振りが長くなりましたが、全てはこのお方のおかげです。

米沢藩九代藩主 上杉 鷹山 公

江戸中期、飢饉が相次ぎました。
そんな中、米沢藩では飢饉に負けない国づくりが行われました。

その結果はグラフの通り。
人口が増えたほど。

飢饉というと食べるものがないイメージですが、実際は、食べるものがなくて草を食べた結果、毒草を食べてしまうパターンが多かったそうです。

そこで、鷹山公が作ったのが…。

「かてもの」という本。

「糧となる物」ですね。

この草は、食べられる。
この草は、食べられない。
この草は、こうすれば食べられる。

本にまとめ、民衆に知らしめ、飢えをしのぎました。

実は、この「かてもの」。
戦時中にも再び登場し、米沢市民を救いました。

ですから、現代の米沢人もしっかり山に行って、食べられる草を見分け、草を食べられるというわけです。

フードロスは、食べ物があるから言える贅沢な言葉。
食べ物自体がなければ、フードファインディングです。

常日頃からフードファインディングができれば、市販のフードを減らすことができます。

SDGS #27 温泉熱でもやしを栽培している

同じく江戸時代から続く冬の貴重な食糧づくりが、「小野川豆もやし」です。

小野川温泉の豆もやし

温泉熱を活用して大豆をもやし、30センチの超特大もやしに育てています。
作るのには、独自のノウハウがあり、大豆も江戸時代から続く特殊なもの。

温泉熱を使ったもやしづくりが、江戸時代から今まで続いているのですから、すでに持続されているわけです。

今でこそ、冬も食べ物がありますが、江戸時代は冬になったら食べ物がない地獄の季節です。
どうにかして食料を生み出してきた先人の知恵です。

SDGS #28 雪菜を食べている

同じく、冬だけの食材が米沢にあります。

雪菜。

その名の通り、雪の中で育て雪を掘って収穫します。
一面の雪原の畑なのに掘ると野菜が出てくるのは奇跡。
在来野菜の極みです。

登府屋旅館では、米沢の伝統料理「冷や汁」などで、豆もやしや雪菜をお出ししております。

SDGS #29 伝統野菜を守っている

地方には、さまざまな伝統野菜があります。
全国的には流通しない、特殊な味の唯一無二の存在。

流通が難しいからこそ、絶滅してしまうケースも少なくありません。

貴重な在来の伝統野菜がなくならないよう、宿としては料理に活用し、支えていかねばなりません。
お料理の中に入れること自体が、多様性の維持につながります。

SDGS #30 豆もやしをラーメンにしている

脇役になりがちな伝統野菜を主役に押し上げているのが、龍華食堂さんの「豆もやしラーメン」です。

長い豆もやしを一本丸ごとラーメンの中に入れ、麺のように食べられます。
もやしが主役として一番輝くのが、豆もやしラーメンです。

SDGS #31 かまくらを作って出前している

その豆もやしラーメンを食べる場所として、小野川温泉では、巨大かまくらを作っています。

かまくらの中にラーメンを出前できて、かまくらの中で食べられる。
小野川温泉ならではのサービス。

観光のお客様が手軽に豆もやしとかまくらを体験でき、自然の豊かさと面白さを実感できます。

さて、残り69個。
100は、思ったより遠いですね。笑

2月10日にシンポジウムに登壇させていただきます。
グリーンな観光・国際観光シンポジウム

オンラインもございますのでぜひお気軽にご覧ください。

 

 

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