談志師匠の3つの名言で考える…馬鹿の構造
この記事は11分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
談志師匠の名言で考える
談志師匠の数ある名言から、棚からひとつかみ。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
昨日のブログの続きです。
昨日のブログはこちら。
SNSでケチつけたがりの馬鹿が増えたワケ
このテーマで3日連続で書くつもりもなかったんですが、志らく師匠に見ていただけてのもうれしくて、ついつい三部作。
昨日の志らく師匠のツイートがこちら。
ツイッターで馬鹿な人が増えた分析が見事です。心に余裕がない人が増えた。自分の価値観と合わないだけで噛み付いてくる。2ちゃんねるから移行してきた。その原因を分析している。多くの人は納得するはず。ただ問題はイチャモンをつけてくる人に貴方のことだと伝えたいが理解する能力を持っていない事 https://t.co/DEyw8vKN32
— 志らく (@shiraku666) 2017年4月8日
今日は、談志師匠の名言と私の拙い経験をもとに考えます。
ここでは、「ブレイクするとは、馬鹿に見つかること」という有吉弘行さんのフレーズをもとにあえて「馬鹿」という表現を使ってます。
引用しているだけなんですが、言葉尻に引っかかる人が多いようで…。
ツイッターでもフェイスブックでもそうですが、ちょっと何か投稿すると「けしからん」とツッコマれることがあります。
それが法律的にアウトだったり、人間的にアウトだったら、ツッコミが意味を持つのですが、残念ながら、単なるイチャモンだったりする。
それが、ツイッターなんかでどんどん増えている現状。
しょせん他人事のはずなのに、どうしてそうなるのか?
談志師匠の3つの名言で考えます。
「小言は己の不快感の解消」
旅館をしていると、必ずと言っていいと思います。
旅行会社のクチコミサイトに思いっきりボロボロに書かれることがあります。
こちらの落ち度があって、挽回できなかったケースに起こるのですが、まぁ、ヒドく書かれます。
そして、そのサイトは、匿名。
じゃらんも楽天トラベルもクチコミは、匿名です。
時には、話を盛った形で書かれます。
書いているご本人の言い分としては、「同じ嫌な思いを次のお客様が被らないよう」とおっしゃいます。
でも、その人が、実名のフェイスブックなどに同じことを書くかというと書かない。
そこで、談志師匠のお言葉。
「小言は、己の不快感の解消」。
小言は、相手のためと言われがちですが、実際は、自分のストレス解消じゃないの?というお言葉です。
だから、ストレスフルな社会状況だったり、SNSで他人の行動が見えたりすると、ついつい小言を書いちゃう。
ツイッターで匿名の際には、それが加速しがちです。
「怒りとは共同価値観の崩壊」
「どうして怒るのか? 」の談志師匠の答えがこちら。
人は、それぞれ共同の価値観がある。
その一線を越えられると、怒る。
例えば、結納。
「お嬢さんを僕にください」と言ってこれから結婚するはずの新郎。
結納の大事な席で…
①新郎が、遅刻してくる。
②新郎の鼻毛が伸びている。
③新郎のネクタイが曲がっている。
④新郎が、終始スマホばかり見ている。
どれなら許せて、どれなら許せないでしょうか?
許せない部分が共同価値観が崩壊している領域です。
相手の新郎は、これはOKと思っている。
あなたは、ありえないと思う。
こんなありえないことをするなんて!
されたらキレて当たり前。
という流れです。
その共同の価値観でも許せる範囲が、狭くなっている気がします。
もしくは、アソビの部分である「まぁ、しょうがない、許す」という範囲が狭くなっている。
世の中には、いろんな価値観の人がいます。
その人をツイッターで見かけたら、自分の価値観と違って当たり前。
なのですが、ついつい許せる範囲内にないから、イチャモンをつけてしまう。
「旅館なのに」「接客業なのに」とか、「公務員のくせに」というのは、その人の持つイメージにないというだけで、別に法に反しているわけでもなんでもないのです。
許せる範囲が狭まってないか?
SNSを使う上では、一度チェックしたほうがいいかもしれません。
「正義を盾に何か言ってくるやつほど始末に負えない」
昔々、あるところに「正義の国」がありました。
その国は、正義が大好き。
自分たちの正義が絶対的に正しい。
だから、正義を旗印に他国を攻めては、どんどん領地を増やしていきましたとさ。
正義は、厄介です。
10人いたら、10の正義がある。
それぞれが、折れずにぶつかれば、喧嘩か戦争になる。
「平和への罪」とか、「人類を侮辱」とか、似たようなことやってるくせに自分がやったら「正義」、相手がやったら「犯罪」。
ですから、談志師匠も「正義を盾に何か言ってくるやつほど始末に負えない」となるわけです。
談志師匠は、「自分は間違っていると思っているんです。自分のことを。だから、正しい。」と言うパラドックスなことをおっしゃってました。
「自分は絶対正しい」というのは、実に怖い。
正義を振りかざすのは、サンシャイン池崎さんだけで十分です。
「ジャスティーーーース!」
ちょっと話が、デカくなりすぎましたが、SNSに戻りますと…
SNSでの情報がつい気になって…
正義を振りかざして…
相手のためと思って小言を言う。
悪気はないんだと思います。
(共同価値観の範囲が狭いので)SNSでの情報がつい気になって…
(決して歩み寄りはしない自分だけの)正義を振りかざして…
(本当は自分の不快感の解消なんだけど)相手のためと思って小言を言う。
炎上社会の根底にある感覚。
そんな構造なんじゃないでしょうか。
決して、自分もできているとは思いませんが、できていないからこそ、こんなメンタルになることがあるな、とわかるんです。
だから、3部作を書いて言いたいのは、「いわゆる馬鹿にもいろいろあったんだろう」と思って、こちらが懐深く接してあげないといけないのかなってこと。
もしかしたら、仕事を頑張ってるけどうまくいってないのかもしれません。
会社で嫌なことがあったのかもしれません。
家族と喧嘩したのかもしれません。
こちらの共同の価値観を広げつつ、接するのが大事かなと思います。
そして、談志師匠は、物事の本質と人間の性質を見事に言い当てる言葉を残していらっしゃいます。
SNSは、人類が初めて手にした一般人でも気軽に発信・交流できるメディアです。
まだ、黎明期ですから、炎上なんてあるんでしょうが、そのうち「昔は炎上ってあったらしいよ」と言う時代がくるかもしれませんね。
談志師匠の孫弟子で初めての真打・こしら師匠
そんな談志師匠から見ると孫弟子に当たる 立川こしら師匠 を6月11日にお呼びいたします。
って、無理やりの告知。笑
恒例の落語会です。
米沢で立川流を聞くチャンスです。
何しろ面白いですから、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね。
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