現代に通じる古典落語「黄金の大黒」
この記事は4分ぐらいで読めます♪お付き合いください^^
古典落語の楽しみ方
301号室です。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
当館のお部屋に落語のタイトルをつけて半年が過ぎました。
当初おそれていたクレームは一切なく、むしろ楽しんでいただけています。
落語好きな方の方がリアクションがいいのは、間違いないのですが、落語好きじゃない方にも楽しんでいただけるよう…。
まずは、301号室から。
「黄金の大黒」。
「長屋の花見」の続編のような長屋が舞台のお話です。
〜あらすじ〜
長屋の連中に家主から呼び出しが掛かる。
年の暮れだし、今度こそは店賃の催促と思って戦線恐々。
一同、覚悟の上で家主の家へ行こうとしている所へ、正確な情報が伝わる。たまたま子どもたちが家主の普請場で砂遊びをしていたら、家主の子どもが金の大黒様を掘り出したという。
めでたいので、長屋中で祝って大黒様をお迎えしなければならないから、みんなで紋付きの羽織を着て祝いの席に来てくれとの話。長屋の連中、祝いの席でご馳走を食いたいのはやまやまだが紋付の羽織がない。
持っているのは、ちゃんちゃんこ、印半纏(しるしばんてん)、どてらと情けない有様。なんとか羽織らしいものを見つけ、交代で着ることにして、一同揃って家主の所へ…。
というお話です。
この後、長屋でのトンチンカンなやりとりが面白いお話です。
ドレスコードとテーブルスピーチ
落語は、単なるギャグの集合体ではなく、その根底に人間社会に潜む面白さが描かれているものです。
このお話では、「ドレスコードとテーブルスピーチ」。
カタカナにすると途端に身近な問題になりますね。
案内状に「平服でお越しください」と書いてあっても、どの服がいいか、悩むもの。
貧乏長屋の連中にとって、羽織の指定です。
揉めないわけがありません。
そしてこのお話では、「気の利いた口上」を述べるという、現代のテーブルスピーチのようなシーンが描かれます。
これまた、緊張するもの、慣れない敬語に戸惑うもの、トンチンカンな話をするものなどなど、次々に現れ、笑いに繋がっていきます。
その根底にあるものとは…
「見栄」です。
自分たちは、貧乏長屋に住んでると思っている連中でも、いざという時は見栄を張る。
これって、現代にも通じますよね。
晴れの舞台と見栄。
この点に着目して話を聞くと、とても感慨深いお話です。
身近にもあるな、現代にも通じるな、と思えます。
そんなわけで、談志師匠の音源をお楽しみください。
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