客室にあるはずのアレがない。進化する宿のツール

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かみのやま温泉の「森の音」さん

お邪魔してきました。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

新しいものは、気になりますね。
昨年、8月にオープンしたかみのやま温泉の「森の音」さん。

若旦那の集まりがありまして、初めて泊まらせていただきました。

こちらのお宿は、日本の宿 古窯さんが手がける個人向けの姉妹館。
個人向けだけあって、独自のサービスと最新の技術を学ばせていただきました。

あんまり書くと泊まったときの感動が薄れるので、ネタバレにならない程度に。

森の音

シンプルでウッディな外観

かみのやま温泉街に近いんですが、温泉街からは離れた小道を登っていくと小高い丘の上にお宿があります。

暖炉暖炉

ロビーには、大きな暖炉と吹き抜け。
冬の間は、薪を燃やしています。

この木の香りと、薪がパチパチはぜる音が、たまりません。
キャンプを思い出します。

夜、この暖炉の周りで火を見ているとずっと見てられます。
なんか、楽しい。

人間の原始的な本能のなせるワザ。
体験してみると、わかりますが、とても落ち着いた時間を過ごせます。

驚きの最新技術

そんなゆったりした話とは、うってかわって、驚いたのがこちら。

チェックインで渡されたのは、カギとタブレット。

タブレットが1部屋に1台

タブレット。

これで、ウェブを見たり、宿の情報を見たりするってことね。
そう思って、お部屋に行きました。

お部屋に入って、しばらくして、ふと思いました。
なんかない。

普通の宿ならあるはずのものがない。

そして、タブレットを見て、納得。

なんと、内線電話がないのです。

初体験でした。
内線電話の代わりにもなる、タブレット

タブレットで電話するんです。

なるほど、旅館目線で考えますと、内線電話をつけるには、配線工事だったり、電話も特殊な機種にしなければならなかったり、何かと手間です。
それでいて、みんな携帯電話を持っているので、部屋から外線の電話をかけることは、まずないです。

お金をかける割にあまり使わないのが、電話です。

それなら、タブレットと館内のwifiを充実させた方が、いい。

タブレットなら、追加のメニューや周辺観光地の紹介もできます。

これまで、必須アイテムと思っていたものも、技術の進歩で必要なくなる

タブレットの持つ可能性を考えると、もっといろいろできそうです。

業界の常識のように、お部屋にはこれが必須、厨房にはこれが必須、フロントにはこれが必須。
もしかしたら、いらないのかもしれません。

技術の進歩が激しい時代、必須とか絶対とか思わず、自由な発想で考えることを教わってきました。

 

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