談志師匠のスゴさは、芸だけでなく革命

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談志師匠が成し遂げた最大のこととは?

なんかテレビでやってたらしいので便乗。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

談志師匠が好きなんですっ!

落語との出会いは、柳家小三治師匠のCDでした。
それから、何名かの落語家さんを聞き、談志師匠でぶっ飛びました。

「落語は、お年寄りのための平和な演芸」

そう思っていた私には、衝撃でした。

「なんでこんなに面白いものをノーマークだったんだ!」
と思いました。

なんということはない、談志師匠だけが異質だったのです。
談志師匠に出会わなければ、私が落語にハマることはありませんでした。

談志師匠の落語は、めっちゃ上手いです。
もうありとあらゆる師匠の落語を再現できるほど。

そうやって、たくさん積み重ねたものを途中から思いっきり壊します。
もうピカソ的な感じ。

「なにこれ?」と客が戸惑うような。
でも、面白い。

芸としては、最強なんです。
でも、それ以上のことがあるから談志師匠は天才なのです。

そんな談志師匠の偉業をセミナーで使うことがあります。
そのくだりを今日、テレビでやってたらしいので、便乗でお届けしますね。

談志師匠の為した革命とは?

談志師匠の芸は天下一品。

ただ、芸の上手い落語家さんは、それ以前にもたくさんいました。
芸だけではなく、談志師匠だけが成し遂げた革命があります。

寄席を飛び出してホール

以前は、関東の落語家といえば、「落語協会」か「落語芸術協会」というどちらかの団体に属している人しかプロと呼ばれませんでした。

落語家という個人が集まる団体です。
ここに所属すると寄席に出られます。

寄席とは、一日中、落語をやっている演芸場です。

ミッキーに会いたければ、ディズニーランドへ行く。
同じノリで、落語を聞きたければ、寄席に行く。

すると落語が観られる。

落語家にとっては、先輩から芸を学ぶ場でもあり、落語を演じる場であり、給料を得る場でもあります。

寄席なくして、落語家なし
のはずなんです。

談志師匠があるとき、団体とケンカして、団体を飛び出します。

そして、自分で「落語立川流」という団体を立ち上げます。
だから、「家元」なんですね。

団体を立ち上げるのは、誰でもできますが、寄席には出られません。
すると、芸を学ぶ場も、演じる場も、稼ぐ場もなくなってしまいます。

談志師匠だけならまだしも、談志師匠の弟子も同じように出られません。

立川談志

我がいとしの談志師匠

寄せ集めから独演会へ

そこで、談志師匠が開発したのが、各地にあるホールを使った独演会というスタイル。

寄席に出られないなら、違う場所でやっちゃう。
でも、ここで大きな問題が。

寄席には、落語以外に、漫才や手品、曲芸など、様々な人が出演し、一人当たり20分程度で入れ替わり演じます。

客は飽きずに落語を聞けるようになっています。

独自開催では、そんなにたくさんの芸人を出すことができません。
そこで、生まれたのが「独演会」。

もう一人で2時間やっちゃう。
普通なら20分で1日の仕事が終わりなところを、2時間やっちゃう。

観客を飽きさせずに2時間。
試行錯誤があったと思います。

そこで生まれたのが、冒頭のピカソ的な脱皮。

同じ噺を毎回していては、リピーターに飽きられちゃいますから。
これにより、ホールがあれば、世界中どこでも談志師匠の場になりなりました。

落語から談志へ

談志師匠の面白さは、視点です。

ただのギャグだけではなく、物事の見方を教えてくれます。

「怒りとは、共通価値観の崩壊。」

「煙草をやめるなんて、意志の弱いやつのすること。」

「まず死刑廃止論者から殺せ。」

過激なことも多々ありますが、ものの見方でドキッとさせられます。
そこに、その時の時事ネタをワイドショーのコメンテーターよりも上手く料理してきます。

寄席に行く客は、落語を聞きたい客。
おれの会に来る客は、俺(談志)を聞きたい客。

まさに独自化です。
自分に会いに来る客を育てていきました。

落語という師匠の芸の口伝のようなスタイルにおいて、談志師匠は突然変異でした。
談志師匠の噺だけは、唯一無二。

他の人では、この刺激は受けられませんでした。

そして、どんどんファンが増えていきました。

談志師匠の最大の偉業とは?

談志師匠の偉業は、数あります。

一番は、落語界を生き返らせたことです。
談志師匠がいなかったら、今の若い人の落語ブームはなかったと思います。

そのくらい流れを変えた。
それまでの業界の常識から逸脱し、まったく新しい流れを作った

結果、それが業界の延命になっていきました。

そして、談志師匠が育てた弟子たちが落語界を代表し、牽引する存在になっていきました。

破天荒な人のようですが、弟子の育て方も天下一品でした。

ガッテンの 立川志の輔師匠。
ひるおびの 立川志らく。
赤めだかの 立川談春。
とくダネの 立川談笑。

わかりやすくテレビで紹介しましたが、落語をぜひ一度聞いていただきたい。

寄席をなくしてもなお、弟子を育てたところがすごいんです。
そして、志らく師匠のお弟子さんの中で最古参なのが、立川こしら師匠です。

談志師匠から見ると、孫弟子で初めて真打になった こしら師匠。
談志師匠から見ると、初のひ孫弟子は、こしら師匠の一番弟子の立川かしめさんです。

当館との関わりの深いお二人です。
あ、次回の落語会は、6月11日(日)ですよ。

落語界の異端児として、名を馳せた談志師匠は、まさに革命家でした。
そして、立川流は、落語界の東大といわれるほどになりました。

立川流でも異端と言われているのが、こしら師匠。
もう異端の異端で、どっちだよ!って話ですが。

爆笑王です。

ほんと面白い。
生き方も面白い。

そんな師匠のおかげで大喜利やら落語デビューやらできたほどです。

最近、談志師匠がリバイバルしているような気がします。

すごい人なんです。
天才なんです。

ぜひ逸話だけでなく落語も一席ご覧ください。

談志師匠、最高っす!
こしら師匠も、最高っす。^^

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