旅館ブログ

事業の後継者にこそ聞いてほしい。落語の奥深さ

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志らく・こしら親子会に行ってきた

最強の師弟です。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

少し前になりますが、立川志らく・こしら親子会に行ってきました。

親子会というのは、師匠と弟子の会という意味で、本当に血のつながった親子ではありません。
まれに、師匠と弟子が本当の親子の場合もありますが…。

落語好きの面々と記念撮影、真ん中が立川こしら師匠

しゃべりのプロ・森先生もご一緒に

この日の演目

志らく師匠は、「こしらにはできないような噺を…。」と「鰍沢」。
この師弟のやりとりも実に楽しい。

こしら師匠は、「干物箱」と「佃祭」。
季節感こそめちゃめちゃですが、干物箱が、佃祭りに繋がるという二部作のような構成。

さらに一門がズラリと並んだトークのコーナー

おまけでトークコーナーがありまして。
新春にふさわしく、黒紋付が並びました。

そんな中で紅一点ならぬ橙一点。

オレンジ色は、志ら乃師匠

オレンジ色の衣装なのは、こしら師匠のコスプレです。

新刊の表紙を飾るこしら師匠の私服

楽しい一門会でした。

後継者目線で古典落語を考える

さて、落語は、後継者にこそ聞いてほしい。

なぜなら、経営のヒントがたくさん詰まっているからです。
それぞれのお噺の中にもありますが、大きいところで見てますと…。

立川談志師匠 ー 志らく師匠 ー こしら師匠という師弟の系譜

落語は、「古典落語」と「新作落語」に分けられますが、通常は「古典落語=落語」です。

古典落語は、あらすじがほぼ一緒なのです。
落語というたった一人の人が正座のまま、全登場人物を演じ分けて、大道具も小道具もなく、使っていいのは扇子と手拭い。
限りなく違いを出しにくい芸能なのです。

それでいて、あらすじが同じものを演じる。

これって、商売に似ていませんか?

後継者は、先代の事業を引き継ぐ、大抵の事業は同業他社がいるものです。
旅館であれば、温泉があって、一泊二食。
このフォーマットは、古典落語のあらすじと一緒。

会社は違えど、同じようなことをしています。

それをわかった上で、後継者は引き継ぎます。
伝統芸能を継承するのに似ています。

その時、どうするか?

結論は、2つしかありません。

ストレートか、変化球。

先代の作った道をさらに極めていくのか?
先代とは違った道を生み出していくのか?

どちらがいいではなく、どちらを選ぶか。

落語は、あらすじが同じだからこそ、この違いを明確に見ることができます。
また、落語家さんによって、こんな磨き方か!とか、こんな変化か?と試行錯誤。
その工夫に感動します。

この工夫の仕方。
これぞ後継者に求められるものだと思います。

だから、落語を聴いていると、「うちももっと磨きたい」「うちももっと変わっていいんだな」と勇気づけられます。

特に、立川こしら師匠の噺は、その発想と変化球のキレ具合が抜群です。
落語界一の変化ではないでしょうか。

ぜひ生で体感していただきたいです。

立川こしら 落語会

そんなわけで落語会です。

今回は、2月22日。
落語だけでもOKですのでお気軽にお越しくださいね。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。