落語初心者が寄席に行けない3つのカベ。傾向と対策

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寄席は地方の文化ホールとは違う

デビューしたからこそ。

こんにちは。
落語が好きというより、談志師匠が好きな…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。

人生初。
寄席デビューしてきました。

地方にいるとたまに有名な落語家さんがやってきて文化ホールで落語会があります。
そういう落語会は経験があります。

しかし、寄席は、今回が初。
初めてなりに感じたことを書いてみます。

 

立川流日本橋亭

出演者の談慶師匠の本とともに

 

「落語初心者が寄席にいけない3つのカべ」について。
まず1つ目…。

 

「寄席」というシステムを知らない (どこ)

「寄席(よせ)」という言葉を知っていても、実際に足を踏み入れないのは「そもそもシステムを知らない」ためです。

行ったことない人は、「寄席ってどんなとこ?」「なにするの?」といいます。
私も昨日までそうでした。

「行きたいなぁ」と思っていても、どういっていいかわからない。
なんか作法がありそうな気がして、二の足を踏む。
私のように落語が好きでもそうなので、さほど好きではない人にとっては、ますます足が向かないと思います。

関係ないですが、わたしにとっては、大相撲も同じ位置にあります。
行ってみたいけど、なんか作法がありそうだからいけないイベント。

作法でいうと、同じ落語を聞くとしても寄席と文化ホールは大違いです。

イメージで大げさに言えば、寄席は、パスポートもタイムマシンもいらない「江戸」

文化ホールは、現代に落語家がやってきた感じ。
寄席は、江戸のなかにお客が迷い込んだ感じ。

雰囲気からどっぷり浸れます。
舞台袖で叩く本物の太鼓の音。
筆で書かれためくり(出演者名)の文字。
江戸です。

2,000円程度の入場料を木戸銭って呼ぶのも江戸。
江戸へのタイムスリップ代としては、安いもんです。

たったそれだけで数時間たっぷり楽しめます。
昨日は、3時間。

東京には4つの寄席があります。
落語やら、演芸を毎日やっています。

江戸の作法があるのかと思いきや、意外とゆるい。

・途中から入場したり、退場してもいい
・なにか飲んでもいい
・なにか食べてもいい

映画館よりも、ゆるい。
ビビっていたものの、実際は予想以上にノールール。

今回のお江戸日本橋亭は、前3列が座布団に座椅子でゴザに座るような席。
その後ろは椅子席でした。

座布団席の人々の寛ぎぶりがハンパなかったです。
劇場というより、「スーパー銭湯の休憩室」のようにみなさんリラックスしてました。

というわけで、寄席のシステム、決して堅苦しくありません。
だから、気軽にフラッと行っていいんです。

出演者がよくわからない (だれ)

笑点の大喜利メンバーしか、日本に落語家がいないと思っていませんか?

笑点メンバーや、テレビタレントのお仕事をされている落語家さんは、数えるほど。
実際には、もっとたくさんの落語家さんがいらっしゃいます。

 

香盤

フォントが素敵な出演者リスト

 

ちなみに昨日の出演者のお名前は…。

立川 志の彦
立川 こはる
立川 談四楼
立川 談奈
立川 談慶
立川 こしら

当たり前ですが、一文字違えば違う人です。
誤脱字が許されない世界です。

 

「名前が似すぎている…」
もしかしたら、初心者にとって似ている名前は区別をつきにくくし、思考停止してしまう原因かもしれません。

大丈夫です。
そんな時は、師匠を思い浮かべてください。

立川流でしたら、
ためしてガッテンの… 志の輔師匠。
ルーズヴェルトゲームの… 談春師匠。
とくダネにでている… 談笑師匠。
劇的ビフォーアフターで談志師匠の家を改築した… 志らく師匠。

この立川流四天王に家元である談志師匠を加えて、5人。

このお名前を思い浮かべると、誰のお弟子さんかなんとなくイメージできます。
すると、とたんに親近感がわきませんか?

どうしても気になったら…
正解は…

ウィキペディアで。^^

別に名前を知らなくても、落語は楽しめますが、顔と名前が一致するとますます楽しくなります。

どんな話か、内容がわからない (なに)

「古典…落語。」

初心者には、このカベが一番厳しいかもしれません。

落語には、2種類あります。
古典新作

古典は、古くから伝わる登場人物やあらすじが決まっている話。
新作は、その落語家さんがシナリオを考えます。

 

「古典ってどうなの?昔からの話を聞いて面白いの?」

面白いです。
とっつきにくい方は、こう考えてください。

「古典はカバー。新作はオリジナル。」

音楽の世界に、カバーというのがあります。

平井堅さんの「大きなのっぽの古時計」は、童謡と違います。
綾戸千恵さんの「let it be」は、ビートルズの「let it be」と違います。

同じメロディ、同じ歌詞でも全然変わります。
違うから面白い。

そんな楽しみ方。

同じ落語家さんの同じ話でも、その日によって変わったりもします。

だから、カバーであって、コピーじゃない。

語り継がれる古典落語には、深いテーマがあります。
現代の自分にも当てはまるようなお話ですよ。

「出てくる言葉が、よくわからない」

古典落語の難しいコトバ。

時代設定が、江戸時代の話が多く、現代では存在しないものや言葉があったりします。

例えば、「へっつい」。
なにそれ。どんなものか想像つきません。

「紙入れ」。
紙を入れるんでしょうが、どんな形でどんな紙が入っているかわからないですよね。

でも、大丈夫。
ポイントは、気にしないことです。

落語は、江戸ですから。

アメリカにいって、お店の人がしゃべる英語を一語一句、正確には聞き取れませんよね。
というか、聞き取れた部分で想像してなんとかしますよね。
それでいいと思います。

古典落語は、そんなに構えなくてもなんとかわかるもんです。

DVDではなく、寄席に行く理由

今は、DVDでも落語が楽しめます。
地方では、それが唯一の手段といっていいほど。

でも、ぜひ寄席に行ってほしいです。

寄席に行くと気に入った落語家さんがきっと見つかります。
好きなジャンル、好きな噺も見つかります。

わたしは、パンクが好き。
わたしは、ミスター・チルドレンが好き。
わたしは、「いとしのエリー」が好き。

それを探すために寄席に行く。
DVDや地方公演では、超有名な落語家さんとしか触れあえません。

選択肢は多い方が、お気に入りが見つかるというものです。

だから、寄席。

そして、録音よりも、ライブです。

落語が好きになり、落語家が好きにあり、人生が豊かになります。

 

というわけで、寄席に行きたくなったら、こちらへどうぞ。^^

東京の演芸場&寄席

 

 

 

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