想像よりも受け入れ。バリアフリーへの第一歩

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はたして、うちは大丈夫?

気になりだすと、不安になりますよね。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

先日、バリアフリー・シンポジウムを受け、改めてバリアフリーについて考えています。

うちのように特殊な事情があり、なおかつ元々段差が少なくて、バリアフリーに舵を切った施設と違い、通常は、寝耳に水かもしれません。

「バリアフリー?まぁ、お金に余裕が出てきたらなおしてもいいかな。」
という感覚。

よくわかります。
私も元はと言えば、「車椅子対応は大変そうだからやめよう」と思っていたくらいですから。

通常のお店でも大変ですし、宿泊施設となれば、なお大変です。

そして、考え出すと「あれも、これも…。」と不安になるものです。

「玄関のところ、5cm段差あるな。」
「お風呂に15cmが3段。」
「ドアに幅が狭いかも。」

考えれば、考えるほど「うーん、後回しにしよう。どうせ車いすの方は来ないだろうし。」と思ってしまいます。

簡単なのは、まず一度、受け入れてみる

とても簡単な方法があります。
まず、車いすの方を受け入れてみることです。

一度、受け入れてみるとわかるんです。

「あ、心配していたけど、ここは乗り越えるもんだな。」
「この段差は、厳しいけど、板を当てれば、スロープみたいにできるな。」
「ここは、何人かで持ち上げれば、なんとかなるんだな。」

「バリアフリー = 改修 → 受け入れ」ではなく、まず「受け入れ」です。

設備を直さなくてもいいから、今の設備でどこまでいけるのかを知る。

もしかしたら、改修ゼロでいけるかもしれません。

そしたら、必要になるのは、改修ではなく、説明です。

「入り口に段差があります。5cmですので、通常の車いすならウィリーして越えられます。」
「階段が3段ありますが、あらかじめわかればスタッフが持ち上げます。」
といった具合。

その説明を聞いて「ウィリーみたいに体を倒すのは無理なんです」と言われたら、また違う方法です。

大事なのは、「車いす=無理」の意識から抜け出し、自分の施設のクセを知って、案内すること。

そんなこと言っても、車いすの人なんて周りにいないよ!
というあなたは、「バリアフリー診断」がオススメです。

山形でしたら「山形バリアフリー観光ツアーセンター」でやっていただけます(有料)。
実際に、店舗を訪れて、チェック。

可能なこと、不可能なこと。

余裕があったら、不可能なことを改修すればいいんです。
急には無理なら、可能なことを知るだけで大きな一歩です。

昨日伺ったバー・シードロップさんでは、特にバリアフリーを意識した改修はなさっていませんが、いくつかのヘルプがあれば車いすでも楽しめました。
ちょっと段差を乗り越える、ちょっと椅子を変えると言った配慮です。

車いす旅

車いすでも楽しく懇親会

ちょうどこの日の座席は、車いすと同じ高さのベンチシートだったので、楽に移乗できて楽しく過ごせました。

バリアフリーの前に、お互い人間。
人間の強みを活かして、受け入れの幅を広げていければいいですね。

 

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