COP21に寄せて。とある中学生の作文
この記事は9分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
とある中学生の作文のコピペです
環境って、大事。
こんにちは。
子どものころは、野山が遊び場だった…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人(@naaot)です。
なかなかの作文を見つけたのでコピペします。
ちなみに、1989年。
今から26年前の作文です。
米沢の今、未来
僕が、米沢のことで、将来に受け継いでいきたいのは、「自然」である。
「自然」といっても、ただ山や野原に草や木がいっぱいあれば良いというものではなく、当然、山には緑があり、そこには虫や動物が住んでいて、川には住んだ水が流れ、魚がはねる。
これは、開発をするな、という意味ではない、今まで百年も市として生きてきたのならば、自分たちの利益ばかり考えずに、自然と一体になるような気持ちを持っていかなければならないと思う。
人の心というものは、とどまることを知らない。
自分が頂点に立つとやりたい放題をしてしまう。
それは今までの人間の歴史をみても分かる。
そして、そのような事態になった時に人間は必ずといっていいほど自然にしっぺ返しをくらっている。
自然の力というものは、量りしれない。
そのしっぺ返しはとてつもなく大きな物になる時もあるだろう。
現に今、世界では自分の利益追求によるたくさんの自然破壊がある。
フロンガスは、特に先端産業に大量に使われていてパソコンなどに使われるIC回路や精密機械の洗浄剤として使われている。
その他にも、スプレー等の噴射剤、発泡剤にも使われている。
その被害も有名である。
特にひどいのが、南極であるが、そう言われると「南極なら日本とかなり離れているから大丈夫だ」と考える人も多いが、北半球でだってないわけでもない。
そして、もう一つ挙げてみると、樹木伐採による熱帯雨林の減少とそれによる砂漠化である。
これだって、人間がむやみやたらに木材を作ったからなったものである。
人間は努力すれば、もっともっとシンプルに、簡単に、単純に、純粋に生活できると思う。
だから、「自然にかえる」ような気持ちで生きなければならないと思う。
そういう点を見て、今の米沢で感心することは、自然を大切にしているということである。
首都圏では、もう完全に見られなくなってしまった生物、それが住む環境が維持されているということは、とてもうれしいことであり、さらに、もっともっと後世まで維持していこうという活動は大事なことであると思う。
そういうものの1つに「ほたる」がある。
今では、かなり見られなくなってきている。
米沢のほたるは、特にきれいな水とそこに生息するカワニナ貝が必要であるが、こういう数少ないほたるをたくさん殖やそうという活動は、とても大切な事である。
笹野一刀彫やこけしのような形の残るものばかりを大切にするのではなく、たとえ一瞬でも人の心を楽しませてくれるものを大切にしていかなければならないと思う。
たしかに、米沢だけが環境保全などしてもなんの意味もないかもしれない。
これからのハイテク時代には環境保全は妨げかもしれない。
でも、全てのことは初めは一人、または一団体である。
米沢のなかの少数の人間が初め、そこから米沢全体、米沢周辺、山形、東北、全国へと輪を広げていかねばならないのである。
自分たちは、自然のプロセスの中から生まれてきたものなのだ、ということをしっかり頭に入れて、自分たちのことばかり考えず、しっかり自然を考えて山岳地の開発やら河川のダム建設などを実行してもらいたい。
自然の恐ろしさは、誰でも知っていると思う。
つい先頃起きた伊豆の伊東での海底火山性微動による地震だって、「たかが地震」だったかもしれないが、その被害は億単位というそうとうなものである。
これから米沢という都市をもっともっと発展させたいのなら、コンピュータばかりに頼ってないで、もっと自然を大切にしてほしいと思う。
米沢三中 二年四組 遠藤 直人
※この作文は、市制施行100周年記念事業の一環として当時の米澤新聞に掲載されました。
的はずれな点が多々ある駄文でお恥ずかしい限りですが、当時の空気が分かるかと思い、載せてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
なにせ中学生ですから…。笑
自然のなかで暮らすがゆえに生まれる焦り
1989年、私は、中学生でした。
バブル末期のあのころ、「経済」と「環境」は両立できないものでした。
「経済」のために、「環境」の犠牲は仕方がない。
「使い捨て」が当たり前の時代でした。
「環境」を考えて、再生紙を作っても、「高い」なら買わない。
消費者も経済最優先でした。
「環境問題」は、絵に描いた餅。
そんな空気が伝わる当時の中学生の作文です。
今や、環境問題は、経済よりも優先させられるようになってきました。
決断次第ではですが。
だから、がんばってほしい…COP21。
国同士が旗を振りあえば、状況は変えられます。
今年の冬、今だ小野川温泉には、雪が積もっていません。
昨日は秋のような暖かさでした。
雪がなくて過ごしやすいのですが、やはり不安になります。
大雪という巨大なマイナスを受け止めながらも暮らしてきた米沢人。
たまには、マイナスもあるけど、おおむねプラスだねという自然への絶対の信頼があります。
環境問題を解決するには、経済面での多少のマイナスも受け入れて、それでもおおむねプラスだねと思っていくしかありません。
当館では、石油をやめて、温泉熱を使ったヒートポンプを用いています。
ロビーは、ペレットストーブで暖めています。
ちょっとずつでいいので、暮らしの中で自然に環境問題を解決していけるといいですね。
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