野良猫ビフォーアフター。あやまった猫好き 編
この記事は6分ぐらいで読めます♪読み応え十分！どうぞお付き合いください^^
やっぱり猫が好き？！
衝撃的な内容のため、「猫嫌い」の方はご覧にならないでください。
３世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人（@naaot）です。
これから書くお話は、わかりやすく考えていただくためのフィクションです。
フィクションですよ。
・・・・・
ある日のこと。
温泉街を散歩する５人の女性グループ。
スマホで写真を撮りながら歩く姿は、おそらく学生だろうか。
「ちょっと、猫ちゃんいたー！」
「ホントだ！寒いのにかわいそう！」
「こっち向いてー！」
パシャ！
「お腹空いてるみたーい。」
「あ、私、ポテチ持ってる！」
「食べてる、食べてる！かわいー！」
猫に餌を与え、写真を撮り、その場を去っていく。
温泉街でよくある光景。
・・・・・
ある日のこと。
温泉街の外れの空き地に停まった一台の軽自動車。
「ほら、みーちゃん、いいところでしょう。」
猫を抱えて出てきた一人の女性。
「ほら、ここなら温泉があって、冬もあったかいし…。食べ物も残飯がたくさんありますからね。」
そう語りかけながら、猫を置いて、車に乗って去ってしまいました。
はい、捨て猫です。
・・・・・
動物が好き。
猫が好き。
いいことです。
ただ、一瞬だけは好き。
あとは知らない！では、困ります。
温泉街で年々増える野良猫。
原因は、繁殖か、捨て猫です。
温泉街の野良猫たち
ホントに猫が好き？！
平成27年度、32,702匹の成猫と、47,043匹の子猫が殺処分されました。
殺処分の背景には面白半分で猫を繁殖させ、生まれてから子猫の貰い手がいないことに気づき、「まぁいいや」という感覚でタバコの吸殻のように捨ててしまう一部の飼い主の存在があります。猫は多産で多いときは一度に5匹以上生むこともあります。
生まれてくる子猫全てに飼い主を見つけることができないのであれば、あらかじめ不妊手術を受けさせるのが不幸な猫の数を減らすことへとつながるのです。
また特に猫に関しては、不妊手術を受けておらず、生殖能力を有した野良猫にエサを与えるという行為が、猫の殺処分数の増加に拍車をかけているという側面があります。
「かわいそう」という優しさからくる行為が、結果として生まれてきた子猫を保健所へ送り込んでいるというのが現状なのです。
ちなみに動物愛護センターや保健所に保護された捨て犬や捨て猫は、一定期間を置いた後、5～20分かけて窒息死させます。（「子猫のへや」より抜粋）
ペットブーム。
ブームという軽い気持ちで命を扱う恐ろしさが、凝縮されたお話です。
ちなみに、「捨て猫」は、違法です。
動物愛護管理法により、１００万円以下の罰金が科せられます。
小野川温泉 幸せ猫プロジェクト
２月２２日。
ニャンニャンニャンで、猫の日。
小野川温泉では、女将会が中心となり野良猫の地域猫化に向け、以下の活動を行います。
①募金箱の設置
各宿に募金箱を設置し、寄付を募ります。
②寄付金つき宿泊プランの造成
「いいニャンニャン」にちなんで、大人一人あたり１泊２食で「12,200円」のプランを販売。
宿泊料金のうち、1,000円がプロジェクトに寄付されます。③寄付金つきグッズの販売
第１弾は、「米織小紋フラットバック」。
定価2,160円でこのバッグを買うと、100円がプロジェクトに寄付されます。
女将会の記者会見の様子
なにぶん始めての活動のため、紆余曲折あると思いますが、猫と人間の共生に向け、温かく見守ってください。
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