赤髪は覚悟の証。五月千和加先生の独自の日本舞踊
この記事は7分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
伝統を現代に
談志師匠のような日本舞踊の家元でした。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
「家元」という言葉を聞くと思い出すのは、立川談志師匠。
私の中では、家元=立川談志。
落語立川流を立ち上げ、亡くなられた後もお弟子さんが落語界を盛り上げ、志らく師匠などテレビでも落語の価値を高めています。
そんな業界の革命児をお呼びしたのが、山形県旅館組合青年部50周年記念式典。
日本舞踊の世界から五月千和加先生をお迎えし、伝統的な古典舞踊とオリジナルの現代舞踊を踊っていただき、トークもしていただきました。
日本舞踊界に革命を起こす家元
まず、髪が赤い。
かつらではなく、地毛です。
この時点で、批判される方もいらっしゃるかもしれません。
さらに、現代的な曲での日本舞踊を多数踊られます。
革命には批判がつきものです。
革命である以上、常識では受け入れられないからです。
談志師匠が、立川流を作った時。
喧嘩別れとはいえ、それまでは落語家は協会に属して、毎日落語をやっている「寄席」に出てこそ、落語家として商売が成り立っていました。
それを自ら飛び出し、寄席に出られないならとホールを借りて、自主興行したり、15分くらいのネタでたくさんの芸人が出てくる寄席形式ではなく、一人で2時間話す独演会というスタイルを作ったり。
落語=寄席で聞くもの。
寄席=たくさんの芸人が入れ替わりで出てくる場所。
そんな常識を完全に打ち破りました。
当時の落語通からすれば、「あんなもの邪道」とおっしゃる方も多かったと思います。
でも、談志師匠が落語業界に与えたプラスの影響は、計り知れません。
その最大が、大衆性を取り戻したことです。
伝統は閉塞感につながりやすい
旅館もそうですが、伝統を受け継ぐ形の商売、芸能というのは、閉塞感につながりやすいものです。
先代のやり方を脈々とやり続ける。
師匠におそわった噺をそのまんまやり続ける。
一見、伝統を守っているようですが、時に環境が変わるとついていけず、取り残されるリスクもあります。
談志師匠は、能や狂言は、伝統ばかりを追ってしまって、時代についていけなくなったとおっしゃっています。
伝統は、大事。
でも、大衆に支持されるのも大事。
伝統性と大衆性。
この2つを両立させられないと文化としては、一部マニアだけのものになり、広がらず、衰退につながります。
今、落語がとても盛り上がっています。
談志師匠が生きていらしたときよりも、今の方が明らかに盛り上がっています。
談志師匠の時代には、「もう落語ってヤバいんじゃね?」という状況でしたが、今や地方でも頻繁に開催されるようになりました。
この広がりが大事です。
そして、広がりを産むには、革命が必要なのです。
「日本舞踊、よくわかんない」という大衆に対して「赤い髪の20代の家元がいるんだって」というところを切り口にしてでも、まず見てもらう。
逆風があろうとも、日本舞踊を広め、変えていきたい!
五月千和加家元には、その覚悟を感じました。
落語もそうですが、まずは会場に足を運んでもらえない事には、はじまりません。
そこで納得させられる技量があるからこその自信も感じましたし、拝見して、その素晴らしさに感動しました。
会場にいらした同業のお客様からも「実行委員会が伝えたかった思いというのは伝わってきました」というお声をいただきました。
踊りを通して、革新とは何か?受け継ぐとは何かを伝えていただきました。
五月先生は、今後の日本舞踊をますます変えていかれるでしょう。
談志師匠のような批判も恐れない革命児がいないおりこうな業界は、衰退します。
今後ますますのご活躍が楽しみです。
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12月12日は、クリスマス公演もありますよ。
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