好きを仕事にするならここまでやろう!立川らく次さんに学ぶ
この記事は8分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
好きを仕事にしよう
好きなだけじゃ、もったいない。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
「好きと仕事を結びつける。」
エクスマで藤村正宏先生から教わったとても素敵な考え方。
最初は、「そんなの無理」となりがち。
もっと手前で、そもそも「好きなものなんてわからない」なんてこともある。
でも、私の周りの「好きと仕事」を結びつけた人はみなさん成功してらっしゃいます。
好きと仕事を結びつけるうえで、とてもためになる記事を発見しました。
それが、こちら。
先日、真打昇進を決めた 立川らく次さんの記事。
立川らく次の宝塚落語がチケットが取れない盛況 “本家”からも朗報届く
ここから今日は考えます。
ともすれば、違いを出しにくいのが、落語家
落語家や芸人というのは、個性が命。
とテレビを見ていれば、思います。
しかし、古典落語の世界は、最初のうちは、個性を出すのをとても苦労すると思われます。
師匠から噺を教わる。
もう江戸時代から伝わるような噺もあり、何百年と語られた噺。
教わってそのままできば、うまくいったうちなんでしょうが、それでは個性は出てこない。
台本も演出も決まったドラマのようなもので、制限のあるなかでどう個性を出すか?
そんななか、好きと仕事を組み合わせて、新たな境地を開拓しているのが、らく次さんです。
好き = 宝塚。
仕事 = 落語。
兄弟子にあたる立川こしら師匠も好きなことと落語を組み合わせて、大成功されています。
好き=ゲーム(イングレス、ポケモンGoなど)
それは、落語家だからできるんでしょう?という意見もあると思いますが、多かれ少なかれ、どんなお仕事でも可能なのではないか?と思います。
そして、記事で拝見して唸ったのが、立川談春師匠からのアドバイス。
最初は仕事にするつもりはなかったが、一昨年に立川談春さんから
「お前、宝塚が好きなんだろ?
宝塚がお前のことを知らないのは力不足だ」
と助言され、宝塚落語会がひらめいた
これです。
好きを仕事に組み合わせ、せっかくだから先方がこちらを知るほどやってみては?という。
先方というのは、宝塚です。
単なるファンとして、好きなだけではなく、仕事にして先方にも伝わって、何かしらのオファーがくるくらいになりましょうと。
実に、理想的です。
好きと仕事を組み合わせるときの一つの指針、目標といってもいい。
そして、らく次さんは、宝塚落語の会を開き、番組でも共演するほどに。
素晴らしいです。
こうなると、落語家としても「宝塚を落語にしている…」というフラグが立ちます。
個性を見事に仕事に活かしておられます。
旅館だって同じこと
旅館も同じなんです。
私も数年前までは、「源泉100%掛け流し」「米沢牛」「上杉の城下町」。
この3つを激推ししていた時期があります。
源泉100%掛け流しは、めったにありません。
湯船の中が全て源泉。
これって、ありそうでなかなかない。
米沢牛も、地元ならではです。
上杉の城下町に至っては、歴史なので現地でしか絶対にありえません。
しかし、ある日、気づきました。
これって、小野川温泉のすべての宿にいえることに。
3種の神器のごとく、アピールしてきた「源泉100%掛け流し」「米沢牛」「上杉の城下町」。
すべての小野川温泉の宿もそうなんです。
すると、どう違うのか?
悩みます。
同業者目線では、それぞれの違いはわかりますが、お客様にどこまで違いがわかるかは微妙です。
そこで、「自分の好きなこと=落語」と結びつけてみたわけです。
4年前は、自分の宿で落語会をするなんて到底できまいと思っていました。
それが、トントン拍子で話が進んで、今や3ヶ月に1度は落語会を行なっています。
そして先日、驚くべきFaxが…!
なんと「イレブン寄席」から、「地方収録ってできませんか?」というオファー…
の一歩手前のご相談。
BSだからあまりご存知ないでしょうが、私が毎週録画している番組です。
地上波の落語番組は、けっこう無難なお年寄りの師匠が多い中、さすがBS。
攻めた人選になっていてうれしいマニアックな番組です。
まぁ、額が額なので実現は難しいと思いますが、常日頃の活動の一つの結果として「そこまでいったか」という思いを持てました。
談春師匠のお言葉を借りれば、「落語がお前のことを知らないのは力不足」状態から一歩、いや半歩進んだ感じ。
もちろん、まだまです。
本当に柳家喬太郎師匠をお迎えして番組ができるわけではないのですから。
ちょっとお問い合わせが来ただけですから。
まだまだなんですけど、励みにはなります。
好きと仕事を組み合わせる。
その力を改めて実感しました。
もっともっと無謀なくらいの野望を胸に取り組んでも案外いけちゃうかもしれません。
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