渋谷の落語フェス「立川流ダブル親子会」

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渋谷で行われる落語フェス「渋谷に福きたる」

こんなこといいな♪
できたら、いいな♪

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

渋谷に行ってまいりました。

音楽のフェスは数あれど、数少ない落語のフェス。
その1つ「渋谷に福来たる」

2日間、豪華ゲストで立て続けに落語が行われます。
一日中やっている寄席のようですが、基本的には2〜4人1組で2時間のステージ。
テーマに基づき、8公演ありました。

渋谷に福きたる

今回、2つの公演を拝見しました。

1つ目が、立川流ダブル親子会

親子会とは、師匠と弟子の会です。

立川談笑師匠と一番弟子の立川吉笑さん。
立川志らく師匠と惣領弟子の立川こしら師匠。

ちなみに、こしら師匠の一番弟子が、立川かしめさん。

立川かしめ

この日は物販担当でした

立川吉笑 「一人相撲」

吉笑さんが、ツイッターで「朝起きて、流れが良かったら【一人相撲】、そうでなかったら【道灌】をやります」とおっしゃっていたので、一人相撲を聞いてみたいなと思っていました。

すると、見事、「一人相撲」。
面白かったです。

全編、関西弁なので、上方の古典落語っぽいんですが、吉笑さんの作だそうです。

大阪に住む相撲好きの若旦那のために番頭が気を利かせ、店のものを江戸に走らせ、千秋楽の結末を報告させるというお話。
携帯もネットもテレビもない時代ならでは。

 

行事にまつわる細かい描写が、面白かったです。
さすが吉笑さん。

だんだんこちらが若旦那の気持ちになってきて、相撲の結果が気になって仕方ありませんでした。

立川談笑 「片棒・改」

自分の葬儀を3人の息子は、どうしてくれるのか?

「終活」のシミュレーションのような古典落語ですが、談笑師匠にかかれば、全く違う話に変わっていきます。

骨格だけは、残して全く違う形に仕上げるあたりは、もう劇的ビフォーアフター。

この日一番ブラックだったマクラも最高でした。

竹島と尖閣諸島をいかに両国が納得する形で円満解決するか?
独自の視点で、面白かったです。

高座から飛びだして、降りちゃったり、話の中身だけでなく、アクションも動きまくっていました。

立川こしら 「すもも鬼太郎」

我らが、こしら師匠。

落語会の異端である立川流の中の異端児というオンリーワンの位置で登場。

ずっと気になっていた「すもも鬼太郎」が聞けました。

まくらから落語に入るのに、普通はスッと入るんですが、「桃太郎みたいなやつ」とタイトルコールして入る独特のスタイル。
着物の色も相まって面食らった人が多いかと。

「すもも鬼太郎」は、古典のような新作。
桃太郎の続編として、ありえそうで面白い。

やっぱり師匠は、すごい!!
再認識しました。

大舞台でもこしら師匠はこしらイズムが、ほとばしっていました。

立川志らく 「鉄拐」

「うまくやろうと思えば、できるんですよ。柳田格之進とか。」

古典の落語らしい落語もできるけど、今日は、前の流れに合わせて変わったのやるよ、とばかりに演目は、「鉄拐」。

たくさんある落語の中で、唯一、中国が舞台の噺。

パーティーの余興の話なので、途中、無茶苦茶な出し物が見れて幸せでした。

さだまさしの「防人の歌」のメロディで「芝浜」とか、もう最高。
師匠の一人余興大会みたいで、たくさんの芸を見せていただき、楽しかったです。

また、「鉄拐」を見ながら、談志師匠を思い出してしまって、どこがとは言えないんですが、それもまた良かった。

ダブル親子会を見ながら、その大師匠である家元を感じてしまいました。

古典とは、対極にあるような演目ばかりでしたが、振れ幅のある落語の奥深さがわかりました。
改めて、立川流が好き。

間違いなく、私は、落語が好きというより、立川流が好きなんだなと思った2時間でした。
来年も、行きたい!

そして、立川こしら師匠を6月11日にお呼びいたします。

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