「自粛」を自粛しよう。国をあげての一斉自粛がダメなワケ
この記事は12分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
自粛を自粛しよう
マジ、自粛勘弁。
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
災害が起こると賛否両論。
東日本大震災で確定したのかと思いきや、やはり「自粛」が取りざたされています。
必要なときに、必要なことを。
今、日本中がいっせいに自粛を行うのは、救援物資を待つ被災地に箱一杯の千羽鶴を送るようなもの。
ミスマッチです。
自粛は一見美しい。
誤った日本教からすると、素晴らしいように見えます。
ご本人の気持ちは落ち着くかもしれませんが、現実は悪化します。
今、日本中が自粛したら逆に残酷な結果を生みます。
自粛している時間はない
自粛はホントよくないです。
震災当時のブログです。
悲壮感も漂っていますが、あのときだからという事情も含め、いろいろ伝わるのでそのまま転載します。
今、あなたは東日本の被災した人をどう思っていますか?
かわいそうと思っていますか?
ああは、なりたくないと思っていますか?私は、被災者ではありません。
メールやメッセージで「被災して大変ですね」という心あるメッセージをいただきます。
お気遣いにうれしくなります。でも、私は、被災してません。
ちょっと揺れただけです。揺れた後も、電気、水道、ガス、温泉、インターネット。
いずれも止まっていません。
計画停電すらまだ体験してません。「被災者」って、なんでしょう?
ちょっと揺れたら被災者ですか?
私は、違います。大切な人を失った、家や財産を失った、かつてない数の方々が、そういう状況にあります。
そういう人々でさえ、「私をかわいそうと思ってください。」とは思ってないと思います。仙台の友人と電話で話しました。
とても前向きでした。「海沿いの被災者と比べたら」というレベルじゃなく、前向きでした。
震災後、大きく大きく揺れたものがあります。
マグニチュード9.0より大きく揺れました。それは、「価値観」です。
東北では、みんな「価値観」が変わったと思います。
明らかに震災の前と後で変わりました。あなたの「価値観」は、変わりましたか?
今、「被災者」と「被災者じゃない人」が、いるわけじゃないんです。
みんな「当事者」なんです。
「自粛」って、いつまですれば いいんですか?
「自粛」って、長くするとイイことありますか?今の日本には、「被災地」も「東日本」も「西日本」もないんです。
そういう切り分けは、いらないんです。
全員で、コトに当たるんです。みんな「当事者」なんです。
今、必要なのは、
「あの人達と自分たちは立場が違うから行う自粛」ではありません。
「みんないっしょの立場で考え、行動すること」なんです。今日、G7とEUが円高阻止へ向け、協調介入を決めました。
かつて、なかったことです。数カ月前までは、日本が自分の為に介入し、
外国は傍観していました。でも、今回は違うんです。
彼らも、当事者なんです。日本のために救助隊だけでなく、軍隊を派遣し、機械や防護服を送り、懸命に支援してくれています。
今度は、異例の為替介入です。
単なる「やさしさ」じゃないんです。「日本の経済がダメになっては困る」
「世界のために、日本経済を立てなおしてくれ」
というメッセージを具体的行動でやってるんです。どんなにあなたが食い入るようにTVを見ても
原発の処理は、敷地周辺の方々にしかできません。どんなにあなたが自粛しても
日本の経済はよくなりません。東北の人は、決して落ち込んでいません。
これは、東北人だから、こなせるミッションなのかもしれません。今の日本に必要な「忍耐」「助け合い」「絆」。
ずっと東北には、残ってました。
だから、東北が選ばれたのかもしれません。家がメチャメチャなおじいちゃんが、「また作ればいいよ」って、言っていました。
「また」って、言えますか?
戦争を体験した方だから言えるコトバだと思います。「これからどうしよう?」
不安になるのは、わかります。「いったいどうなるの?」
先なんか見えません。「とりあえず、また、つくろうよ。」
東北の人は、そう思ってます。だから、今の日本に必要なのは、「自粛」じゃないんです。
みんなでコトに当たるんです。そのコトとは、新しい日本を作るコト。
新しい日本を作るエネルギーが、経済活動から生まれます。
経済活動から「しか」生まれません。政治からは、生まれません。
支持率が下がっていたのは、政治に失望していたからですよね。
だったら、政治に頼っちゃダメです。今すぐ、経済です。
みんなで「一斉自粛」したところで、絶対によくなりません。「東北を救ってください」とは、思っていません。
「いっしょにやりましょう」って、思ってます。高校野球、開催決定してよかったです。
宮城代表も、「やりたい!」って言ってるんですから。「自粛しよう」という人は、東北からすれば・・・「いち抜けた」と聞こえます。
これから新しい日本を作る楽しい日々が始まるんです。
おりちゃダメです。
文中の「また作ればいいよ」と言っていたおじいちゃん。
当時、ものすごく勇気をいただきました。
本当はコワい一斉自粛
極端な例ですが、自粛の末にはこうなります。
あえて、金額を入れて現実的にしてあります。
~ とある地域の団体 ~
「今回、うちの組合での旅行だけど、自粛しろっていう人がいるんだよ。どうする?中止すっか?」
「んだな。自粛したほうがいいな。」
「スイマセンね。こんな時期だから、今度の旅行キャンセルするわ。」
と旅行会社に連絡。
@20,000円×50人= 1,000,000円 が使われず。
~ とある旅館 ~
「キャンセルばっかりで、明日も休館だね。」
「仕方ないよ、自粛ムードだから。しばらく、スタッフは全員休みだね。
正社員を何人かパートタイマーに切り替えたほうがいいかもね。」
月給 250,000円 の正社員が、解雇もしくはパートタイマーになり月収が激減。
~ とある酒屋 ~
「最近、旅館さんも飲み屋さんも全然お客さんいないらしいよ。」
「在庫が余るね。しばらくは、発注しないで今ある在庫をうまく回して乗り切ろう。」
酒屋さんの仕入れ額がゼロに。
~ とある酒蔵 ~
「せっかく仕込んだけど、いっこうに注文がないね。
今年は、仕込みの量を減らすしかないな。」
酒蔵の仕込み量が減り、農家からの買い付けが激減。
~ とある農家 ~
「今まで酒米作ってきたけど。
売れないから、やめてブランド米の田んぼにするか。」
酒米の田んぼがなくなり、酒米生産量がゼロに。
~ 数年後、とある旅館 ~
「えー!うちの団体は、乾杯から宴会中はいつもあの酒って決めてるんだよ。
なんであの酒がないの?酒蔵つぶれた?
そのくらい旅館で買いつけて助けてあげればよかったのに」
旅館の人 (いやいや、自粛ムードが原因でしょ…。)
宴会が絶対悪と決めつけてはいけない
「こんなときに!」とヒステリックに他人に自粛を強いる人が、まれにいます。
自粛してない人は、信念をもって自粛してないんです。
なぜなら経済を止めると終わるから。
一度、絶滅したら復活できないから。
他人に自粛を強いる人は、同じ金額の義援金を被災地に寄付すればいいとすら思います。
その覚悟がないなら、他人に自粛を強いてはいけません。
自粛しないで通常通りの活動をしている人には、それなりの覚悟があります。
大事なのは、現実をよくしていくことです。
みんなでよくしていきましょう。
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