荒けずりでいい。はじめの一歩は、本人しか踏みだせない

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勇気をだして初めての高座

とりあえず、いけよ。
いけばわかるさ。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

迷わず、いけよ。
いけばわかるさ!なら、かっこいいんですけどね。

いやー、迷いに迷いました。
「燃える闘魂」ではなく、「煮えきらない逡巡」。

先日のエクスマ合宿。
夕食後の微妙な時間にやらせていただきました。

落語。

ツッコミどころ満載なのは承知の上です

「なんで旅館なのに落語?」
「そんなに落語好きなの?」
「落語したことあるの?」

はたから見たら、おかしなことに見えるんでしょう。

元々は、三年くらい前。
実は、ものすごい背中を押していただいていました。

その辺りは、ハッピー橋本さんが、書いてくださいました。

「ハッピー」橋本亨さんによるまとめ

そう。
藤村正弘先生から、直々に言われていた。

あなたもきっと道のりは、わかっている。でも…

でも、迷いに迷った。

自分なんかが落語やっていいのか?

表向きの言い訳は、
「伝統芸能である落語を素人の私なんかが…。」

本音の言い訳は、
「つまらないと言われるのでは?」
「したことないのにできるのか?」
「変に思われないだろうか?」

他にも山ほど言い訳がありました。

だいたい、笑いを前提に人前で話すなんて、華のある人がやるもの。

華のある人は何をやっても絵になるもの

「自分に果たして、できるものか?」
というメンタル面での逡巡が大きくありました。

また、物理的な言い訳もチラホラ。

着物がない。
着物の着方がわからない。
どう稽古したらいいのか、わからない。
どこで発表したらいいのか、わからない。
などなど。

幸い立川こしら師匠とも懇意にさせていただく中で、実際どうなのかも教えていただきました。
「鈴の家 直吉」という名前までいただいちゃいました。

時間とともに足りないものが、少しずつ解決してきました。
条件としては、揃った。

しかし、やはり一番のネックは、「やっていいのか?」です。
荒けずりと呼ぶと、荒けずりに失礼なくらいの芸。
ちょこちょこ小噺をやってきましたが、今回は、20分程度のちゃんとしたネタ。

正直、受けるのか、滑るのかより、「やっていいのか?」の方を最後まで迷いました。

でも、やってみた。
超絶に荒けずりですが、やってみた。

藤村先生の高座姿にも勇気をいただきました

結果、受けました。
笑いを取ったというより、受け止めていただきました。

世辞愛嬌なのは百も承知ですが、みなさんに受け止めていただき、ホッとしました。

やってもいいんだな、と思えました。
これまで迷っていたのも、しょうもなかったな、と思えました。

とどのつまり、本人。

やりたいことができないのは、他の条件のせいではなく、すべて本人次第。

特に、迷うタイプほど、本人次第。

荒けずりでもいいから一歩踏み出してみる。
するとまた、見える道がある。

完璧に支度して出かけるよりも、一歩ふみだしながら、直していく。
それでいいんだと思います。

今回ご覧いただいた皆様、至らぬ芸でしたが、見ていただき、本当にありがとうございました。
研鑽を積んで、形にしていきたいと思います。

いつかお客様の前でちゃんとやるのを目標に稽古に励みます。^^

 

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