旅館ブログ

チームになってる?まちづくりをサッカーで考える

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まちづくりをサッカーで考えてみる

まちづくり論です。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

私が、小野川温泉に帰ってきたのが2004年。
アテネオリンピックの年です。

あれから15年。
いろんなことをやってきました。

小野川温泉、米沢八湯、山形若旦那などなど。

まちづくりについて感じてきたことをサッカーに例えつつ、考えてみたいと思います。

アジアカップも盛り上がったですし、サッカーで

チームになっているのか?

観光を売っていこうとする場合、最初の大きな分かれ道が、チームでやるか?個人でやるか?

例えば、小野川温泉は、チームで取り組んできました。
ほたるまつりに始まり、足湯や飲泉所を作り、どこでも出前、かまくら村などなど、小野川温泉の楽しさを開発してきました。

チームで温泉街の魅力を作り、チームで伝える。
視察にいらっしゃる他の温泉地も今までたくさんいらっしゃいました。

まずは、「小野川温泉に行ってみたい!」を作る。
「どこの宿へ」は、二の次の手法です。

まちづくりをする場合、チームにすべきかは、最初の関門です。
3つのパターンがあると思います。

①チームですべき観光地が、チームでできる

②チームですべき観光地がチームでできていない

③そもそもチームでやらないくてもいい

①は、小野川温泉がまさにそうです。

まずは、みんなでチームを作る。
そして、小野川温泉そのものの価値を作り、広げていく。

簡単に言えば「小野川温泉」を有名にしていく。

サッカーで言えば、チームを作ろうと呼びかけ、チームができて、大会に出られる状態。
まずは、チームそのものを作ることが最初の壁ですから。

 

②が、よく聞くパターン。

チームでやりたいけど、チームができない。

サッカーで言えば、大会に出たいけど、チームを組めないってことです。
11人揃わない。

チームでまちづくりするには、ある程度の人数と、企画する人、実行する人、会計する人など役割分担が必要です。これができない。

理由は様々。
歴史的に問題があったり、メンバーが少なかったり、テンションが揃わなかったり。

最初はやる気があった人も「うちの地域はダメだ」と腐ってしまいます。

 

③が、意外と見落とされがち。

チームで取り組みにくいエリア、実はたくさんあります。

温泉地でいえば、旅館ごとが大きかったり、離れていたり、すでに街に何もなかったりして、みんなで何かやるのに向かない地域。
いい悪いではなく、向かないものは、向かないので仕方ないです。

無理して、チームでのまちづくりにこだわらずに、各自のお店を元気にしていったほうがいいです。

サッカーで言えば、サッカーにこだわらず、人数を減らしてフットサルチームにするとか、個人技を磨いてリフティング日本一を目指すとか。

そのまちづくり、本当に必要か?

観光をやっている方はわかると思います。
成果があるかどうかとは別に、話題作りをし続けなければならない空気があります。

「新しくパンフレット作るんですが、新ネタないですか?」

と聞かれたときに答えられるような。

新ネタを作りつづけることも、来客数とは別に、それはそれで大変なことです。

ただ、問題は、惰性でなんとなく…
昭和のままの何も変えず…
伝統ならいいのですが、自動思考の慣習になっている…。

そんな時は、立ち止まって考え直してみる必要があります。

継続とともに来客数が増えるならいいのですが、来客数が減る場合は…、テコ入れなのか?規模縮小なのか?別なものに切り替えるのか?

特に、今はテクノロジーが進化しているので、もしかしたら、もっと効率よくできることがあるのかもしれない。お客様が使っているツールに手をつけていないのかもしれない。
そうやって再度チェックしてみる。

攻め方を再度考える。
サッカーで言えば、サイド攻撃です。

先人が切り開いたまちづくりを次の世代が引き継ぎ、追いこすようにしてまた違う試行錯誤をする。
そして、ボールを前に進める。

追いこす動きができるのか?

テクノロジーの進化が激しく、先人がついていくには限界があるからこそ、追いこす動きが必要です。

 

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。