旅館ブログ

演劇からアプローチする経営。劇エヴァ・シーズン2

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経営のために演劇を学ぶ意味

一見つながらなさそう。。。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

この度、藤村正宏先生の主宰するエクスマの最上位コース「劇エヴァ」に第2期メンバーとして、参加させていただくことになりました。

講師陣とシーズン2のメンバー

経営者が、演劇について学ぶ塾です。

演劇というと芸術の分野。
ビジネスとは全く関係なさそう。

「なんで経営者が演劇?」と思いますよね。
藤村先生は、こうおっしゃっています。

現代のビジネスでは、文化芸術の要素はとても大事だと、何年も前から言っている。
論理的能力、空間処理能力、感じ取る力、直感力、などを養う事が唯一、コモディティ化から脱する手がかりになる。

藤村正宏先生の投稿より抜粋

まだ、1回目ですが、実際参加してみて様々な気づきがありました。

経営者にとって、演劇は大きなアイテムになります。
ビジネスそのものを発想し、スタッフに伝え、形にして、お客様に受け取っていただく。

実は、ビジネスは、演劇と同じ要素でできています。
さらに、今回の中身は、座学ではなく、体験型。

演劇の歴史とか、演劇の種類とか、具体的なテクニックなどを教わるのではなく、とにかく実践してやってみるスタイル。

「文章を読めばいいんでしょ?」という朗読を実際やって、うまくいかなかったり。
「昔話を作る感じでできるでしょ?」というシナリオ作りで迷宮入りしたり。

とにかく、やってみて、わかる。
やってみないと、わからないことばかり。

演劇なんて、小学校の学芸会以来。
やってないことだから、知らないこと、わかってないことばかり。
だから、得るものも大きい2日間でした。

演劇を作るワークで鍛えられるチカラ

今回は、4人1組で、翌日までに10分間の劇を作って、演じる
というエクササイズがメインでした。

テーマは、「お金」。
メンバーは、「4人」。
時間は、「10分」。

あとは自由。
どんなことをやってもOKです。

この「どんなことやってもOK」がクセモノなんですよね。

シナリオができて練習する様子

4人で話し合って、あらすじを作り、セリフにして、覚えて、演じました。
ひと通り終えて思ったことをまとめてみます。

演劇で鍛えられる5つのチカラ

このまとめが、私なりの2日間の成果でもあり、足りないと痛感した部分でもあります。

発想力

まず、どういう設定で、どんな人が出てきて、どんな展開で、どんな結末なのか。
この大きな流れの発想から、その人はどんな思いで、どんな行動をして、どんなセリフを言うのか。

スタートをどうするか、悩みました。

論理的思考力

発想力の対極にあるのが、論理的思考力。
シナリオを作っていくにつれ、自分がなんとなく考えた設定や、セリフが、見ている人からすると「なんかおかしくない?」「そうはならないんじゃない?」となってくる。

アラが目立つせいで、物語に入りこめない。

自由な発想が注目されがちですが、それだけではダメで、そのさきに観客を納得させる論理性が必要なのだと痛感しました。
途中で、アラが目立ったため、物語の骨格そのものを変えざるを得ず、苦労しました。

最初に発表したチームは動画と音楽も活用

感じ取る力

演技というとセリフを覚え、動きを覚え、外に出すイメージです。
いざ演じてみると、外に出す部分は当たり前で、それ以上に受け取る部分の大事さがわかりました。

相手役の人の動きやとっさの言い回し。
観客の反応。

練習にはない、その場で起こるさざなみ。
それをしっかり受け止めて、自分も合わせていく。
まだまだできませんが、そうなりたいものです。

空間処理能力

その場をとりしきる能力。
本番では、相手のセリフが一つ抜けたとしても「セリフ違うよ」と言えるわけはなく、抜けたなりにやりきらなければなりません。

アドリブでもなんでもとにかくその場を作り、次につなぐべくやりきる。

演劇は、シーンとシーン、役者と役者の駅伝のようなもの。
自分のところでタスキを止めたらアウトです。

セリフのない人の動きで場面転換を伝える最後のチーム

覚悟

今回、一番響いた言葉でした。

演劇経験者は、なぜそんなに違うのか?
たった一言でも全然違いました。

その理由をお聞きしたら、答えが「覚悟」でした。

「自分は、素人だし」とか、「初めてだし」とか、「恥ずかしいし」とか言いわけせず、やりきる覚悟。

この覚悟が、やりはじめただと格段に甘い。
自分も甘々でした。

どんなに勉強しても、覚悟があるかないかで最後は決まるもの。

今回は、覚悟の無さを痛感しました。

本番の様子

恥ずかしそうにしてますね。。。

ビジネスも同様。
覚悟が大事。

初回から気づき満載の合宿でした。
ここでの気づきが、今後の旅館にも活かせるよう、引き続き頑張ります。

夜は、短パンビールの生ビールで乾杯!

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。