旅館ブログ

お風呂のお湯を抜いてください。貸切なら可能です

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お客様の数だけ対応がある

バリアフリーについて受け入れをしていると、まだまだだなと思います。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

先日のお話。

お客様から、「お風呂の水深がもうちょっとなんですよね。」というお声をいただきまして。
その方にとっては、ちょっと深いそうで。

大浴場は、水深が2段階になっていて、浅いところと深いところがあります。
でも、その方にとっては、浅いところは浅すぎて、深いところは深すぎるそうで。

介助するにあたり身長の問題なのか、もうちょっとのところで水深が合わないようでした。

「さすがに水深を変えるのは、不可能…。」
と内心思いつつ、代わりに何か椅子のようなものを浴槽内に入れればいいのか、とあれこれ考えました。

が、杞憂でした。

貸切風呂で抜けばいいんだと気づきました。

貸切風呂の湯口のお湯を一旦止めて、ちょうどいい高さになるまでお湯を抜く。
そして入っていただく。

これなら簡単にできます。
もちろん、ちょっとずつお風呂はぬるくはなりますが、一気にぬるくなりませんので入浴中は問題ないと思います。

ちょっとしたことがバリアフリー対応になる

他にも、意外と知られてないのが、机の脚。

車椅子だとテーブルに入るとき、太ももが微妙にぶつかったりします。
こんな風に調整の脚を足すだけで、車椅子もラクラクです。

机の高さもラクラク調整

これを知らないと、「テーブルを買い直すなんて無理」とあきらめてしまうところです。

バリアフリーって、手すりとスロープのイメージが異常に強いですが、こんなちょっとしたことでも変わります。
できることから、できる範囲でいいと思います。

もちろん、当館には、テーブルの高さ調整用の脚もございますので、お気軽にご用命くださいね。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。