旅館ブログ

国民的「感動ポルノ」。あの番組、もう限界では?

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子どもの頃からあるけど、年々違和感を感じる

なんでだろ。なんでだろ。
違和感、感じる、なんでだろ。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

衝撃だった昨年のニュース。
24時間テレビを感動ポルノと批判した「バリバラ」の快挙

今年も、裏番組で生放送やってました

昔からあるから、そんなもんかと思っていましたが、大人になり、バリアフリーについて考えると違和感を感じるようになりました。
その答えが、この言葉「感動ポルノ」

「え?感動的なほどエッチな写真?」
と誤解してしまいがちですが、実際は、こんな意味。

感動ポルノ … 多数派を気持ち良くさせる意図によってマイノリティ(少数者)を英雄視させるいやらしい表現

詳しい解説はこちら。

感動ポルノ(原語:Inspiration Porn)
自身も障害者であるジャーナリストのステラ・ヤング氏が作った造語である。
この場合の「ポルノ」とは「『感動』という快感を煽り立てるための消費対象としてのみ利用されていること」ことを強調するためにあえて「ポルノ」という表現を用いており、本来の意味である「性的な興奮を起こさせる」という意味は含まれていない。

多数派(=健常者)が、「少数者(=障がい者)って大変なのに、スゴイがんばってる」と思って、感動しているものの、それは、多数派を気持ちよくさせるためにやっているという。。。

「そんなつもりではない!」
と見ている人は思うでしょうが、作り手側からの意図を(私は)感じます。

1年で1日だけ障がい者がテーマの番組を見る。
非日常でがんばっている姿を見る。
そして、感動する。

結果、「私って、いい人」と健常者が気持ちよくなるってことです。

そもそも「チャリティ」の意味は?

言葉をあいまいに使っていて、視聴者に誤解を与えているのが「チャリティ」という言葉。

一見すると、出演者やマラソンランナーはノーギャラのような印象を受けます。
でも、実際は違うらしい。

24時間テレビについてまわる黒い噂・都市伝説があった – NAVER まとめ

あくまでネット上での情報なので本当か、嘘か、わかりません。
問題は、疑念を持たれてしまっているのと、ネット上に関連情報があること。

テレビがメインの時代には、よかったのかもしれません。
今やインターネットとSNSにより、テレビでは言わないことが漏れつたわってしまいます。

打ち消す情報をテレビで流せれば解決するのですが、残念ながらそれはしない。
より疑念が深まってしまいます。

時代と感覚がズレている感じがする

「愛は地球を救う」。

このキャッチフレーズにも違和感を覚えます。
なんか高度経済成長期の羽振りのいい日本。

世界の経済大国、日本。
一億総中流。

自分たちがこんなに儲けちゃったんだからさ。
免罪符のように募金をしてあげないと、っていう…。

ちょっと上からな印象を受けます。

当時は、それがよかったのかもしれませんが、今や国内でも格差社会。
「地球の前に近所を救ってよ」と思う人も多いのでは?

それでも真剣に応援しようとしている一般人はともかく、タレントさんが画面に最初に映るときに募金箱を持っているのは、もう印象操作というか…。

そもそも出演のギャラをもらってるのでは?
違ったら、ごめんなさい。

ギャラは全額募金にするとか、ノーギャラにしないとチャリティという表現は誤解を与えるかと。

目的と手段という意味で似ているのが…。

ペットボトルのキャップだけを集める運動。
それなら、ペットボトル全体を集めた方がリサイクルの量もゴミも減るのでは?

空き缶のタブだけも同じ。
空き缶全体を集めた方がリサイクルの量もゴミも減るわけで。

指が切れるかもしれないタブ外しをわざわざやるくらいなら、缶全体をちゃんと潰して数個もっていく方が意味があります。

でも、やめられない。

本当の目的や実際の効果より、今まで仕組みになっている方を選んでしまう。
うすうすわかっていても…。

「感動ポルノの集金マシン」のような番組。
もう限界がきていると思います。

障がい者の非日常のチャレンジを取り上げるより、障がい者の日常を日々伝える取り組みに変えるべきと思います。

年に1日だけ障がい者について考えて、非日常の障がい者のチャレンジを感動ポルノとして楽しむよりも、障がい者の日常を常日頃から考える方がいい。

週に1回の番組でいいので定期的に障がい者の日常を伝える番組を作った方がいい。

日常、こんなところが大変とか。
ちょっとこんな手伝いがあると楽になるとか。
健常者の日常にもリンクしてくるような番組。

その特番としての24時間テレビを新たな形で作ればいい。

そして、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、健常者がより関心を持ち、気軽に障がい者と接することができるような雰囲気作りやイベントに繋がればいいと思います。

そろそろ路線変更しないと。
視聴者はすでに気づいていますから。

ってことで、告白。

勇気を出して伝えてみました。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。