旅館ブログ

NHK、日本人の落語化に本気だす!「落語ディーパー」

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見事なまでのカリキュラム

さすがNHK。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

落語大好きな私ですが、ちょっと前までは「落語行きません?」なんて他人を誘うのは憚られました。
だって、マニアックくさいんですもん。

私自身も2009年から本格的に落語を聞き出しました。
それまでは、「難しいんじゃないか?」「お年寄り向けじゃないか?」と敬遠してきました。

初心者からすると、どんな取っ掛かりではじめたらいいのかがわからないのが「落語」。

特に、古典落語は、なんか難しそう。
敷居たかそう。
見ても意味わからなさそう。

私の場合は、柳家小三治師匠のCD「味噌蔵」が入口となり、立川談志師匠と爆笑問題のDVD「笑う超人」で完全にハマりました。

漫才やコントと違って、一人で全てを演じる落語。
見る側にも慣れが必要です。

それは、老若男女、セリフごとに変化する落語家さんを見て、自分の脳内に同じイメージを持てるか?
一言で、転換する場面を自分の脳内にイメージできるか?

これが、できれば、言葉なんか多少わからなくても「落語の観客」としては、成功です。

なかなか難しいこの作業をNHKさんは、「アテブリ」で映像化しました。
「落語・ザ・ムービー」です。

実際に落語家さんの声に合わせて、ドラマ仕立てでテレビならではの映像化。

これで落語の見方をつかんだ方も多いはず。

「昭和元禄落語心中」「タイガー&ドラゴン」「赤めだか」など、落語に興味を持つコンテンツが多く誕生し、気になった人が、「落語・ザ・ムービー」で見方を覚える。

そんな流れがありました。
そして、さらにもう一歩進めたのが、こちら。

ビギナーがにハマるきっかけを与える「落語ディーパー」

全4回ですが、とてつもない番組が放送されました。

「落語ディーパー」

MCは、大の落語好きの東出昌大さん。
ご意見番の位置に飛ぶ鳥を落とす勢いの春風亭一之輔師匠。

日本人を落語にハマらせてくれる番組です

そして、柳家わさびさん、柳亭小痴楽さん。
立川流からは、立川吉笑さん。

若々しく個性豊かな3人

みなさん、これからますます落語界を盛り上げる伸び盛りの面々。
若いお客さんに大人気の売れっ子さんたちです。

東出さんが、ファン目線でファンが聞きたい質問をぶつけ、落語家の皆さんがざっくばらんに答える。
いい雰囲気です。

アシスタントのアナウンサー雨宮萌果さんは、落研出身。
メンバー構成も絶妙です。

落語ディーパー 公式サイト

同じ噺を楽しめたら、マニアへの第一歩

「目黒のさんま?それ聞いたことあるから聞かなくていいや。」

もしそんなことをいう人がいたら、まだまだ落語ファンとしては初心者。
古典落語の面白さは、あらすじが同じという制限の中で落語家さんそれぞれが創意工夫をどう入れてくるか?

この落語ディーパーは、それを映像で追求しています。

「目黒のさんま」のさんまを食べるシーンを稀代の名人は、どう演じてきたか?

金原亭馬生師匠、先代の三遊亭円楽師匠、柳亭市馬師匠。
お殿様がさんまを食べるシーンだけ。

それを見比べて楽しむ。

一見マニアックですが、落語の深さを体感できます。

「美味である!」とお殿様を演じて表現する馬生師匠。
セリフではなく、ナレーションで表現する円楽師匠と市馬師匠。

たった1シーンですが、演じ方が全く違います。

落語ファンは、これを落語を聞きながらやっています。
「お、ここは定番のギャグを外すんだ。」
「いきなり変なシーンが入ってきた。」
「落ちが変わってるー。」
などなど。

まさにこのマニアックな見方を教えてくれる番組でした。

「落語・ザ・ムービー」で落語に慣れたら、「落語ディーパー」。
間違いなく、次のステージで落語が見れるようになります。

そして、テレビ放送後のツイッターも面白い。

昨日一番面白いと思ったツイートがこちら。

ちょうどテーマが、「目黒のさんま」だっただけあって、うまいことおっしゃる。

落語ディーパー。
面白い番組ですので、ぜひご覧ください。

次は、落語の落語たる演目「あたま山」がテーマ。
映像化不可能、でも落語ではできちゃう。

そんなシュールなネタです。
いやー、楽しみ。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。