旅館ブログ

落語から得る5つのメリット。「落語の入り口」より

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落語の入り口

「落語の入り口」を読んで

落語について改めて。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

「落語」のイメージは、人それぞれ。
「毎度バカバカしいお笑いを一席」というフレーズを誰が言っているか知りませんが、やけに広まっています。
これを真に受けて「落語って、バカバカしい笑い話」なんだと思ってしまいがちです。

私も以前はそう思っていました。

あと、なんか古めかしいイメージ。

古めかしくて、バカバカしい笑い話を聞くのに、何かメリットある?
疑問を持つのもわかります。

笑えるのは、わかるとしても、それなら漫才やコントやバラエティ番組でいいもん。
という気持ちになるのもわかります。

落語の入り口

とても共感できる「落語の入り口」

「落語の入り口」にあった東京かわら版の佐藤友美編集長の記事が、そのあたりを切り込んでました。

私なりの解釈も混ぜつつ、ご紹介しますね。

落語を聴くメリット

落語を聞いたことのないあなたのために…。

社長と仲良くなれる

「んなことあるかい!」
っていうレベルですが、意外と落語好きの社長って多いです。

自社の社長は違うかもしれませんが、社長の集まりになれば、きっと数名はいらっしゃいます。
社長と仲良くなれるからなんだ、という思いもあるでしょうから、まぁ、1つ目は、ご愛嬌。

世代を超えて仲良くなれる

一番目よりも、こちらの方がリアリティがあります。

もしも落語好きと出会えた時は、世代や性別を超えて、仲良くなれます。
落語好きは、落語好きに出会いたがっています。

だから、出会うと仲良くなれます。

サッカー好きや、野球好きのように世の中にいっぱいいないので、出会えた時に盛り上がります。
実際、私の周りの落語好きとは、とても仲良くさせていただいています。

落語の世界で現実世界を理解できる

談志師匠は、よく「落語の世界ではね…。」という言い方をなさいます。

落語の世界というと、江戸時代の昔のような気がしますが、中に描かれている出来事や人間の感情、事件などは、現代にも通じます。

例えば、「寿限無」。

子どもの名前をつけるにあたり、かわいさ余って縁起のいい名前をたくさん繋げてしまう噺。
現代でも、かわいさ余って名前つけまくって不便になっている業界があります。

損保ジャパン日本興亜。
東京三菱UFJ銀行。
などなど。

かわいさ余ってだけでなく、組織の立場などを意識するあまりなんですが、使う人のことより、名付ける側の事情をごり押ししているあたりは、現代に通じますね。

いろんなことにつながり、興味を持つ

落語の噺は、幅が広いです。

とにかく、いろんなことがネタになっています。

人間関係、親子関係、夫婦関係など、人間に関するものはもちろん、歌舞伎、相撲、茶の湯、俳句、都々逸、義太夫など趣味のようなもの。
宗教や、音楽、踊り、政治などなど、あらゆる題材を扱っています。

気になるテーマの落語だけを聞いても、たくさん探せるくらい。

例えば、旅館の噺。
「宿屋の富」「宿屋の仇討」「茗荷宿」「ねずみ」「抜け雀」などなど、たくさんあります。

ダメを肯定できる

これが一番大きいかもしれません。
談志師匠が「業の肯定」とおっしゃった部分。

宗教ならば、欲はいけません。
欲を抑えて正しい道を。
となるところ。

落語だと、ダメでもいいじゃん。
人間ってそんなもんでしょ?
と勇気をくれます。

例えば、お酒が好きすぎてダメな人。
とにかくだらしない人。
妄想しすぎる人。
お金にシビアな人。
などなど、わかっちゃいるけどそうなっちゃう人がたくさん出てきます。

「あ、自分もそういうとこあるわ。
ダメダメだと思ってたけど、まぁいいのかも。」

そんな思いになって、自分を認めて楽になるきっかけに落語はなれるんです。
現代社会で殺伐とした気持ちになっている人にこそ聞いていただきたいと思っております。

次回の落語会は、11月に予定しております。^^

「落語の入り口」。
初心者だけでなく、マニアもまた落語の素晴らしさを感じれる本です。
オススメっす。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。