旅館ブログ

「宿泊業」だけで生き残れるなんて、甘い夢などみちゃねえさ

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業態の垣根は自ら壊そう

旅館は今、変わるべき時に来ています。
旅館だけじゃないかもですけど。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

そりゃデモをするだけで平和が来るなんて、甘い夢などみちゃいねぇさ。

こちらの歌詞からいただきました。

平和な世界にしたいなら、デモをしててもなるわけない。

同じように生き残りたいなら、宿泊業をやってるだけじゃ無理。

今年は、旅館ってなんだろうと日々考えております。
昨年末から、お客様の流れが変わって、どうも例年と違う。

経験則があてにならない極まりない。

それもそうです。
環境が激烈に変わっているのですから。

今年だけではないはず。
これから先は、毎年、その場での判断が大事な年。
経験にあぐらをかくと足元すくわれます。

特に、「宿泊業」のワクにとらわれちゃいけないといつも思っています。

昔は、「宿泊業」なんだから、宿泊してもらえばOK。
それ以上でも、以下でもない。

そんな時代がありました。

でも今や、宿泊業は、百花繚乱。
ホテルに、ビジネスホテル、民宿といった昔からの業態に。

宿泊っぽい業までたくさんあります。
最たるものは民泊。
場合によっては、漫画喫茶すら、宿泊っぽいものです。

「泊まれます」だけでは、なんのウリにならない。
「料理が出せます」だけでもダメ。

旅館といったら…
夕飯、お風呂、布団、朝ごはん。

この4つの要素は、どの程度のウリになるのか?
それ以外に何かできないのか?

並べてみれば違いなんてわからない…

経験則を捨てて、一つ一つ見直していかないと。

卓球の水谷さんのツイートが、身にしみました。
ゼロから頑張ろう!

あれほどの実績のある方でも、ゼロから頑張れる。
「ゼロから頑張る」。
覚悟を感じる言葉です。

老舗が多い業界だからこそ、ゼロから頑張る覚悟。

「宿泊業」ではない!としたら、なんなのか?

他業種に鞍替えしなくても、自分の定義を変えるだけでいいと思う。

例えば、「バリアフリーでおじいちゃん、おばあちゃんとお祝いできる場所」でもいいし、「地方でも落語を楽しめる場所」でもいい。

落語会「寄席どうふ」は、6月11日

「宿泊業」だから、「旅館」だから。
そこから、一歩踏み出すところに大きなチャンスがあるんだと思ってい、落語家までのカウントダウンを楽しみます。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。