旅館ブログ

あとつぎは、小さなあとつぎと新たなあとづくりの集合体。

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あとつぎって、守備範囲が広い

あとつぎの方向けです。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

今日は、あとつぎについて。

というのも、ちょうど火災保険の更新時期だったので、調べて契約しました。

旅館の仕事というと意外にも聞こえるかもしれませんが、火災保険の契約は、とても大事です。
そのほか、車両の保険や食中毒などの保険にも入っています。

旅館は、本当に様々なリスクがある商売なので。

滞在時間が長く、食事、入浴、就寝などやることも様々な旅館ですから、リスクも多いし、その分、保険も多い。

それ自体は、当然なんです。

別に保険について語りたいわけではなく、後継者は、いろんなことに精通しなくてはならないんです。

ある程度は、誰かに任せることもできますが、ある程度は、知っておかなくちゃならない。
全ての守備位置を守ることはできませんが、それぞれの守備位置の特性は知っておかなくちゃいけない。

火災保険ひとつ取っても、仕組みや範囲。
何より、いざという時に「あ、保険でなんとかなるかも!」と思い出さなくてはなりません。

昔なら父がやっていた守備位置の仕事が私に回ってくる。

こういった小さなお仕事の積み重ね。
というか、集合体。

小さな仕事の集合体が、あとつぎの仕事なのだとつくづく思います。

人それぞれ、あとつぎの形があります

あとつぎとして、覚悟を持って継ぐ。
そのあとは、こういう小さなお仕事の集合体なんです。

あとつぎは、あとづくりも大事

あとづくり。

今作りました。

あとつぎは、前からあった仕事をつぐだけではなく、自分の代で新たに跡が生まれるような仕事も作っていかねばなりません。
それこそが、その代でしかできなかった仕事。

例えば、うちの父ならば、旅館を全面改装しました。
それは、私の代ではやらなくてもいい仕事です。
二代連続で建て直す必要はありませんから。

すると、自分の代では何をしようか?となってきます。

そこで自分らしい跡を残せたら、あとつぎとしては、一仕事したことになります。

そして、次の後継者がまたその人なりの仕事を積み重ねる。
あとつぎは、継ぎながらが作るの繰り返し。

そんなことを保険の契約をしながら思う、今日この頃です。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。