旅館ブログ

旅館とは「ビジネスホテル+夕食」なの?んなこたない

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旅館とは、なんなのか?

何をいまさら?笑

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

旅館ってなんなんでしょう。
よく考えた2016年でした。

今年といえば、リオオリンピック。
そして、リオが終わったということは、東京まであと4年。

そんな節目の年にあって、宿泊業界は、揺れに揺れています。

AIR BNB。
エアビーエヌビー。

民泊サイトが台頭し、浸透した一年だったと思います。

地方ではまだまだですが、東京で話を聞くと「今夜の宿は、エアBnBでとった。」という話もチラホラ。
ホテルの値段が高止まりしているのもあってか、着々と浸透しています。

エアなんとか

山形県内の浸透度は、まだまだ

これ自体は、ちゃんと法律を守っていただければいいと思います。
現状は、違法な施設ばかりです。

そして、その法律を今、変えようと業界同士が綱引きをしています。
それはそれ。

問題は、自分たちがどんな商売をしたいのか?ですよね。

旅館は、ビジネスホテル+夕食ではない

旅館は、
「ビジネスホテル+夕食」でしょうか?

もしくは、
「ビジネスホテル+夕食+温泉」でしょうか?

発想を変えないと、オリンピック前に潰れちゃいます。

旅館業法に守られ、「泊まれる場所」として、参入が少なかった旅館業界。
「泊まれる」だけを価値にしていたら、早晩危ういです。

ビジネスホテルとは、根本的に違うものであると、根っこからの再構築が今求められています。

私は、「なんでもできる魔法の箱」だと思っています。

そう思うところからスタートしました。
旅館の場合は、厨房もあれば、お風呂もあれば、宴会場もあります。
売店や喫茶コーナーもあります。
場合によっては、マイクロバスもあります。

それらは、宿泊者のための設備でした。

が、それらを使えば、いろんなことができます。

宴会場は、セミナー会場にもなります。
お風呂で、介護施設の受け入れもできます。
厨房で作った料理を運べば、ケータリングもできます。

誤解されないようにいうと、「多角化をしましょう」という話ではありません。

まず、自分のところが持っているものを見直し、再度考えてみる

「宿泊のお客様が、少ないな。
よそに行ってるのか?
最近、エアなんとかってできてたな。
そこのせいか?」

では、先に進みません。

自分のところには、これがある!を先に見つける。

そして、何がしたいのかを考えてみる

今年、改めて思いました。

旅館とは、「館主の思いを元に」なんでもできる魔法の箱だと。

「こういうことしたいな!」と思えば、ものすごくいろんなことができます。

単なるレストランや入浴施設では、絶対にできないことができます。

もしも、宿泊客が少ないなら…。

チャンスです。

未練なく、新たなステップを踏み出せますから。

そんなわけで、エアなんとかは、「自分がいったい何者なのか?」を考えるきっかけなのかもしれません。

そんなことを強く思った2016年でした。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。