旅館ブログ

BtoBで試飲はムダ!酒屋さん向け「試飲に頼らない営業のコツ」

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お酒のPOP

ツイートが響いて、まさかの展開に!

SNSって、不思議なことがいろいろ起こるんです。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅をお手伝い。
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

思い返せば、落語会をするキッカケも、ツイッターでした。

立川こしら師匠との出会いの経緯

つぶやくか?
つぶやかないか?

たったそれだけ。

そのつぶやきを誰かが見て、世界のどこかが少しずつ変わって、巡り巡って自分にまで影響が届くもんです。

こしら師匠との出会いは、まさにそれです。

同じようなことが本日起こりまして…。

 

お酒のPOP

現場の証拠写真

このツイートが、響いたそうです。

 

お相手は、先日、セミナーでお会いした太田さん。
太田さん目線でまずはブログをお読みください。

勢州屋さんのブログ
「タイミングって、あるんですかね?」

太田さんは、酒屋さん。
飲食店のお客様に向けて、「おいしいお酒を知ってほしい!」と試飲用のお酒を配ろうかと思っていた矢先。

このツイートを見つけ、愕然としてしまったそうです。

試飲って、意味ないじゃん…。

BtoBで試飲をさせても無駄なワケ

BtoCなら、いいんです。

スーパーで、小さいコップに「試飲どうぞ!」
飲んでみて、うまい!
今夜の晩酌は、これで。

この流れは、消費者だからいけるんです。

「買う人」と「飲む人」がイコールだから、

ところが、旅館や飲食店の場合、「買う人=仕入れる人=旅館の人」です。
「飲む人=お客様」です。

別人だから、どんなに試飲しておいしい酒でも、すぐに仕入れるとはならないんです。

仕入れるまでには、いろんな逡巡があるのです。

「うまいと思っているのは自分だけで、はたして万人にうけるのか?」
「万人でなくても、うちのお客様にうけるのか?」
「置いただけで、本当に売れるのか?」
「売れないと、また変なの仕入れてって怒られるな…」
「あなたの舌なんて信用できないって言われたらどうしよう…」

ゲスな発想ですが、極端に言えば…

「自分が試飲してウマい!と思って売れないより、マズいと思っても、売れるほうがいい!」

ゲスすぎですが…。
あくまで極論ですが、そこまで思いつめてるんです。^^;

もちろん、お客さまにはおいしいものを飲んでいただきたい!
ただ、自分の舌に絶対の信頼もないので、試飲だけではなんとも難しいのです。

「試飲」は、飲む側の我々としてはうれしいですが、お酒屋さんから見ればムダなんです。

「うまいねコレ!」という言葉につながるかもしれませんが、取引にはつながらないかもしれません。
発想が、モノ頼りなんです。

「いいモノは、売れる」という発想。
もう通用しない発想です。

だって、今市場にあるのは、だいたいは「いいモノ」ですから。
お店に並んでいるお酒を見ればわかると思います。

あっちもうまいし、こっちもうまい。

それより、酒のプロとしては、仕入先の悩みを解消してあげるといいです。

ぶっちゃけていえば、先ほどのゲスな発想を読み解くと行きつくのが…

「売り方がわからない…。」

なんです。

だから、売れる方法を教えてあげる
売れれば、自動的に次の仕入れにつながりますからね。

エクスマ的には「売れるモノはない。売れる売り方があるだけ」です。

さて、ここからが太田さんのスゴイところ!

ツイートを見ただけなのに…

 

image

急展開にビビった!

なんで写真とかはりつけてできあがってんねん!

ツイートから何分経ったのよ、っていう話です。

こういうことなんです。

旅館は、酒を仕入れたいわけではない。

お客さまに、お酒を飲んで喜んでいただきたいのだ。

それが、お客さまの旅の想い出につながり、結果、宿の売上にもつながればうれしいのだ。

 

静岡から届けられた当館の稼ぎ頭のPOP

結論をお見せします。

これなんです。

うちの稼ぎ頭。
毎日必ず、注文するお客様がいらっしゃるという売れっ子です。

エースです。
彼なしには、試合は組み立てられないくらいの絶対的エースに成長しました。

さけざんまい

さけざんまい!

作者は、静岡県伊豆の国市の酒屋さん、杉ちゃんです。

伊豆の国市の杉山商店

POPのなかにもご出演いただいています。

テイストを分けて、5パターンの「ざんまい」を並べてます。
「ざんまい」なので各3種類。

5パターン×3種類=15種類のお酒です。

さらに、15種類制覇した人だけに注文を許される「隠し酒ざんまい」があり、全18種類。

エクスマセミナーで学んだ「めっちゃハイボールが選べるお店」のパクリです。

お客さまは、楽しそうに制覇していきます。

そして、全国のお酒屋さんにお伝えしたいのは…
この仕組みを導入した瞬間、18種類のお酒をが一気に納品できるんです。

スゲーよ、杉ちゃん。

さらに、杉ちゃんのスゴイのは、自社で扱っていない山形のお酒まで、快くPOPにしてくれる懐の深さ。
ありがとうございます。

そして、お客様にとっても、いろんなお酒をちょっとずつ飲めて、旅先だし、いい思い出になるんです。
いいお酒って、180mlとか300mlの小瓶ではなく、一升瓶や四合瓶になってますもんね。

よく居酒屋さんで「日本酒」っていうメニューの日本酒が一種類だけあるお店があります。

客としてはガッカリします。
商売人としては、もったいないと思います。

いきなり全18種類からはじめなくても、「季節のさけざんまい」にしてラインナップを変える手もあります。
これこそが、お酒屋さんの出番ですね。

そこで試飲しながらお店の方といっしょにPOPのアイデアを考える。

そんな酒屋さん、近くにいたら絶対にうれしい。^^

誰もが絶対的エースになれるんです。

と、アツく語ってしまいました。

太田さん、ありがとうございます。

せっかくここまで読んでいただいたので、私のツイッターをフォローしていただけるとなおうれしい。
@naaot ←ここからどうぞ。

おあとがよろしいようで。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。