環境への取り組み
登府屋旅館のエコ宿計画
登府屋旅館では、積極的に「エコ」な取り組みを行っています。先日、中学時代の作文を見つけてしまいました。当時は、まだ「エコ」という言葉はなく、森林伐採、オゾン層の破壊、温暖化など「環境問題」を世間が意識しはじめたころでした。自然が破壊されていくのが、「嫌だ」。そんな気持ちをつづった作文でした。その作文はコチラ。
私は、小野川温泉を流れる川の景色が大好きでした。小学生の頃は、まだ護岸工事もされておらず、草が茂る土手をおりると川面がありました。まさに日本の原風景。そんな川で川遊びをしたり、魚を手づかみで捕まえたり、ほたるを見たり、星を見たり。
ところが、気がつくと、土手はなくなり、立派なコンクリートで覆われていました。がっかりしたと同時に、もう戻せないというあきらめを感じました。今思えば、小野川温泉に住んでいるだけで、子どものころから「自然の大切さ」を教わってきたんだと思います。
自然に配慮しながら、ともに生き残る。簡単なようで、とても難しい課題です。旅館は、遠方からたくさんの人が訪れ、飲んで食べて過ごす場所です。「旅館」自体は、放っておけば地域の環境に負荷をかける存在です。その旅館をいかに自然の一部のように変え、負荷を減らし、地域とともに生き残らせるか。登府屋旅館では、そんな思いで「エコ」をとらえ、実践しています。
スパ・ヒーポン
導入のきっかけ
通常、旅館では、ボイラーで灯油を燃やして、冷水を温水に変え、給湯や冷暖房を行います。一方で湯船では、42度前後のお湯が、源泉かけ流しであふれていきます。灯油を燃やして、熱を作りながら、片方では、温泉の熱を捨てている。これって、もったいないかも…。
そんな発想から生まれたのが、温泉熱リサイクルシステム「スパ・ヒーポン」です。旅館にとって、ボイラーは、季節を問わずたくさんの石油を浪費する、一番の「本丸」。当館では、温泉熱とヒートポンプを組み合わせて、ボイラーをボイコットしました。スパヒーポンを導入して、1年間で58tのCO2と29tの灯油の削減が可能になりました。
スパヒーポン導入当時、灯油の価格は、リッターあたり66円でした。その後の灯油の高騰もあり、スパヒーポンは、「エコロジー」であると同時に「エコノミー」でもあり、経費削減に大きく貢献しています。
どんなシステムなの?
「スパ・ヒーポン」とは、浴槽からあふれるお湯を使って給湯や冷暖房を行う仕組みです。ただ…、あまり聞かない言葉だと思います。それもそのはず。この言葉、登府屋旅館で考えた造語です。(笑)導入でどんな風に仕組みが変わったのかご説明します。
導入前 ボイラーを使用していたとき
導入後 スパ・ヒーポン
ヒートポンプによる様々な効果
油代替効果・環境への影響
化石燃料を一切使わない全電気式。CO2削減効果が高く、周辺への環境汚染もありません。石油を使わず、温泉熱と電気で動くのでコストダウンにもつながります。
リスクの軽減
ボイラーによる燃焼や灯油の使用がないため、火災や爆発の危険性が低く、保守管理が容易です。
効率のよい運転を持続
通常のエアコンの場合、外気温度が変化するため、運転効率が季節によりバラつきます。しかし、約35℃の温泉排湯を熱源として利用するため、外気温度に左右されない効率のよい給湯・暖冷房運転が可能です。
他事業所への波及効果
既存のボイラーを脱却し、クリーンなエネルギーを使用しています。給湯や空調をボイラーでまかなっている多くの温泉施設の環境模範施設となります。
スパ・ヒーポンをよく知るツアー
宿泊オプションといたしまして、当館のスパ・ヒーポンをご説明いたします。同業者様、関連業者様、大歓迎です!
料金 | 宿泊オプション お一人様 500円 |
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内容 | 効果や工事、補助金に関する説明(座学) 現場見学(機械・排湯槽) |
お申し込み方法 | 宿泊予約時に「スパヒーポン見学希望」と一言。 |
備考 | ※担当者不在時には対応できませんので、必ずご予約ください。 |
お問い合わせ
鈴の宿登府屋旅館
TEL.0238-32-2611/FAX.0238-32-2613 担当:遠藤まで
ペレットストーブ
エコ燃料
当館のロビーにはペレットストーブを設置しています。寒い冬、一番のごちそうは暖かい火です。実は、このストーブ、風情がいいだけではないんです。本来捨てられるはずだった木材を燃料として使っているのです。
石油よりも環境に優しい
地中に埋まっている石油を燃やすと空気中のCO2がどんどん増えてしまいます。一方ペレットはもともとCO2を吸ってくれていた木なので、その木を燃やして、吸ったのと同じ量のCO2しか排出しません。プラマイゼロな燃料なのです。さらに地元のペレットを使えば、輸送用燃料の削減にも一役買います。
森林整備にも貢献
日本中そうですが、山は荒れ放題。害虫や放置により、どんどん山が死んでいっています。人間の手が入れば、復活させられます。実は、ペレットがそのきっかけになるのです。今まで荒れ放題だった山に人が入って、間伐をしてペレットを作れば、森林整備に繋がります。地元のペレットの需要が高まれば、ますます産業が発達して、地元の山も整備されます。さらに、わざわざ海外から運んできた高い石油ではなく、地元の木材を燃料として使えば、お金も地元で循環します。地元産のペレットは、「地元」を救うのです。
ペレットストーブのご相談は
ペレットマン
本社 小国グリーンエナジー合同会社 〒999-1338 山形県西置賜郡小国町杉沢210番地
ストーブ展示場ペレットマン 〒999-1338 山形県西置賜郡小国町杉沢68-2
TEL. 0238-62-2903(本社・展示場共通)
FAX. 0238-87-0119
動画で納得 ペレットストーブ導入レポート
お客様の声
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