予算7万円!旅館をバリアフリー化するお気軽5点セット
この記事は5分ぐらいで読めます♪お付き合いください^^
バリアフリーは、ハードを直さなくてもできる
ある程度は、ですけどね。
こんにちは。
車いすのお客様が3日に1度はいらっしゃいます。
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。
とある旅館の若旦那から、問合せをいただきました。
「車いすを買いたいんですが、ポイントありますか?」
同業者に聞くって、勇気いりますよね。
その勇気とやる気に敬意を表して、ちゃんとお答えしました。
そして、改めて思いました。
実は、低予算でもある程度までいけるな…と。
あまり知られていませんが、来年、「障がい者差別解消法」が施行されます。
宿泊施設だけではありませんが、宿泊施設は特に遅れているので、対応したほうがいい!と思います。
そんなこというと、だってハードを回収するには何百万かかるでしょ?
銀行からお金借りないと…。
となりますが、そんなことはありません。
予算7万円である程度バリアフリー対応する方法
まず、揃えていただきたいのは…
①車いす…3万円
車いすは必須ですね。
カタチですが、左側ではなく、右側がオススメです。
車いすのポイントは、また明日、書きます。
②簡易ベッド…1万円
常設のベッドルームを作ろうとすると大変ですが、折り畳み式のベッドなら気軽です。
収納もしやすいですし、使いたい部屋へサッと移動できます。
③シャワーチェア…1万円
「シャワーチェア」は、お風呂用の椅子です。
車いす型の車輪付きは「シャワーキャリー」といいます。
車いすでお風呂まで移動して、シャワーチェアに移乗していただくといいですね。
④簡易スロープ… 1万円
簡易スロープがあると、多少の段差はなくなります。
仲居さんでもできるようにアルミの軽いものがオススメです。
スロープで解決
⑤車輪カバー…1万円
車いすの場合、「畳の和室」でどうするか?が心配になります。
でも、カバーをすればいいんです。
館内用と室内用で分けてもいいとおもます。
一番大事なのは、情報を出すこと
上の5つを買いそろえれば、安心か?といえば、100%ダメです。
車いすのお客様からのクレームは、100%あると思ってください。
一番大事なコトは、モノを買いそろえることではありません。
情報を出すこと。
段差があるなら、ある。
お風呂が狭いなら、狭い。
スタッフが手伝いをできる、できない。
見栄を張らずに、ちゃんと情報を出すこと。
すると、お客様がそれをみて判断してくださいます。
「ここなら行けそう。」
「こうすれば、行けそう。」
「無理っぽい。」
一番危険なのは、「バリアフリーです。大丈夫です。」と伝えているのに、実際には、バリアにぶつかってしまうこと。
そうならないように、しっかり情報を出す。
可能なら、7万円でお気軽セットをそろえてみる。
お客様のお話を伺って、難しそうだと感じたら、その懸念もお伝えしたほうがいいです。
バリアフリーというと絶対に無理だと感じる宿も多いですが、はじめの一歩は意外と簡単でしょ?
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