3.11 だからこそ!品質を実感したい米沢ブランドづくり
この記事は8分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
あの日だからこそ、前を向く
セミナー中でしたが、こっそり黙祷してみました。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
今日は、あの日です。
人生において、もっとも忘れがたき3月11日。
あの日から数ヶ月、今でもまだひきづっている部分があります。
後悔しても仕方がないですが、やはり重い日です。
偶然にも今日は2つのセミナーが、重なりました。
一つは、当館で山形バリアフリー観光ツアーセンターの加藤健一さんをお招きしての「ユニバーサルマナー研修」。
こちらは、後ほど、詳しく書かせていただきますが、バリアフリーについてソフト面の強化になります。
もう一つは、米沢ブランドづくりの第一歩「米沢ネクスト会議」。
セミナーのような、報告会のような、シンポジウムのような不思議な「場」でした。
品質を実感した瞬間
米沢ブランドのキャッチフレーズが、「米沢品質」。
「品質」ってなんだろうと、ずっと考えてました。
セミナーの冒頭、エルメスのバーキンを例に単なるハンドバックなら、3万円程度でも高い買い物。
それが、200万円もするのは、その価格に見合う価値を実感する人がいるから。
とお聞きしました。
価値を実感する。
私の人生でも明確なのがいくつかあります。
ただ初めて触れた、使った、食べた、ではなく、価値を実感した瞬間。
例えば、温泉。
温泉旅館の息子として、生まれてからずっと温泉に入っていました。
なんとも思っていませんでした。
普通のお湯だと思っていました。
価値を実感したのは、大学1年生で一人暮らしを始めた時。
アパートのお風呂に入って、愕然としました。
温まらない。
入浴剤を買ってきて入れてみても、全然温まらない。
その時が、私にとって温泉(小野川温泉)の価値を実感した瞬間。
それ以来、アパートのお風呂は、シャワーのみになりました。
例えば、日本酒。
大学生のころに、日本酒を飲んでみたものの、美味しくなかった。
酔っ払いの匂いがするし、美味しくないし、悪酔いする。
今思えば、そういうお酒でした。
当時は、何も知らないので、そういうお酒=日本酒全てと思い、日本酒から遠ざかりました。
29歳になって、温泉街にUターンし、温泉街の先輩との飲み会で出てきた日本酒を飲んで、衝撃を受けました。
こんなにうまいものなのかと。
20代、完全に損したと。
それが、私にとって、日本酒(米沢のお酒)の価値を実感した瞬間。
今では、ビールより、ワインより、日本酒党です。
例えば、米沢牛。
初めて食べたのは、いつだったか覚えていませんが、おいしい肉だとは思っていました。
その価値を実感したのは、米沢八湯の忘年会。
米沢牛のれん会さんのお店で、シンプルなすき焼きを食べて、米沢の日本酒と合わせたとき。
「合う」とは、これかと。
酒もうまいし、肉もうまい。
それが、私にとっての米沢牛の価値を実感した瞬間。
例えば、米沢織。
私にとっては、もっともバーキンに近い存在でした。
いくらか知らないけど、高いらしい。
でも、着物なんて、興味ないから、関係ない。
そう思っていたのに、落語きっかけで着物に興味を持ち、「着れりゃぁ、なんでもいい」と思って買った1枚目。
そのあと、たまたま着たのが、米沢織。
着物も帯も、全く別物でした。
ピタッと体が収まる。
肌触りもいい。
それが、私にとって米沢織の価値を実感した瞬間でした。
モノ→実感→価値→伝播→価格
今日のセミナーの一番の気づきは、上の構文でした。
結局、どんな品質のモノも実感できなければ、価値にならない。
いいものを作ればいいか、というと違う。
値段をあげればいいか、というと違う。
それに触れ、実感する瞬間を生み出すこと。
そして、より多くの人に実感を持ってもらうこと。
この2つがブランドになるんだと思いました。
どんな品質も実感できなければ、意味がない。
もしかしたら、実感の補助線として、説明をしてあげる必要もあるかもしれません。
それもまた、ブランディングの一部なのでしょう。
高いから「いい」ではない。
実感できたから「いい」なのです。
千利休の竹の花立てのように実感させられれば、価値を持つ。
原価は、関係ありません。
そんなわけで、とにかく実感してもらうこと。
当館の米沢品質向上運動としては、「バリアフリー」と「落語」ですので、その2つを実感してもらうこと。
実にそう感じた2時間でした。
あ、次回の落語会は、6月下旬になりそうです。^^
小野川温泉に【 本格貸切サウナ・貸切温泉 】登場!!
(下のバナーから紹介ページを開けます)
登府屋旅館は【 バリアフリーの温泉旅館 】
(下のバナーから紹介ページを開けます)