小野川温泉の街なみの礎。倉橋セミナー in 小野川温泉
この記事は6分ぐらいで読めます♪読み応え十分!どうぞお付き合いください^^
倉橋セミナー in 小野川温泉
三軒合同のセミナーでした。
3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。
倉橋セミナーが、小野川温泉で開催されました。
倉橋セミナーとは、倉橋建築計画事務所が主催するセミナーで、これまで手がけたリフォームを図面などを元に表も裏も解説するセミナーです。
リフォームを考える旅館経営者は、まずここから学んでほしいというお話を現場を見ながら体感できます。
実は、小野川温泉には、倉橋建築計画事務所が手がけた宿が3軒あります。
河鹿荘さん、亀屋万年閣さん、そして当館です。
この3軒のリフォームを図面を見ながら、実際の現場も見るという画期的なセミナーとなりました。
小野川温泉の街なみを描いた倉橋英太郎先生
残念ながら、他界されてしまいましたが、倉橋英太郎先生は、何度も小野川温泉を訪れてくださいました。
そして、小野川温泉の街なみを「こうすればいいよ」というアドバイスをくださいました。
もっとたくさん見たい方は、下のリンクからご覧ください。
倉橋先生が描いた小野川温泉の景観ラフ
その後、小野川温泉には、「景観ガイドブック」という景観を直す際の基準となるルールブックができ、米沢市の景観形成重点地区に選ばれました。
この指定により、ルールブックに則った改装には最大で60万円の補助が出るようになりました。
「景観をよくしたい!」
どこの観光地でも切に願いますが、それぞれの企業によって自由な部分もあり、誰かが統一するのは難しいものです。
小野川温泉では、先生のアイデアを元にルールブックがあるために、ゆっくりですが、整った街なみへの流れができてきています。
今回は、そんな街なみも見ながらのセミナーとなりました。
セミナーでは、河鹿荘の佐藤雄二社長からリフォーム前後の具体的な経営数値の変化のお話、小宮山所長からはリフォームを成功させるコツ、私からはバリアフリー改装のコツをお話させていただきました。
景観づくりは、ゆるやかな共通認識から
今はもう倉橋先生のお考えを聞くことはできなくなりましたが、聞けるのならあの絵の詳細について、お考えをお聞きしたいものです。
どうして屋根は茶色のなのか?
どの程度の茶色までいいのか?
歩道の素材は何がいいのか?
絵はわかりやすいがゆえに、その背景にある考え方や理由をもっとお聞きしたかったです。
同じ地域で商売をしているとはいえ、別の企業。
なかなか同じような意識になることは難しいものです。
景観の統一ととるか、隣と同じで埋没するととるか。
そんな難しい課題だからこそ、ゆるやかな基準が必要なのでしょう。
「絶対にこの色!」ではなく「ある程度、こんな色。いくらなんでも赤はないよね。」
そのくらいのゆるい共通認識があれば、リフォームの時にも配慮できます。
小野川温泉の景観づくりは、まだまだまだですが、この共通認識があることは大きいです。
じっくり時間をかけながら、より良い小野川温泉にしていきたいと思います。
セミナーにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
最後にあの番組の匠でもあった倉橋先生の動画をどうぞ。
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