旅館ブログ

旅館の若旦那が、初めてAir BnB で泊まってみた衝撃!

23views

なにごとも一度体験してこそ

民泊だもの。。。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

先日は、久しぶりに東京に泊まる機会がありました。
いつかやろうと思っていた予約をついに決行してきました。

それは、 Air BnB(以下、エアビー) で宿泊

旅館業界の一員として、どんなもんか体験してきました。

検索画面はこんな感じ

場所は、新宿。
私は、優秀な おのぼりさん ですから、駅から近いに限ります。

ホテルを取るときも必ず地図の画面で予約します。

さっそく地図を見てみると…。

場所を指し示す位置が、丸なんです。
丸。

「場所はここ!」ではなく、「この辺!」っていう丸。

予約までははっきりと場所がわからないようになっているようです。

そして、さっそく予約してみました。
このサイト、予約してからわかることがかなりあります。

場所もそうですが、予約した人しか見れない作りになっています。

今回衝撃だったのが…「ルームキーの渡し方」

あくまでも私が泊まった施設に限ってです。
全ての施設がそうではないので、誤解なさらぬよう。

という前置きのもと、予約した後に届いたメールに書かれていた衝撃の一文がこちら。

「鍵は、室内のテーブルの上に置いておきます。
ドアはロックしておきませんので、入室後、ロックしてください。」

ん?
マジで?

最初、部屋は開けっ放しってこと?

コワーーーーーー!
セキュリティ・ゼロやん。

私が女性ならドン引きでキャンセルするところです。
最悪、誰かがあらかじめ潜んでいるかもしれませんから。

私は男性なので「まぁ、そういうのもありかな」ってことで、泊まってみました。

オーストラリア時代のセキュリティゼロな部屋

ちなみに、私の人生でセキュリティが最悪だった宿泊施設は、オーストラリアのバックパッカーズという安宿です。

その頃は、お金もなくて、放浪していた旅の途中の宿。

部屋は、36人部屋。
18台の2段ベッドがドドーンと並んでいました。

しかも、男女関係なし。
セキュリティボックスなんて、もちろんなし。

自分の荷物は、ベッドの脇に置いておく。
バッグに鍵をかけたとしても、バッグごと持っていかれたら終わり。

セキュリティを気にする人は寝られないというお部屋です。

幸い、目覚まし時計がなくなるくらいで済みましたが。笑

海外ならそんなことは普通。
ってことで、セキュリティゼロのお宅にお邪魔しました。

建物は、普通のマンション

予約後に届いたメッセージに書かれた詳細な住所をもとにスマホで歩いていきます。

出てきたのは、新宿にある普通のマンション。
指定された部屋番号に行って、ドキドキして開けてみると…確かにカギがかかってません。

ガチャッと開けて、中をチェック。
お風呂とトイレ、ベッドの下、ベランダ、押入れなど、人が入れそうなところを一応チェック。

誰もいませんでした。

そして、室内をみてみますと…
セミダブルのベッドが1台。
トイレと風呂は一体型。
小さなキッチンもついてます。
テレビもあります。

ありがたいことにタオルもありました。

ただ、歯ブラシがなかったので、ビジネスホテル慣れしているとコンビニに買いに行くことになります。

普通のキッチン付きのワンルームマンション。

ビジネスホテルのようにシャキッとした感じではありません。
友達の家に泊まらせてもらっている感じ。

数分いると、自分の部屋のような錯覚になります。

旅館と比べてどうなのか?

一応、仕事柄、旅館と比べてみますと、まったく違うものです。

まず、最初は、場所を特定できないし、この施設の場合はセキュリティがない。

懐が深い旅行者なら楽しめます。
神経質なビジネスマンには厳しそうです。

素晴らしいと思ったのは、コミュニケーションの機能。

ホストの方がこまめにメッセージをくれるのが、助かります。
肝心なことを知りたいときに返事が遅れたりして、ホテルのフロントほどの確実性はありませんが、迎えられている感じはしました。

これは、ホテルや旅館で取り入れてもいいですね。
事前に Line で質問とか。

あと、料金の明細が面白かったです。

7千円の内訳が、部屋代2千円、清掃代5千円。
旅館ではあまり意識しない清掃代が分かれていて、ちゃんと掃除してるんだなっていう気持ちになりました。

今後、旅館もエアビーで予約できるようになる

ちなみに、らくだ倶楽部とエアビーが提携するそうです。

らくだ倶楽部、てるみ倶楽部でなく、らくだね。
旅行エージェントさんです。

なんでも、客室数25室以下の小さな宿をエアビーで販売するそうです。
え?うちっすか?

民泊だけだったエアビーが、旅館も取り込む流れ。
風雲急を告げる宿泊業界です。

外国人観光客の流れにも変化が起こりそうですね。
流れを見定めながら、しっかりやりたいと思います。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。