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「バリアフリー=○」のワナ。じゃらんが本気出してきた。

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じゃらん バリアフリー旅

バリアフリー=○のワナ

ユーザー目線です。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

バリアフリー情報に限らずですが、皆さんが車椅子で旅しようと思ったとします。

バリアフリー対応情報

A旅館 ○
B旅館 △
C旅館 ❌

どうでしょう?

これから車椅子で旅行するのに、C旅館は選びません。
残るは、AとB。

さて、△とか○ってなんでしょう?

「バリアフリー=○」

これは、情報があってないようなものです。

お客様からすれば

車椅子で駐車場から宿に入れるの?
車椅子のまま、廊下や部屋に入っていいの?
お食事は、椅子テーブルでできるの?
お風呂は、どんな風なの?
段差はないの?
トイレは?
ベッドは?

といった具合に、一つ一つの情報が大事であって、それぞれに答えがあるはずです。

ところが、「バリアフリー=○」。
なんという雑。

逆に、恐ろしくなります。

じゃらんネットのバリアフリー情報が充実している

その点、じゃらんネットはさすがです。

じゃらん バリアフリー旅

この本を出すだけのことはある

ついにネットの情報も進化しました。

じゃらん バリアフリー

詳細なバリアフリー情報

玄関前の車椅子スロープ。
館内の通路・階段に手すり。
大浴場に手すり。
介助者なしでの館内車椅子移動。
フロア移動時のエレベーター利用。
駐車場の優先スペース設置。
車いす対応共用トイレ。
館内案内に展示表示。
フロント従業員が手話。
耳の不自由な方向けの警報ランプ。
非常用館内放送設備。
館内通路に点字ブロック。
車椅子の貸し出し。

実に詳細!

ここまでわかって、初めて具体的にイメージできるってもんです。

これでも実は、まだ足りませんが、方向性としてはとてもいいです。

なんだよ、「バリアフリー=○」って。

バリアフリー情報の究極は対話

ユーザー目線で考えるともっともっと深掘りになります。
最後は、ネットでまとめるのも困難で、個別の電話応対になります。

それでいいんです。

宿の側も、泊まる側も、事前にちゃんと腹を割って確認する。
その上で、なるべく擦り合わせて、本番に臨む。

「バリアフリー=○」と適当な情報で来客につながってしまうのは、悲劇です。

当館での電話応対は、もう問診のようです。
「車椅子からは、立てるでしょうか?そこから腰掛けられますか?」
「特注の車椅子の幅はどのくらいでしょうか?」

そんなやりとりを通して、本当にうちで大丈夫か確認させていただいております。

不安なくお越しいただくのが、一番ですので、ぜひ気になったことはどしどし聞いてみてくださいね。
できないときは、できないとお伝えできますので。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。