旅館ブログ

旅のミスマッチ防止に必須!温泉街のタイプを知ろう

10views

血だらけナース

旅のミスマッチの防ぎ方

傾向と対策なんです。

3世代でもラクラクのバリアフリー旅、
そして家族で落語を楽しんでほしい…
鈴の宿 登府屋旅館の 遠藤直人(@naaot)です。

異性に対して好みのタイプがあるように、温泉街にも旅館にもタイプがあります。

一言で、温泉街といってもタイプは様々。
タイプ判定をミスれば、旅のミスマッチにつながります。

私は、温泉地を訪れるとき、最初にタイプを考えます。

要は、「この温泉地は今まで訪れたどこに似ているか?」という話。

非常に感覚的な部分が多く、「あなたは芸能人の誰々に似てますね」っていうくらい主観的は判定になります。
でも、一旦考えてみると町の見え方が変わります。

例えば、小野川温泉。

山間ではあるが、山に登るほどでもない。
川が流れている。

旅館数は14軒。
どこも定員100名前後で、そんなに大きくない。

温泉街の両サイドは宿やお土産物屋さんが並び、連続して続いている。
公衆浴場が2つあり、地元の人で賑わっているが、観光客も入れる。

蛍が自然発生し、冬は雪が降り、かまくらでイベントをしている。

とまぁ、こんな特徴があります。

それを踏まえて、似ている感じの温泉はというと、庄内の湯田川温泉でしょうか。
九州の湯布院温泉と黒川温泉だったら、黒川温泉に似てます。

小野川温泉の場合、家族や夫婦でのんびり過ごすのには適していますが、飲み屋さんが少ないため男性の団体、特に消防団のような元気な団体には物足りない街です。

ですから、消防団のような団体にとっては、「つまらない=ミスマッチ」となります。

「もっとスナックとかバーとか作ればいいのに…。」
とおっしゃる方がいらっしゃいますが、ないものは続かないもの。

もしかしたら、昔はあったのかもしれませんが、今その街では存在できない業態なのかもしれません。

ですから、スタートの段階でどんなタイプの温泉街でどう過ごすか?を間違わないようにしないとなんですよね。

嬉野温泉は、どんな街?

さて、先日行ってきた嬉野温泉。

旅館は30軒ほどと、なかなか多いです。
そして、歩いた感じ、カフェやお土産物屋さんがたくさんありました。

あと、嬉野茶という超絶な名産品のおかげでお茶屋さんがやけに多い。
めちゃめちゃ多いです。

お茶の葉を売っている、お茶屋さん。
最近では、コーヒーなど嗜好の多様化で、どこでもお茶屋さんは苦境だと思いますが、嬉野だけは別世界でした。

夜は、スナックなどの飲み屋さんも充実で、温泉街というより、地元の飲み屋街としての顔もあるようでした。
飲み屋さんの店内には、旅館からの観光客だけでなく、地元の方も多い。
山形県内で言えば、赤湯温泉が似ています。

バリアフリーで町歩きに配慮されつつ、夜も充実している街でした。

だからこそ、イベントも変わってきます。

嬉野温泉だからできるハロウィンナイト

偶然にも嬉野温泉では、ハロウィンナイトが行われていました。

10店舗の飲み屋さんが参加。
前売券 3,500円、当日券 4,500円。
どのお店に行っても飲放題です。

かなりお得なイベントでした。

温泉街でのハロウィンイベントなんて、集まるのかな?と思いましたが…。

血だらけナース

血だらけナースの皆さん

悟空にフリーザにナースにウォーリーにマリオにルイージにミニスカポリスに宇宙人に…。
多数の参加者がコスプレして、街にあふれていました。

嬉野温泉ならではです。

通常の温泉地ではあんなに集まらないと思いますが、飲み屋街としての顔もある嬉野温泉だから地元の人もたくさん参加していました。
ただの飲み放題イベントと違い、コスプレのハードルがありますが、そんなハードルを感じさせないほど、町中に溢れていました。

中でも圧巻だったのは、駐車場の一角でマーライオンの仮装をしていた男性。
いや、あれは、仮装ではなかったか…。

その街は、どんな街なのか?
どんなイベントができるのか?
どうまちづくりをしていけばいいのか?

無い物ねだりではなく、身の丈にあったちょうどいい取り組みが実を結びます。

嬉野温泉のハロウィンナイトは、毎年参加店舗も参加者も増えているそうで。
町のタイプにマッチングしたんでしょう。

来年もきっと盛り上がると思いますので、お近くの皆さんはぜひ参加してみてくださいね。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。