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子どものころなかったのに…。「恵方巻」で考えるマーケティング

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鬼と恵方巻

恵方巻はココがスゴイ!

やはり、食べてしまいました。

こんにちは。
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。

一昨日は節分。
子どもたちといっしょに豆まきをしました。

豆まきは、子どものころから慣れ親しんだ習慣です。
日本全国、きっとそうでしょう。

ところが、ここ数年、いっきに変わった習慣があります。
恵方巻です。

恵方巻は私が子どものころには、見たことも聞いたこともありませんでした。
セブンイレブンが販売し、広まり始めたのが1989年。

以前は、「ふーん、そういうのあるんだね。」としか思っていませんでした。

ところが、娘が幼稚園で作ってきた工作を見て、ビックリしました。

 

鬼と恵方巻

なんと、定番の鬼の面だけでなく、恵方巻まで!

 

こうなると子どものころからあった風習に早変わり
当然、我が家でも恵方巻を食べました。

恵方をチェック

この日ばかりは、恵方をチェックできるアプリが大人気

 

習慣は変えられる

恵方巻は、関西の海苔屋さんと寿司屋さんが業界をあげて頑張ったそうです。

業界のがんばりで完全に定着したイベントとしては、2月14日のバレンタインデーが有名です。
また、最近では、ハロウィンで仮装もすっかり定着。
幼稚園でも、ハロウィンをやっていました。

このように洋風のイベントが新たに導入されることはよくありますが、日本古来のイベントである節分に関西という一地方の文化が広まるのは、珍しいです。

「風習すら変えられるんだ!」
という可能性を大いに感じます。

風習というと伝統的な雰囲気ですが、言い換えれば、ライフスタイル。

ライフスタイルを変えるような宿になりたいと常々思っています。

日本全国に広まらなくてもいいんです。
宿のリピーター様にとってライフスタイルが変わる。
なんかワクワクしたり、ドキドキしたり。

「他の旅館にはないけど、この旅館は面白いよねー。」
と思ってもらえる存在になりたいのです。

という長い前置きのもと。

今年は、毎月ニュースレターを出すと決めました。

名付けて「月賀状」
年賀状ならぬ、月賀状。

そして、今、発送の準備中です。

毎月、宿からお手紙が届く。
それもまた、ライフスタイルです。

お客さま目線でかけば、毎月届く宿からのお手紙が楽しみな状態。

ダイレクトメールのようなウザい売り込みではなく、「クスッ」としたり、「へー、なるほど」となるようなお手紙を通して宿と関係性を築くライフスタイル

 

「定宿(じょうやど)」という言葉があります。

「常連さん」という言葉があります。

「私は、いつもこの宿って決めてるんだ」、というライフスタイルが古き良き日本にはありました。
今でも、やってらっしゃるお客さまはいらっしゃいます。

最近では、インターネットで気軽に検索できることもあり、「定宿と常連さん」の関係性が薄れてきています。

「定宿と常連」なんて、面倒くさい!

そう思うお客さまもいらっしゃるかもしれませんが、実はお客様にとってもなじみの宿を持っておくのはとても有意義なことですよ。

今こそ!
改めて、関係性をつむぎ直し、新たなライフスタイルとして定着させていきたいと思っております。

ご興味ある方には、ニュースレターをお送りしますよ。^^ 

 

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。