旅館ブログ

雪国教。雪国の人にしかわからない感覚

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雪おろし

雪という特殊な状況

複雑な心境です。

こんにちは。
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。

めっちゃ雪が降っています。

165cm。
10年に1度のすごい数字です。

そんな米沢。

ときどき、「よく住んでいるなぁ」と自分でも感心します。

今日は、雪下ろしをしました。

 

雪おろし

身長以上の積雪

今シーズン、初めての場所でした。
私の身長より積もっており、2m近くありました。

米沢では、普通です。

 

1年かけて受け入れている雪

雪国の人は、どうしてこんな積雪に耐えられるんでしょう?

一言で言えば、「覚悟」。

毎年、冬のことを意識しながら春、夏、秋を過ごします。
1年かけて、気持ちを作り、受け入れています。

雪国に住むという一生の覚悟を胸に生きています。

そのくらいの覚悟がなければ、住めないと思う。

もちろん、たくさんの楽しみもあります。

スキーやスノーボード、雪合戦。
おいしい雪中野菜。
雪のおかげで、春以降も水が豊富。
すばらしい雪景色。

それらのプラス面があるとはいえ、旅行で一時的に訪れるのと住むのでは大違い。

春になれば、解けてなくなるはずのものですが…
除雪に時間をとられ、除雪の道具を買い、雪下ろしのプロを頼み、クルマの事故も確率が上がります。

雪国では、雪に対して、ヒト・モノ・カネをつぎこみます。
春まで待てれば解けて水になるのに、最優先事項が雪対策です。

個人の家でも、会社でも、行政でも、雪へのお金は必ずかけています。

でも、それは当たり前のこと。

 

 除雪は雪国で絶対不可欠

 

雪国人にしかわからない感覚がある

雪国人にしかわからない感覚があります。

フェイスブックを見ていても、
「ゲゲッ!こんなに降ったー!」という写真や
「雪おろし、完了!」という写真。

やや自虐的ななかでも、雪に耐えつつ、受け入れ、向き合う感じ

これは、雪国独特ではないでしょうか?

よその地域の人からすれば、「なんでそんなに自虐なの?」と思うかもしれませんが、それが雪国気質なのかもしれません。

きっと雪国教とでもいうべき感覚。
よその方には、理解できないかもしれません。

そんな雪国人の幸せ感。

実によく表した歌があります。

その名も、「しあわせのうた」。
っていう、タイトルだったんですね。

北に住む人は しあわせ
春を迎える よろこびを
誰より強く
感じることが できるから

この歌詞。
グッときます。

すごく共感できます。

ちなみに、

東に住む人…生れたばかりの太陽を一番先に見つけることができる

南に住む人…いつでも花の首かざり愛する人に捧げることができる

西に住む人…いつも終わりに太陽を明日の空へ見送ることができる

他の地域の人は、北に住む人のようなグッとくる感、あるのでしょうか?

そして、この歌詞は最後にこうなります。

生きていることは しあわせ
悲しいときも あるけれど
未来をいつも
夢みることが できるから

 

そうなんです。

生きてるだけで丸もうけ!なんです。

だから、雪にもめげずに前向いていかないと。

私が期待している「未来」は、こちら。
もう開発されている時点で、未来ではないんですが…。

除雪ロボ”ゆき太郎”

こんな風にGPSと自動運転で、雪を片付けてくれて、さらにその雪を夏の冷房に使えるなんて…。

夢のようです。

雪おろししながら、そんなことを考えていました。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。