旅館ブログ

テロと観光。パリ同時多発テロ事件からテロ根絶を考える

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同時多発テロ

観光は平和が前提の産業

よく父が言っていました。

こんにちは。

パリのテロで犠牲になった方々とそれに関わる争いで犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。

鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人(@naaot)です。

観光は平和産業なんです。

だから、平和でないと成り立ちません。

 

同時多発テロ

被害に遭われたみなさまのご冥福をお祈りします

 

平和の反対は、戦争ではない。

「戦争と平和」という小説のせいでしょうか。
戦争の反対を平和と思っている方がいらっしゃいます。

実際には、対義語ではありません。

戦争は、「手段」。
平和は、「状態」。

よって、戦争の反対は「交渉」。
平和の反対は「無秩序」。

外交で「交渉」という手段を重ねていって、もう打つ手がなくなり、「戦争」という手段に出るわけです。

テロは、戦争をせずに「無秩序」な状態を作る手段です。

 

東の空が燃えてるぜ

大砲の玉が破裂してるぜ

お前は殺しのできる年

でも、選挙権もまだ持たされちゃいねぇ

鉄砲かついで得意になって

これじゃ世界中が死人の山さ

 

無秩序状態では観光は成り立たない

無秩序は、なにも戦争だけではありません。

2002年に流行したSARSウィルス。
ウィルスにより世界は無秩序な状態になりました。

いつどこで感染するかわからない。

なるべくなら、移動しないほうがいい。

国としても移動を減らして、感染のリスクを減らそう。

そして、海外旅行者は激減しました。

海外旅行に行こうと思っていた人たちが高額な国内旅行を望み、露天風呂付き客室につながったというおこぼれがあったほど。

無秩序の世界で、観光や旅行はありえません。

 

感じねぇかよ

この嫌な感じを

一度くらいはテレビで見ただろ

ボタンがおされりゃそれで終わりさ

逃げ出す暇もありゃしねぇ

見ろよ、そこの若いのよく見てみろよ

ビクビクするのも当り前さ

 

テロは実害よりも恐怖心を生む

テロの被害に遭われた方には、ご冥福をお祈りいたします。

テロは、犠牲者を伴います。
しかし、その数は戦争とは比較にならないほど、少ないです。

広島や長崎の原子爆弾、東京大空襲では、万単位の方がお亡くなりになりました。

実際の被害者の数よりも、テロが目指すのは恐怖心の醸成

すでにパリでのスポーツの大会も中止になりました。
恐怖心のなかでは、あらゆることに制限がかかり、これまで通りとはいきません。

当然、観光も旅行もありえません。

国と国が宣戦布告して行う戦争ではないため、いつどこで起きるかわかりません。

今回は、たまたまパリでしたが、オリンピック前の東京で起きても不思議ではありません。

ということは、「海外にいかなければ安全」なんていえないわけです。

日本でさえ、わからない。

旅先だけでなく、自宅や自分の街だってわからない。

 

大国が強力な軍事力でもって相手を叩きつぶそうにも相手が見えない。

それがテロだから。

いつどこで起こっても不思議ではありません。

 

狂ってきたこの世は騒がしいぜ

こんなとこからは逃げるに限る

一週間ほど宇宙旅行に

でも戻ってくる場所はもとのふるさと

進軍ラッパが闇の中に響く

潜水艦がジェット機が国を取り巻く

 

戦争やテロをなくすには?

テロをなくすには…

みんなでデモをすることです。

んなわけない。

戦争ならまだ国と国だから歯止めがかけられます。
軍隊には秩序がありますから。

テロに至っては、1人の意思でも成し遂げられるだけ、歯止めをかけていくのはとても難しいです。

 

奴らは俺がおかしいという

でも本当ことは曲げられやしねぇ

政治かはいつもゴマカシばかり

法律で真実は隠せやしねぇ

そりゃ、デモをするだけで平和が来るなんて

甘い夢など見ちゃいねぇさ

 

テロや戦争をなくす…。

人類の永遠の課題のような難題。
その答えを示唆してくれるやりとりがあります。

「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡

1932年にアインシュタインとフロイトが行った文通。

結論は、より高度な武器をつくることでも、
強力な軍隊を持つことでもありません。

 

文化の発展を促せば、戦争の終焉に向けて歩き出すことができる。

 

観光や旅行も文化的な活動です。

無秩序のなかではなしえません。

たくさんの文化を発展させ、人々がいかに戦争やテロが愚かであるかを感じ取ること。

いくら本拠地を空爆しても、負の連鎖は止まりません。
むしろ加速するでしょう。

 

観光に携わる我々に求められるのは「テロやら戦争の影響でオマンマ食い上げだ…」などと売り上げ低迷を嘆くことではありません。

観光や旅行を通して文化の発展に貢献するような活動をもっともっと行うこと。

文化団体に寄付とかそういうのではなく、米沢の文化でも歴史でも、もっと多くの人に感じてもらい、豊かになっていただくこと。

身近なことの積み重ねなのかもしれませんね。

 

清志郎さんの先見性は永遠です

文中で紹介した詩は、RCサクセションの「明日なき世界」です。
アインシュタインが死んでも、清志郎が死んでも、世界は何も変わっていません。

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。