旅館ブログ

私が落語を好きなワケ2015。後編

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落語から自分の好みを知る

久々の連作です。

こんにちは。
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人(@naaot)です。

一昨日の記事
私が落語を好きなワケ2015。前編
の続きです。

前編の通り、落語を好きになったのはけっこう最近です。
きっかけは、たまたま講談のCDがなかったから…という「偶然」。
さらに、2008年から…という「にわかぶり」が発覚しました。

2008年からではあるのですが、実はそれ以外にも落語につながる要素がいろいろあったんです。
ということで、後編です。

 

落語=ネタ

落語との出会いは2008年ですが、お笑いとの出会いは長いのです。

ドリフが映らなかった山形県において、小学生のときには「オレたちひょうきん族」

中学時代は、「夢で逢えたら」
ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、野沢直子、清水ミチコによる伝説の深夜番組です。

そして、「ごっつええ感じ」
ダウンタウンのコント番組です。

同年代なら、王道と言える道筋ですね。

そんなお笑い系テレビ番組が好きだったので、当時、落語は眼中にありませんでした。

しかし、もうひとつ好きだったのが、ネタ番組でした。
今でこそ、「爆笑オンエアバトル」「M-1グランプリ」「キングオブコント」などネタ番組や賞レースがたくさんあります。

当時は、ネタ番組が少なく、お正月くらいしかありませんでした。

ダウンタウンの漫才や、ウッチャンナンチャンのコントなど、ネタ番組で見れた時代です。

「次はどんなネタかな…」と楽しみにしていたわけですが、年齢とともにあることに気づきました。

お笑い芸人は、テレビで売れるとネタをやらなくなる…。

売れれば売れるほど、MCなどの司会業を行い、ネタ番組にはでなくなります。

番組を持つくらい売れてもネタをやっているのは、爆笑問題くらいじゃないでしょうか。

 

「ネタなんて、若手のころのステップなのかな…」

寂しさを感じていました。

 

ところが、落語の世界は違います。

ずっとネタ。
若手でもベテランでもネタです。

古典落語にいたっては、ネタが代々語り継がれて変化していきます。

同じネタでも、演者によってガラッと変わりますし、オチが変わったり、解釈が変わったり。

最初は、言葉がわからなくて、「古典って意味わからん…」
と思っていましたが、いろいろ聞いてみたら、ハマりました。

バラエティのフリートークも面白いですが、作りこまれたネタが好きなんです。

 

落語=1人芸

実は、スポーツでは「体操」が好きです。

体操競技は、1人で男子は6種目、女子は4種目を行います。

床、あん馬、跳馬、平行棒、鉄棒、つり輪。

それぞれにワザがあり、難度があり、組み合せてひとネタ作る。

落語に似ています。

落語も、1人で無数のキャラクターを演じ分けます。

ご隠居、与太郎、若旦那、おかみさん、娘さん、定吉などなど。

変幻自在に演じます。

落語家さんは、1人で脚本、演出、監督、主演、助演。
すべてをこなします。

1人の限界に挑戦するような芸です。
そこがまた、面白いのです。

 

落語には、すべてが詰まっている

落語って「変幻自在」です。

笑いもあれば、泣きもある。
喜怒哀楽がすべて詰まっており、人生の金言のようなものから、ホントにバカだねぇというものまであります。

名人のCDを聞くと、何度も聞いていて、スジもセリフも知っているのに、それでも泣けます。

「細かくて伝わらないモノマネ」や「〇〇さんが〇〇したときの様子」など、若手芸人ならそれだけ切り取ってネタにするようなこともサラッと入り込んでいます。

 

談志師匠の場合は、世相を斬ったり、モノの見方だったり、新たな視点も多く入りこんでいます。

大衆の演芸として、大衆のそばにありながらも、常に進化しています。

最近では、ボイスパーカッションを入れる落語家さんがいらしたり、とにかく、何でもあり。

「座って話す」「小道具は扇子と手ぬぐい」「和服」。
その制約以外は、なんでもありです。

可能性が無限すぎて、見守っていきたいと思っています。

 

好きなことを自分なりに分解してみる

落語が好きというより、談志が好き。

今までは、そっちの方が強かったのです。
「談志師匠のDVDやCDや本に触れていたい。」

改めて落語も好きだな…。
なんでかな?
と思ったので、この記事をまとめた次第です。

 

好きなことがないよりは、あったほうがいいです。
「〇〇が好き」だけでもいいんですが、ちょっとしたエクササイズだと思って、好きなことの何が好きかを考えてみると意外な気づきに出会います。

今回、改めてやってみて、「ネタが好き」なのがわかりました。

一度分解してみて、見えてきて、行動が変わることもあります。

あなたの好きなコト、ぜひ一度じっくり向き合ってみてください。

そして、お仕事に組み合せることができたら、ますます楽しくなりますよ。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。