旅館ブログ

「なぜそこに行かねばならないのか?」に答えられるか?

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JTB 山下先生

セミナーは、この質問から始まった…

総会続きです…。

こんにちは。

4月・5月は、体重が増える…
鈴の宿 登府屋旅館の遠藤直人です。

先日、山形県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部の総会でした。
山形県旅館組合の青年部では、総会とともにセミナーを行います。

本日の先生は…
(株)JTB 旅行事業本部 観光戦略室 観光立国推進担当マネージャー 山下真輝先生

 

JTB 山下先生

 

冒頭、先生から1つの問いが…。

なぜ、ここに来なければならないのか?

「ここ」とは、「あなたの宿・温泉地」です。

この問いに答えれますか?
という始まりでした。

どうして登府屋旅館に来なければならないのか?

3年前まで「御社のウリは?」という質問に私はこう答えていました。

「A5ランクの米沢牛と源泉100%掛け流しの温泉」です。

今思うとゾッとする答えです。
なぜゾッとするかというと…。

【ゾッとする3ステップ】

①「料理」と「温泉」の典型的なスペック情報である
②どちらも小野川温泉の他の宿でも同様にできる
③結果、コモディティ化につながる

コモディティ=代替可能

A旅館でもいいけど、B旅館でもいい。

「A5ランクの米沢牛?
登府屋旅館でも食べられるけど、隣の宿でも食べられるよね。」

「源泉100%掛け流しの温泉?
登府屋旅館でも入れるけど、隣の宿でもそうだよね。」

この2点はとても大事な要素ですが、それだけにこだわり続ければ、隣近所と価格競争になるんです。

そこで数年前からチカラを入れているのが…

車いすでもラクラク過ごせる宿

うちの祖母を見ていて思います。
「足が悪くなってきたな。
もしかしたら、次の旅は無理かもしれないな…。」

そんな不安に駆られます。

「もしかしたら、次の旅に出かけられないかもしれない…」
あきらめかけたときにいらしてください。

できれば、おじいちゃん、おばあちゃんだけでなく、お子様、お孫さんも一緒に。

車いすでもラクラクなら、3世代でいっしょの時間を過ごせる場所になります。

米沢牛と源泉100%かけ流しをいったんおいておいたときに見えたのが、それでした。

その時間がより豊かに、快適に、思い出深くなるようにお手伝いしていきます。^^

著者情報

1976年、山形県米沢市生まれ。福島大学経済学部を卒業後、㈱旭テック(現・旭ブレインズ)に勤務。その後、オーストラリアでの1年間の放浪生活、那須温泉・山水閣での研修を経て、2004年、鈴の宿 登府屋旅館にUターン。宿の仕事のかたわら、小野川温泉のまちづくりに注力していた2011年、東日本大震災を経験。震災後は、米沢の温泉旅館の連携を模索。1か月後には、「温泉米沢八湯会」を組織化し、義援金を集め、プランを作り、新たな切り口で米沢の価値を高めている。2013年、代表取締役への就任を機に「車いすでも安心して過ごせる宿」を目指す。「お客さまは、旅館ではなく旅行に来ている」という発想から『車いすで米沢を旅する本』を編纂。車いすでも安心して旅できる地域づくりを行っている。また、宿の宴会場では、不定期で自主セミナーを開催。講演テーマは、「リピーターを生み続ける仕組みづくり」「小野川温泉・米沢八湯のまちづくり」「補助金・マスコミ・ソーシャルメディア活用法」「燃料は、捨てる温泉熱!ヒートポンプで灯油ゼロ」など。自身の経験を公開しながら、他地域からの視察も積極的に受け入れている。